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qoomaさんのレビュー一覧

投稿者:qooma

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本日本会議の研究

2016/05/26 08:32

日本を右に引っ張る組織

29人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

昨今の右傾化は安倍政権に端を発するものではなく、日本会議という謎めいた宗教団体によるものだった。

テレビや新聞では普段あまり登場しない日本会議がいかに今日の日本に影響を与えているか本書を読めばよくわかる。なぜ日本会議が報道されないかは想像するほかないが、このような本が出版されることで少しでも日本会議の存在を知る人が増えてほしい。

安倍氏は日本会議の傀儡だというと語弊があるが、その思想は日本会議の受け売りだ。もともとが岸信介の孫だけに親和性は非常に高かっただろう。
宗教団体「生長の家」や、60年代の学生運動の時代に左翼の反動として民族派学生が組織した「日本学生文化会議」などなど数々の団体が登場し、日本会議の歴史が紡がれる。
椛島有三はもとより、高橋史朗、百地章、村上正邦、安東巖らがどのように日本会議と関わってきたのか、どのようにつながっているのかが詳細な調査によって明らかにされた。
本書の一番重要な部分は安東巖という人物に関する記述である。生長の家で宗教的体験をえた彼がこの団体を操ってきた事実はどの機関も報道していない。まだまだ裏がありそうな人物だ。
安東もそうだが日本会議は謎に満ちている。本書の続編が待たれる。

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紙の本「リベラル保守」宣言

2016/04/23 22:06

本来の保守とは

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

保守主義者でありながら脱原発やら反橋本やら、私の知っている「保守」たちとは一線を画す主張に興味を持った。
私の持っていた保守のイメージは保守は右翼とあまり違いがなく、愛国的で伝統を固持し新自由主義的、というものだった。これは自民党の議員たちから帰納されたものだったということが今にしてみればわかる。普通保守と言えば今でもこのようなイメージなのではないか。
しかし、本源的な意味での保守とはそうではないと中島は言う。フランス革命を支えた啓蒙思想への反動として生まれた歴史を紹介しつつ、保守とは人間の合理性を懐疑し物事を漸進的に改善する姿勢、であるとする。
彼の視点からみるとリベラルと保守は必ずしも対立するものではなく、タイトルのリベラル保守という言葉もすんなりと理解できる。
鶴見俊介は自身が中島の言う保守だと彼に言ったというのをどこかで見たが、どこで見たか忘れてしまった。

本文は平易かつ論理的で、高度なことを論じながらも非常に読みやすい。保守って何?リベラルって何?右翼って何?左翼って何?という疑問を持ったことのある人は多いだろうが、この本は確実な答えである。これらの言葉の誤用が―政治家のあいだでも―はなはだしいことに気づくことができるだろう。

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紙の本キリンの子 鳥居歌集

2016/03/31 18:46

この本自体が希望です。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新鮮な衝撃をうけました。短歌にそれほど詳しいわけではありませんが、これほど厳しい現実をリアルに読み込んだものは見たことがありません。ページを開くたびに、鈴木大介さんの「最貧困女子」を思い出します。生きづらさを抱えた生身の人間が短歌として心の内を表現するとこんな本ができあがるのかなと思います。
この本自体が希望です。

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