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minoさんのレビュー一覧

投稿者:mino

76 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

2016/12/09 14:49

この世界に絶対に必要な存在

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

待ちに待った、西さんの新作です。
残酷な現実が溢れる世界に対して、私たちは一体どう生きればいいのか。
答えはこの物語が教えてくれます。
鮮やかで苦しくて優しい答え。
それが、『i』。

西さんの作品にはいつも「救い」があります。今回の作品も、幼い頃抱いた悲しみや葛藤に優しく寄り添う答えをくれました。

主人公のアイは、養子として両親の元に迎え入れられ、恵まれた境遇で生活しています。
そのことに生き辛さを感じているアイは、自らに呪いの言葉をかけてしまいます。
「この世界にアイは存在しません。」

彼女は世界中の悲しい事件や親友に起こった出来事に心を痛め、呪いを深めていきます。
しかし、次第にその苦しみを通して自らの存在を肯定し、残酷な現実に立ち向かう「救い」にたどり着くのです。

西さんは何故、毎回こんなにすごい物語がかけるのでしょう。
この小説は、
『i』は、
この世界に絶対に必要な存在です。

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紙の本この話、続けてもいいですか。

2016/08/12 23:34

電車で読むな危険

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

電車で読むのが危険なエッセイ。
爆笑する内容なのに、西加奈子の綺麗な小説世界の要素もたくさん入っていて、ファンにはたまらない一冊です。でも入門編でも問題なし。
おすすめ。

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紙の本キネマの神様

2016/07/20 13:57

キネマの神様

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

気になっていた原田マハさん。勧めていただいたキネマの神様を読了。面白かった!一気読み。本を閉じた後も暖かい感情が胸の奥に灯る、誰かに勧めたくなる一冊。
最後に片桐はいりさんが解説を載せていることにもニヤリ。『もぎりよ今夜も有難う』と併せてよむと楽しいと思います。
映画観たいなぁ。

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紙の本月の裏側

2017/02/16 16:49

手に汗握る

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

仕事の合間に夢中になって読んだ一冊。恩田さんお得意のミステリ・ホラー作品。だいぶ前に読んだんで細かいストーリーはだいぶ忘れてしまったんですが、とにかく怖くてドキドキした。水辺のまちで人がだんだん消えていく・・・かと思いきや突然戻ってきて、特に体の異常は訴えないし、いっそキョトンとしている。なんかそういうのって余計恐怖を煽りますよね。ラストは恩田さんらしい尻すぼみというか、「あれ?」っていうなんとなくスッキリしない終わり方で(そういう終わり方が好きな方らしいですね)ちょっと納得できないんですが(まぁユージニアよりはマシ)、読んでる間中楽しませてもらいました。結局主人公たちはあちら側とこちら側に分かれてしまったのかどうか・・・

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紙の本舞台

2017/02/16 16:26

人生という舞台を演じ自分を愛せるように生きること

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

西さんの『舞台』が文庫化!ということで記念に、そして再読用に購入しました。
再読だからか、すぐ読み終わることができましたが、内容には再びガツンとやられてしまいました。笑

『舞台』を読んでいると、主人公・葉太の自意識でがんじがらめの生き方がとにかく苦しく感じます。
何故そんなに苦しいのかというと、それは自分の中にも葉太に共感する“恥”の感覚があるからです。
それはほとんど「これは私のことを書いている!」と叫びたくなる程の共感なのです。

これは「あの作品」に対してよく使われる言葉です。それは作中の葉太の語りや、彼自身の名前からも明らかです。
太宰治の『人間失格』です。

“恥の多い生涯を送って来ました”ーー
自意識で身動きが取れない葉太は葉蔵のことをまさに自分自身であると感じています。
私も『人間失格』は読んだことがあります。しかし私の場合、葉蔵よりも葉太により強く共感しました。それは葉太という青年を生み出したのが女性作家だからかもしれません。
しかし巻末対談の西さん曰く、『舞台』は男性からの共感の声の方が多いとか。意外なお話でした。


さきほど「これは私のことを書いている!」なんていいましたが、正確に言えば子どもの頃の自分にそっくりだと思います。
自意識、羞恥。
ある時から「こんな自分のままではダメだ!」と思い、楽に生きられる方法を身につけようと足掻いてきた身としては、葉太の苦しみには苛立ちも感じてしまいます。


終盤、恐慌状態に陥った葉太には固唾を飲みましたが、彼がたどり着いた場所にはいつものように西さんなりの答えが用意されていました。

それは西さんなりの答えですが、しかしきっとその通りなのです。

人生という舞台を演じ、そんな自分も愛せるように生きること。

生きることが苦しい人は読んでみるといいかもしれません。これを読んで生きることが楽になるかというと、それはわかりません。
けれど、苦しんでもいいのだと教えてくれる人は、とても少ないと思うのです。

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紙の本カブキブ! 5

2016/12/20 19:15

新刊が楽しみ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

同好会から部へと昇格して、初めて夏合宿を行うことになった一同。すったもんだの末一年生部員もゲットし、クロ部長は新たな演目、『毛抜』を提案する。
しかしまだ舞台を経験していない新入生の実力は燦々たるもの。熱心に指導するうち上達も見られなくはないが、唐臼だけはどこか様子がおかしい。
毎度トラブル続きのカブキ部。新たな問題勃発の第5巻です。毎日一冊のペースで読んでいたのもここで打ち止め。新刊が出るのは来年か、それとも再来年か・・・楽しみ。

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紙の本本屋さんのダイアナ

2016/12/09 15:02

呪いをとく方法

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本当に良い少女小説は、何度でも読み返せるんですよ、お客様。


主人公の名前は矢島大穴。大きい穴と書いて、ダイアナ。金髪にこぼれそうな大きな目は、キャバクラで働き女手ひとつで彼女を育てる母そっくりです。

周りと馴染めない少女が初めて友達になったのが同級生の彩子でした。
彼女はダイアナの名前を「赤毛のアンの友達の名前と一緒」だと、良い名前であると心から褒めてくれます。

お互いに文学少女で、好きな本の話で意気投合し親友となった二人でしたが、ある出来事をきっかけに仲違いをしてしまいます。

彼女たちはお互いの中に自分の理想をみていたのでした。


小学生時代に出会った二人は離れ離ればなれの間に様々な痛みを知ります。
特に彩子の身に降りかかった出来事には胸が痛みました。

家族や友人、仲間の想いを知って、20歳になったころ、少女と少女は再び出会います。

最高の友情は、懐かしい物語を途中から読み始めるように何度でもやり直せる、そんなことを信じさせてくれる友情の物語です。



あなたは、自分自身に呪いをかけてしまっていませんか。
あなたの呪いは、あなたは自身でとくことができるはずです。
そのヒントがここにあります。
かつて少女だった全ての人に読んで欲しい、大切な一冊です。

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紙の本聖の青春

2016/12/09 14:47

生きるということ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平成10年8月8日 午後0時11分
ある1人の棋士が死んだ。
村山聖 享年29歳。
将棋界最高峰のA級に在籍したままの死であった。

広島に生をうけた村山聖(さとし)は、5歳にしてネフローゼという腎臓病を発症する。
以降入退院を繰り返し、聖は難病を自らの一部として受け入れ、その短い生涯を送ることとなる。

将棋との出会いは病室の固いベッドの上であった。聖の父・伸一は愛する我が子を喜ばせようと様々なゲームを教えていた。その中の一つに将棋があったのだ。
初心者同士のめちゃくちゃな一局はあっという間に終わったが、聖はすっかり将棋の虜になってしまう。その出会いは長くベッドに縫い付けられた少年に新たな翼を授けたのであった。

ある日、聖は将棋本を買ってくるよう母に頼む。困り果てた母が古書店で探して来たのが『将棋は歩から』という本あった。
碌に漢字も読めないはずの小学生である。しかし聖は驚くべき集中力でその本を読破した。病床の少年はひたすら本を読んで勉強し、相手を見つけては将棋を指すことを繰り返した。やがて相手はいなくなり、聖は療養所で生活をしながら将棋教室に通うことを決意する。本格的に将棋の世界に足を踏み入れたのであった。

その後聖は持ち前のセンスと命を削る努力を重ねて将棋界最高峰のA級まで上り詰める。同世代の天才・羽生善治を何度となく打ち破り、彼に畏敬の念すら抱かせた。
東の天才・羽生に対して西の怪童・村山と呼ばれた聖は、その純粋さと駆け引きのない真っ直ぐな生き方で実に多くの人々から愛される。
しかし、病は常に聖と共にあった。

名人への執念を持ち続け、自らの力で病と闘い続けていた村山聖は、平成10年8月8日、29歳という若さでこの世を去った。
29歳という年齢は今の私と同じ歳である。
何かを成し遂げるにはあまりに短すぎる年月ではないのかと、それが知りたくてこの本を手にとった。
しかし、彼の生き方はその考えを覆した。人はこんなにひたむきに生きることができるのかと、その人生に感服した。自分の考えを恥ずかしく思った。

将棋仲間、将棋ファン、師匠、そして家族、多くの人に愛された村山が亡くなった、その年の将棋年鑑のアンケートに彼はある回答を寄せている。短い生涯をひたむきに生きた村山聖の回答に、涙が堪えられなかった。

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紙の本月の砂漠をさばさばと

2016/08/12 23:50

神様だったら

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「ー怒らないよ」本当は、《それに、神様だったらそんな意地悪なことしないよ》と続けたかったのです。(略)ただ、これだけは言ってあげたいと、同じ言葉を繰り返しました。
「怒らないよ」

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紙の本ロマンシエ

2016/08/12 23:44

ラブコメ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白かったあああ!

痛快で温かく、思わず
楽しかったー!と口に出してしまうような読後の幸福感!

舞台はパリのリトグラフ工房。乙女心をもつ美・男子、美智之輔によって語られるアートでラブコメでちょっとおセンチなロマンシエとの日々。

発売と同時に、東京駅でロマンシエ連動企画展、idem展が開催されていたんですよね。い、いきたかったあー…涙

読んで幸せな気持ちになる作品です。興味のある方はぜひ!

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紙の本赤めだか

2016/08/12 23:43

師弟関係とは恋愛に例えるのが一番わかり易い

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

手に取ったきっかけは昨年末に放送された二宮さん主演のドラマをみたこと、そしてB’zの稲葉さんがオススメ本として赤めだかを挙げていたことでした。実際に読んでみるとなんと面白い…!談春さん、テレビでお話する内容もですが、文章も上手で面白いこと面白いこと…。頭のいい人なんだなぁと思います。

私は立川談志さんのこともよく存じ上げず(ファンの方すみません…)赤めだかに書かれた家元・談志の破天荒な言動に唖然としてしまいました。そしてそんな家元に翻弄される弟子たちのドタバタとした日々がとても愛おしい。

弟子たちにとっては厳しく恐ろしい家元。みんな家元に憧れて入門するのに、些細な失敗で機嫌を損ねてしまったり、理不尽な仕打ちに耐えきれず癇癪を起こしてしまったり…。
談四楼師匠曰く、
『師弟関係とは恋愛にたとえるのが一番わかりやすい』
なるほど、確かにわかりやすい。

気難しくて理不尽の塊のようにみえる談志ですが、時折弟子たちへの愛情がうかがえるやりとりがあって。でもそのやりとりがなんだか可笑しいんですよね。不器用というか…可愛い人だなあと思います。
ーーー後年、酔った談志は云った。
「あのなあ、師匠なんてものは、誉めてやるぐらいしか弟子にしてやれることはないのかもしれん、と思うことがあるんだ」
この言葉にどれほど深い意味があるのか今の僕にはわからないのだが、そうかもしれないと思い当たる節はある。

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紙の本きつねのはなし

2017/08/23 09:38

気配

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再読。 森見登美彦作品の中では変わり種かもしれないが、私はこの作品が本当に好きだ。何物ともはっきり言うことのできない、京都の闇に溶ける『気配』を感じる短編集。オススメである。

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紙の本HER

2017/02/16 16:30

大好きな一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヤマシタトモコさんの作品はもともと好きですが、その中でも飛び抜けて好きな一冊。
自分が女であることをすごく感じるし、あぁ、私だけがかける思いではないのだ、と安心もできる本だった。
「裸足です!」とか、すごく良かったなぁ。私はあの子みたいにお洒落さんじゃないけれど、どうしてこんなに共感するんだろう。最後の方に出てくるカップルの話もすごく好き。「君のそういうところ、好きだよ」ってやつ。女性はとてもずるい、そう言って、その上で愛されたい。あの話は本当に良かった。
男性にも是非読んでもらいたいけれど、果たしてどれくらい理解してもらえるのか不安でもある。とにかくヤマシタトモコさんの作品がきになるのであれば、読まない手はありません。

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紙の本私の恋人

2017/02/16 16:21

『私の恋人』は悲劇の道程も愛おしく壮大なラブストーリーに変える

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わたしは
何度も生まれ変わり
まだ見ぬ運命の恋人を探し続けている
はるかむかし10万年まえから

わたしは
「あなた方人類」の行く先を予見し
繰り返す愚かな歴史を見守り
「三周目の行き止まりの旅」に
同行している

わたしは
予見している
いずれ現れ「あなた方人類」に変わり
四周目の主役となる「彼ら」の登場も
はるか10万年のむかしに

「あなた方人類」は
行き止まりの旅の果てに
何を望んでいるのか
一体 なんのために

かわいそうな「あなた方人類」ーーー


10万年の時を生まれ変わりながら、運命の恋人を探し続ける、彼。
彼が一体なにものなのかは明かされていないし、彼自身もわかってはいません。
彼はただ、人類の行く先の全てを見通しています。

彼のいう通り、私たち人類に降りかかる全ての災厄が、旅路の果てに待つ災厄の前準備でしか無いとしても、私たち人類は旅を続けるでしょう。
そしてその旅の果てに、四周目の主役に変わるかもしれない人類の上位者である「彼ら」の事も、必ず生み出してしまうのでしょう。

ーーー「かわいそうなあなた方人類」。

けれどもしも人類史が、彼と同じようにたった1人の運命の恋人を探し続けた記録だとしたら?
行き止まりの人類の旅は、愚かしい悲劇の道程ではなく、愛おしく壮大なラブストーリーになり得るのだと。
たまらなく可愛い『私の恋人』は
そう教えてくれるのです。

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紙の本コンビニ人間

2016/12/20 16:19

怪作

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今年何か読みたいと思っている方がいればこの『コンビニ人間』をオススメする。 コンビニに求められ、 コンビニに生かされるある女性の話。 一体なにが正しいのか、それは読んでいる私たち一人ひとりが決めることだ。

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