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Toraさんのレビュー一覧

投稿者:Tora

7 件中 1 件~ 7 件を表示

電子書籍自閉症の僕が跳びはねる理由

2016/11/06 19:33

驚くべき本

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

知的障害の娘を持つ私にとっては、自閉症者は身近な存在だ。
娘のクラスメートやルームメートの中に、いつも「跳びはねる」自閉症者は存在した。
しかし、この本を読むまで、彼らの内面がいかに「独特」であるか、そしてその独特の症状や「健常者」の態度によって、いかに彼らが苦しめられているか知らなかったし、それ以上に彼らの内面がこれほど知的で豊かであることを、全く分かっていなかった。
自分の無知と想像力のなさに恥じ入るばかりである。
この本によって、自閉症者の家族がどれだけ勇気づけられたか、想像に難くない。
また、ややもすれば「普通」(「健常者」と同じ)に振るまうことが障害者教育の目標にされてしまっているにも、一石を投じる内容だと思う。

この本の中で特に印象深かった言葉。
「15.表情が乏しいのはどうしてですか?」の中の一部。
「人の批判をしたり、人をばかにしたり、人をだましたりすることでは、僕たちは笑えないのです。僕たちは、美しい物を見たり、楽しかったことを思い出したりした時、心からの笑顔が出ます。」

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凡百のノンフィクション数冊分の圧倒的な内容

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なんというのか…凄い本だった。
普通のノンフィクション一冊分の内容が、この本においては序章にすぎない。

私は菅家さん冤罪事件(足利事件)のことも、パチンコ屋で幼女と話す男の映像が有名な事件(横山ゆかりちゃん行方不明事件)のことも大体知っていたが、この両事件を含む5件の幼女誘拐が同一犯による連続殺人事件の可能性があることを、今まで全く知らなかった。
なので、その事実だけでも私には驚きだったが、この記者の執念は、その遥か彼方の事実へと行きつく。

本筋とはあまり関係ない感想を2つ。

この本は自ずとマスコミ批判も含むのだが、また、私も現在のマスコミに対し非常に問題を感じている者であるのだが、この本を読んだ後、従来のテレビや新聞、雑誌というものが凋落して、ネット全盛の時代となることへの危惧を抱いてしまった。
これだけの取材を担保したのは、恐らく著者の日本テレビ所属記者、という身分であっただろうから。

また、この本の核心部分は既にかなり広範に報道されていたのに、私自身がそれを知らなかったことにも考えさせられた。
もちろん、単に私が無知なだけなのだが、他の多くの人も多忙な日々の中、本当に知るべきことを知らずに過ぎてしまうことが多いのではないか。
例えば、権力はいかに自らを守るために嘘をつくか。
いかに本来の目的を忘れて、本末転倒な不合理なことを行うか。

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電子書籍北條龍虎伝(下)

2016/11/14 01:59

爽快な読後感

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いやぁ、面白かった。
物語を読む愉悦を堪能。
複雑に絡み合う人間(家)関係も、詳細に書いてくれているが故に分かりやすい。
どこまでが史実に基づいているか分からないけれど、氏康、綱成、小太郎、皆キャラ立ってて、カッコよすぎでしょう(笑)。

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電子書籍新装版 箱根の坂(下)

2017/02/11 23:21

浮かび上がる「時代の精神」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

北条早雲の生涯を描いた書。
近年になり判明した史実とは大分食い違うが、物語として面白く、当時の社会情勢(武家貴族から、農民、商人に至るまで)が細部に渡り描かれているので、戦国初期の「時代の精神」のようなものが浮かびあがる。
文章のリズムが心地よく、時々差し挟まれる今様(当時の流行歌)も風情がある。
中国の古典への造詣も深く、なかなかこのような文章を書ける人は今はいないのではないか。
また、この小説が書かれた1980年代から時を経、その1980年代の「時代の精神」もまた隠し絵のように浮かび上がって来るように感じられた。

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電子書籍絶望の裁判所

2017/01/13 03:25

元裁判官がその絶望的な内情を暴く

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

元裁判官らしい厳密で硬い文章だが、読みやすく、分かりやすかった。

本当にやりたかったのは社会・人文科学系の研究であり、文学や芸術やロック音楽を愛する著者が、ガチガチの官僚組織である裁判官になったことは、ご本人にとってはつらいことが多かったであろうが、一般市民にとってはそれは僥倖ともいえることなのではないか。なかなか普通の人間が垣間見ることが出来ない裁判所の内部の問題を、外部の価値観を保持したまま語れる人間は稀有であろうから。

筆者は、裁判所というものが、事務総局をトップに抱く上命下服、上意下達のピラミッド型のヒエラルキーであることを喝破している。閉ざされた世界で、ヒエラルキーの階梯を細かくきりわけ、スタートは「同期」として一応平等にし相互に競わせる。「事務総局」が望ましいと考える方向と異なった判決や論文などを書いたものは、出世させず、後輩に先んじられて屈辱を与えられたり、地方を転々とさせ単身赴任を長引かせられる。
日本的といえば日本的だが、ここまでの組織は特異なのではないか。
法の番人であるはずの裁判官の組織が、憲法の精神からかけ離れていることにも驚かされる。

今マジョリティーの裁判官が行っているのは、裁判というより「事件」の「処理」だという。当事者の名前も個性も、その願いも思いも悲しみも、彼らの年頭にはないという。
この国で裁判を受けなくてはならない国民の悲劇たるや…。

2000年代以降、特に司法制度改革・裁判員制度導入以降、むしろ上層部の腐敗はひどくなり、裁判官の劣化もひどいらしい。

近年、本邦では、様々な分野ー企業活動や政治、マスコミ等々-における劣化は著しいが、ここ数年でさらに加速している気がする。
建前上は一応掲げられていた「理想」が、「綺麗ごと」と退けられ、どんどん「本音」「現実的」という名で、理不尽なこと、不条理なことが堂々とまかり通る世になってきている。

それを準備し、先駆となったのが、この裁判官制度の構造上の問題とさらなる劣化なのか、それとも同じ現象が同時多発的に起こり、裁判官の問題もその一つの現れなのか、私はまだ答えを持たない。

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電子書籍日本会議の正体

2017/03/22 21:27

何か呆然とした思いを抱く

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安倍政権や森友学園問題の背景にある右派団体、「日本会議」について、その成り立ちや足跡、目指しているもの等を包括的に、かつ分かりやすく解説した書。

かなり特異な(といっても戦前戦中の思想と重なる部分も多い)宗教、生長の家(というより谷口雅春原理主義)の恐らくごく少数の熱心な信者が、何十年も諦めることなく、粘り強く、政界や財界、宗教界に働きかけながら、地道な運動を重ねて、自分たちの信念をひとつづつ達成してきた事実に、何か呆然とした思いを抱く。

谷口雅春氏の思想を一部、本書より引く。
「物質はない。われわれが病気であるというのは、われわれが病気だという観念派を送り出している状態にすぎない。ただあるのは『健康の観念』または『病気の観念』ばかりであります」
「すべての宗教は天皇より発するなり。大日如来も、イエスキリストも天皇より発する也」
「先天的に日本国が世界の首脳国であり、日本人が世界の支配者として神から選ばれた選民である」
「大日本帝国は神国なり、大日本天皇は絶対神にまします。大日本民族はその赤子なり」

また、本書は、その活動を資金的にバックアップしているのが神社本庁であることも明らかにしている。
特に大きな貢献をしている明治神宮は、都心に近い一等地に資産価値何兆円にもなるだろう数十万坪を有し、その子会社が神宮球場や明治記念館が所有運営しているという。

このような宗教をバックに持つ政権を我々は支持していくのか。
また、宗教的な動機が裏にある政策を我々は選んでいくのか。
今、それが問われているように思った。

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電子書籍早雲立志伝

2016/11/05 01:00

とても面白かった

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近年発見された新しい知見をもとに描かれる早雲の前半生。
当時の武将の行動が、単に自分の領土を拡大したいといった野心からでなく、複雑な人間関係や過去の因縁に動機づけられていることが分かり、興味深く読んだ。
登場人物が多数で、関係が複雑にも関わらず、分かりやすく読みやすいのは著者の筆力によるものであろう。
歴史の知見を得られるだけでなく、物語としても面白く、読後感が爽やか。

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