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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

s.Izumiさんのレビュー一覧

投稿者:s.Izumi

6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本天球儀文庫

2017/01/14 18:32

幻想と少年と実感

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長野まゆみさんの初期作品。2人の少年のストーリー。

まず、情景描写が美しい。建物は人々を誘い、空はものを語り、音楽は色彩を帯び、その世界は幻想的なのである。しかもその幻想は読者に寄り添い、体感として味わうことができる。

そして、2人の少年が、初々しく軽やかで、しかし確かな質感をもって過ごしていく。そのビー玉のようなきらめきやシャーベットのような歯触りが、愛おしく心地よい。

読了後は、幻をたゆたった浮遊感と、現実を歩もうとする期待感を、合わせて実感することができる。

1990年代前半に書かれた小説だが、その美しさとエネルギーは今も色褪せていなかった。

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人工知能に賭けてみたくなりました

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考えながら読んで3時間前後でした。

本書は、人工知能の実態を冷静に把握し、しかしその活用への道に希望を見出している。これを最後まで読んだ後、作者の言葉を借りれば、人工知能の今まで2度の春と冬、そして現在再度訪れている春に、大穴や一発逆転といった無謀な賭けではなく、本命として、さらにそこに若干の期待を織り交ぜて、人の、社会の、人工知能の、より良く共存した未来を信じてみたくなった。

特におすすめしたいのは、人工知能の一部分の業績だけが煽情的にニュースになってしまうことで、不安や恐怖、拒否感が先に出てきている人。
人工知能の過去、現在、未来をわかりやすく、また立場をはっきりさせて書かれているため、知識がなくても読みやすく、さらに一方的に偏った意見だけを聞かされているという気持ちにもならない。

個人的には、「現在の自分の職業は、人工知能がさらに浸透してくると思われる5年後10年後でも通用するのか」、「これから大人になる世代が将来の道を選んでいく中で参考になるアドバイスはないか」、「人工知能の活用範囲への認識が誤っているのではないか」という思いがあり手にとった。本書には、これらに対する明確な答えはなかったが(一問一答でないため当然である)、自分の中で考える材料を与えてくれるには十分であった。
ちなみに一番印象に残ったフレーズは『まず議論すべきは、「人工知能が将来持つべき倫理」ではなく、「人工知能を使う人間の倫理」や「人工知能をつくる人に対する倫理」である』。なんともハッとさせられる一言ではないだろうか。

囲碁の対決時に人工知能が暴走したからといって、医療に人工知能を使うのは危険ではないかなどといった、不安だけを煽るようなニュースに翻弄されないために、そして人任せでなくそれぞれが未来予想図を考えるために、ぜひ多くの人に本書を手にとってみてほしいと思った。

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紙の本世界しあわせ紀行

2017/01/21 18:25

幸せな場所はどこにあるのだろうか

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アメリカのジャーナリストである著者が、幸福を探して世界中をめぐった紀行文。
9か国を訪ね(自国のアメリカも加えて述べられているのは10か国)、その国に暮らす人々に話を聞き、時に過去の文献を参考にしながら、ジョークや不平を交えて、幸せとはなんだろうか、幸せな国はどこだろうかと探求していく。

目次だけを見ても、幸福はころころと定義を変えることがわかる。例えば、スイスでは「幸せは退屈」、タイでは「幸せとは何も考えないこと」、モルドバでは「幸せは別の場所に」。なんとも一貫性がないではないか。

読書中、自分の幸福の捉え方と比較しながら、さまざまなことを考える。自分がこの国に身を置いたらどう感じるのだろうか、日本では何が幸せと結びついているのだろうか、そもそも自分は幸せを求めているのだろうか…

幸福という哲学的テーマに絞った旅の体験は、なかなか得難い時間だった。

ちなみに、著者の感覚が合わない方は、最後に収録されている対談を読むと、また違う視点から本書に再度取り組むことができるかもしれない。

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紙の本孤独の価値

2017/01/21 18:22

孤独と思考の重要性を感じてほしい

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森博嗣さんが孤独について考え、その思考結果を読みやすく書いている。

「孤独」と聞くと、多くの人がマイナスな事象として捉え、避けようとする行動をとる。しかし、森さんは「なぜ孤独を怖れるのか?」と疑問を呈す。「孤独」という言葉に対する拒否感を、ただ植え付けられて行動しているだけなのではないだろうか。本当に孤独は避けるべき事象なのか。そしてそれを自分自身で考えたことはあるだろうか。

本書では、森さんの思考を疑似体験することができる。もちろん著者本人の思考はもっと抽象的で複雑なものだろうが、自分の思考との共感や新たな発見を楽しむことができる。

自分で考えてみる、この重要性をもう一度考えてみてもいいのではないだろうか。

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紙の本燃焼のための習作

2017/01/12 00:35

美しさの心地よさを味わえる

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3人の会話。これでほぼ本書の場面説明は終了する。
3人が話す。シーンも変更しない。ただ各々が好きなものを飲み、時々同じ物を食べ、ひたすら各々が好きなように話す。これで小説ができるのだろうかと思ってしまうだろう。
ただ本書は確実に小説である。それも美しい。美しさは心地よさを生むことを、改めて実感できる。

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紙の本脳はこんなに悩ましい

2017/01/12 00:33

楽しい会話の中に、いくつもの発火点が

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脳研究者である池谷裕二さんと、小説家である中村うさぎさんとの対話形式で、脳や人間の話が進んでいく。一見するとちぐはぐに感じる2人だが、読んでいくと妙にしっくりくるのだ。

まず内容よりなにより、お二方の会話が楽しい。あっちにいったりこっちにいったり、思いつくがまま話しているようで、実は遠からず、しっかりと本線はつながっている。その適度な飛躍で、飽きも感じない。人の言葉を受け入れて話を拡げていく2人の会話力に、安心して身を委ねてみてほしい。

もちろん楽しいだけではない。その中に自分自身で考えてみたくなる「とっかかり」がいくつもあるのだ。言葉、感覚、動物、錯覚、病気など、多方面で脳や身体、人をとらえている。生きている自分が不具合ばかりで、でも捨てたもんじゃなくて、なんだか不思議で、愛着すら沸いてくる。

娯楽性を持ちながら、同時に知識欲が満たされる、素敵な一冊だった。

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