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先月(2017年8月)

ruraruさんのレビュー一覧

投稿者:ruraru

2 件中 1 件~ 2 件を表示

読む価値はあるが翻訳に難

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読む価値の高い本。新自由主義(ネオリベ)の基礎でもある自律した個人という人間観を批判し、弱さ、依存、相互依存に着目した人間観を対置する。そうした人間観に立って、ケアや配慮の行為の意味を哲学的に考察している。
一方で、読解はなかなか大変だ。紙幅の関係からか具体例のない抽象的議論に終始しており、哲学、思想にそこそこ詳しくないと、読みきれないだろう。加えて、翻訳があまりこなれていない。何度読んでも分からない日本語の文が散見される。おまけに校正がなされていないのか、誤植がひんぱんにある。私が読んだのは第一版だが、その後改版が出ているだろうか? せっかくの好著、改訳して校正もちゃんとやって、出してもらえばと思う。

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紙の本世界一ありふれた答え

2017/01/17 20:11

物語りを物語る物語り

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自分自身の物語りを語るなかで、負の経験(と思われたもの)を自分の人生の中に肯定的に位置づけ直すこと。それがカウンセリングにおいてクライアントのめざすもの(もちろんカウンセラーに導かれながらだが)だとすれば、そうしたカウンセリングのプロセスそのものをクライアント自身が一人称で物語るのがこの小説である。だからこれは悩める主人公が自身の物語りを物語ることそれ自体を物語る小説。従ってまた、もう一人の主要人物である若きピアニストは主人公の投影であり、逆にピアニストも主人公と同じような境遇にある限り自分自身を主人公に投影している。つまり互いに理解しているといっても、それは、互いに自分を相手に投影している関係にすぎない。一方で、後半に登場する、暴力的な夫から逃れてきた母子は、主人公にとって真の他者であるように見える。そしてこの他者によってはじめて主人公は自身の負の経験と向き合い、その意味をとらえ、人生の行路の中にそれを位置づけることができる。小説として高く評価は私はしないが、今の点は面白いと思う。それよりも、とても好きな言葉に私は出会った。「 世界は私を必要としていない。・・・・なんという大きくてあたたかな拒絶」。この言葉に出会えただけでこの小説を読んだ価値はあった、と私は思っている。

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