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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

るいさんのレビュー一覧

投稿者:るい

6 件中 1 件~ 6 件を表示

トラウマ臨床・研究の最先端であり最高峰を、その歴史と共に学ぶ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ハーマンの「心的外傷と回復」が心的外傷(トラウマ)に関する基本書であるとするならばヴァン・デア・コークの本書はもちろんその基本を着実に受け継ぎながら、脳の構造・役割・システムとそれと多様な神経系統によって接続され、呼応する身体感覚のシステムといった科学的な面からそのメカニズムを解き明かそうと試みており、またそういったメカニズムを念頭に置きながら、手探りの臨床の中で従来の治療の常識的な枠組みにとらわれずすべては目の前の患者の回復のために試行錯誤を繰り返していく中で現在効果的と考える手法を丁寧に様々な例を引きながら数多く紹介している、いわば現在における最先端でありそして最高峰の一冊である。この一冊はいわばトラウマ臨床そして研究の歴史と共に歩み、そして刻んできたヴァン・デア・コークの臨床家・研究家としてのこれまでの生涯の歴史の記録そのものであり、それゆえに非常に生き生きとした情熱あふれることばの集合体であると同時にまた非常にわかりやすく、冷静な分析が至るところに精緻にちりばめられている書でもある。間違いなくトラウマ研究の重要なマイルストーンとなるであろう本書を数多くのトラウマに苦しむ人、そしてそんな苦しむ人を支援しようとする人たちに読み、自分なりに理解し自分の思うように実践してみてほしいと心より願う。また、今後も本書を参考にし影響を受けながら更にトラウマ研究が進んでいき、そしてまずは一般的な診断名として発達性トラウマや複雑性PTSDが世界中に正式に認識され定着する日が来ることを、こちらも切に願っている。

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いつも基本はいちばん難しい

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ジャッジメント(主観的評価)を下さずにアセスメント、つまりクライアントのありのままを受け入れることは治療における基本中の基本である。それはロジャーズのカウンセラーとしての基本的態度においても既に述べられていることでもある。一見楽観主義に過ぎるような印象があるものの現実に非指示的なこういった「押し付けない」アプローチを採用しようとすればそれこそ時間はかかるし忍耐は必要だし、どうしたって至るところでジャッジメントを下してしまっている自分に細心の注意を払いその都度軌道修正していかなくてはならないし、それこそジャッジメントを下してしまって指示的に介入していったほうが楽だしそのほうがいいのではないかと思いたくなる誘惑が尽きないことだろう。しかし、それを乗り越えてそれでもクライアントのありのままを受け入れ続けるからこそこういった非指示的な「押し付けない」アプローチは最高の結果を残すことが多いのだろうし、だからこそクライアントと向かいあうにあたって基本中の基本なのだろうと再認識させられた。

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治療法や技法以前にたいせつなこと

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「わたしたちがエビデンスにもとづいた治療法を行なうとき、クライエントがこれによって必ずよくなると信じ、自信をもって行なう―――そのこと自体もクライエントの中にある回復の力を引き出しているのだよ。問われているのは単に技法の知識だけではなく、治療者としての態度や姿勢なんだ」とは本書に登場するグレート・マスターのことばであるが、このことばこそ本書を貫く背骨として存在する概念でありまた著者である白川さんの基本的な信念なのであろう。様々な治療法や技法に精通し、また様々な臨床の場でそれらを利用して治療にあたってこられた経験の豊富な白川さんからそういった信念が表明されることは非常に意義深いものである。
本書ではトラウマ症状とはどういったものでその原因は何かについての理解を深めること、回復過程ではどのようなステップを踏んで何にどう取り組むとよいか、そして支援者が留意すべき原則は何かについて非常にわかりやすく、そして赤ずきんとオオカミを中心とした登場人物が当事者としてそして支援者として実際にそれらの問題に取り組むという具体的な例を示しながら丁寧にひとつひとつ述べられている。
現在トラウマに苦しみ途方に暮れている、回復の入り口にいるひとにとっても本書は最適であることはもちろん、ある程度回復の道を進んでいる途上の当事者やそしてある程度臨床の経験を積んだ支援者にとっても再度基本に立ち返り、改めて重要なことは何かを再発見する、いや新しく発見することができる素晴らしい一冊である。

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紙の本ファミリー・シークレット

2017/02/07 19:11

柳さんの、そして息子さんの毎日に幸あれ

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柳さんが毎日、それこそ自分の生命の限りを尽くして真剣に、いや真剣すぎるくらいに過ごしているのがひしひしと伝わる一冊でした。恥ずかしながらこの本に出合うまで柳さんのことについてはまったく存じ上げませんでしたので、現在の柳さんそして息子さんがどう毎日を過ごされていらっしゃるかがとても気になるところです。今でも不器用に、あちこち全力でぶつかって衝突しながらそれでも全力で走り抜けているのだろうな、と想像していますがその中で少しずつ、過去の呪縛の糸をほぐしていき柳さんと息子さんがそれぞれ自分にとっての幸せを手に入れるようになってきていることを遠くから願っております。

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内容は掛け値なく素晴らしい。日本語訳が不安定なのが残念

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嗜癖、ということばを聞けばそれはアルコールであったり、またドラッグであったりを想像するひとがほとんどだろうがそういった嗜癖に「依存」する、という側面から見れば仕事への依存や人間関係への依存、拒食・過食といった摂食障害、セックスへの依存、そして金銭関連の問題などもすべて嗜癖として、認められてこなかった感情が表面化し行動化したものであると見ることができる。
こどもの頃に行動化が始まり非行などの問題行動が表面化した人たちに限らず、こどものころは必死に「責任を負い」、また「順応し」、そして「なだめ役として」ふるまうことによって表面上だけは順調に、何の問題もなく生き残った人たちもその時に身につけた自分を、自分の感情をだいじにしない行動のパターンのために大人となって社会に出て、適応的な社会生活を送ろうとしたときに深刻な問題を抱えるために、こういった機能不全家族で育った人たちの問題は一見その原因が隠れてわかりにくく理解されないまま、また自分でも理解できないまま適切な援助を受けるに至らずに深刻化する危険性が高い。だからこそ機能不全家族で育ったこどもたちが陥りやすい問題についての認識を深め、結局は遅かれ早かれ表面化し行動化してしまう問題に対しすべては認められてこなかった、自分でも認めてこれなかった自分の感情を認めてあげること、噛みしめることを基本として彼らへの支援のスキームを確立していくことが重要であると感じた。
なお、素晴らしい内容にもかかわらず日本語訳が安定せず誤字脱字はもとより内容的におかしい訳が散見され、本来の文脈をこちらが推測せざるを得ない箇所もあったことが非常に残念である。

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紙の本不安の概念 改版

2017/01/30 18:25

非常に難解ですが

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読み始めてのおそらく第一印象は「???」なかたが大半だろうと思います。キルケゴールの性格特徴とか、その時の状況とかも背景としてあると察しますが何せ完璧にどこからも反論できないように論証してやろうという気概がひしひしと伝わってきており、それが話をやたらとあっちこっちに動かしたり説明が冗長に過ぎるようになったりしており現代のそれもキリスト教とはほぼ縁のない私たちにとってはこの本の本筋は何で、何を私たちは学び取ったらよいのかを理解するのが残念ながら困難であると評価できます。
ただそれでも、この本の本筋である実存については特にアイデンティティ確立に苦しむ青年期の、それもモラトリアム期のみなさんに自分なりに啓発され理解してほしい概念です。不安は、これから生涯を懸けるに値する職業を選択するにあたって自由に自分らしく追求しようとすればするほど、ちょうど「無の深淵を覗きこむ」かのごとく大きなものとなります。その際にいかにして不安を克服し、勇気と自信をもって自分の道を獲得し進んでいくことができるか。すべてを理解する必要もないと思いますし、わかりづらいところは大胆に読み飛ばしてもかまわないと思います。自分なりに、現在の自分の課題と照らし合わせて、これからの自分の生き方の糧にするためにぜひそのエッセンスを吸収してほしい一冊です。

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