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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

heeさんのレビュー一覧

投稿者:hee

16 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本執着しないこと

2017/02/11 12:09

いつかまた本書に触れ、また新たな示唆をいただくのが楽しみです♪

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

岸見一郎氏ほかのアドラー関連本多数、小池龍之介氏の「考えない練習」ほか多数、草薙龍瞬氏の「反応しない練習」、水島広子氏の自己肯定感等に関する本、心屋氏など、その他様々な著者の書籍。
いかに、心穏やかに、苦しまず、自己肯定できる心や心持ちで生きるか...
行きつこうとする先が似ているように感じられるせいか、いずれの書物も、なにか大きなものが通底しているように思われます。
異なる点は、何を説得力の根源とするか...といったところでしょうか?
考え方や進む道の切り口などが、それが心理学に基づくものなのか、お釈迦様のお言葉に基づくものなのか、精神療法に基づくものなのか、はたまた、著者の経験やノリ(?)に基づくものなのか...

この点、本書は、もちろんお釈迦様のお言葉に基づいたものとなると思いますが、他の仏教関連の書籍と比較すると、お釈迦様のお言葉を直接引用するよりもむしろ、著者の、仏教に対する理解とそのお人柄といったものが説得力の根源になっているように感じられました。

「執着」
ここのところ、自らの心持ちのなかで、何とか乗り越えたい、捨て去りたいと切に思うものです。
自らが最も正しいと思い込み、それとの対比から他者の言動に対して怒りを生み出すのも執着。
自らが完璧であると思い込み、それとのギャップから焦りや不安、ストレスを生み出すのも執着。
他者を許せない、自分自身をも許せない、そして、過去を許せないのも執着。
そして、その許せなさが様々に派生して、苦しみの種をまき散らす原因となるのも執着。
万物に対する所有欲から、頭と心をノイズで満たすのも執着。
過去への執着と未来への執着。
これらを乗り越えられればどれほど心穏やかであろうかと、その状態に憧れすぎるのも「執着」なのかな?(笑)

とにもかくにも、他の書籍からも同様ですが、本書からも多くの示唆をいただきました。
「妄想」を捨てること。
「私」を捨てること。そのために、主観を排除し、客観的に実況すること。
ときに、他者(もちろん時には自己)の言葉が「嘔吐物」になり、それは拾う必要がないものであること。
何も持たずに生まれ、何も持たずに死ぬこと。
日々つまずくことはあるけれど、それが修行であること。
「無常」であること。
などなど。

まだまだ先は長いなぁと感じる今日この頃ですが、ふっと肩が軽くなる読後感。
そして、ワタクシではまだまだ本書を理解できていないところも多々あることでしょう。
いつかまた本書に触れ、また新たな示唆をいただくのが楽しみです。

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紙の本秘密

2017/02/11 12:08

ベストセラーのベストセラーたる所以をひしひしと感じさせる力作

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たしか、これは広末涼子主演で映画にもなってたのですよね...観たことはないけど、題名は知ってるレベル。
と、うっすらとした記憶とともに読み始めてみると、どうやら娘さんの年齢設定は映画とは異なるようですね。
と、読み進めていくうちにどんどんハマるハマる\(^o^)/
現在のワタクシがちょうど6年生になったばかりの娘を持つこともあってか、情景を重ねやすいこともあるのですかね?

斬新な設定。
適度でテンポよく、心地のよい展開。
そして、藻奈美になった直子が年を重ねるごとに微妙になっていく平介との距離感と、平介が自分であったならばどうであろうか...と、読み手の心を駆り出して物語に巻き込む深い描写。

そして「秘密」。
ただ、個人的には、最後の「秘密」は秘密のままにしておいてほしかった。
その「秘密」は、そう思わせるほど、この物語を一層も二層も深く輝かせる「秘密」なのでしょう。

ベストセラーのベストセラーたる所以をひしひしと感じさせる力作とお見受けしました。

個人的に印象に残っているのは、最後の「秘密」はもちろんのこと、加害者となった梶川氏のもう一つの家族に対する態度・言動。
いつぞやどこかで、「愛する」とはコミットすること...といったようなのを読んだことがあるように思いますが、自らの意思で決断し、その決断に責任を負うこと。
その重みや意味合いを、歳を重ねるごとに実感する今日この頃。

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紙の本魔球

2017/02/11 12:02

「重厚さ」「深さ」「面白さ」。強烈なキャラクターと深いドラマにのめり込みます。

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ワタクシが本作に触れたのが『11文字の殺人』の読了直後だったこともあってか、『魔球』の重厚さ、深さ、面白さが際立っていたように感じます。

2つの事件が絡み始めると、もう止まらないッ!!といった感じ。
100頁目以降は一気に読み終えてしまいました。

ワタクシ自身に野球経験があることものめりこませた一因かとも思いますが...
やはり、強烈なキャラクターたちがいて、その背景や関係性にドラマや深みがあり、相応の説得力を持って構成されると、作品全体としての「威力」みたいなものが違って感じられる気がします。

時代背景を、あえて古く変更されたそうですが、その「時代」設定も非常に効果的であるのだと思います。

ほんのちょっぴり残酷なシーンはあるけれど、またいつか読んでみたくなる作品です。

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紙の本宿命

2017/02/02 05:42

殺人事件をも一つの装飾品に変えてしまう「宿命」、そして「糸」。大好きな東野作品。

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私にとって、本作は21作目の東野圭吾作品。
そして、本作は、これまでの21作品のなかで、有無を言わさずトップに君臨する作品です。

主人公とライバル的存在の御曹司。
この2つの強固な対立軸を中心として、時間を超え、世代を超え、様々な関係者を巻き込みながら、深く、重厚に織り込まれた「宿命」「糸」。
その「宿命」に少しずつでも近づきたくて、頁をめくるのももどかしくなりつつも、一頁一頁、一行一行を思わずじっくりと読み込んでしまう本作。

ひとつの殺人事件があり、その謎を解くひとつのミステリーとしても成立している一方、この謎解きさえも、大きな「宿命」「糸」の物語の数ある装飾品のひとつになってしまうほど、深く、重い「宿命」「糸」の物語。

勇作と晃彦の再会場面には鳥肌が立ちました。
そして、文庫版では24頁ほどの「終章」の緊張感とカタルシス感、開放感。
そしてそして、文庫版「解説」に紹介されている、東野氏が書く前から決めていたという最後の一行。

この素晴らしい余韻...
読書っていいですね。

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紙の本眠りの森

2017/01/31 06:30

加賀恭一郎の魅力が膨らむシリーズ第2弾

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『卒業』に続く加賀恭一郎シリーズ第2弾。

加賀恭一郎については、従前はTVシリーズ「新参者」の阿部寛的イメージが強かったものの、少し前に『卒業』を読了し、若々しさ、お侍さん的で紳士的で、チームの一員で、モテそうな雰囲気を有する加賀恭一郎に触れ、この人物像にすっかり虜になってしまったワタクシ。

学生だった前作からは、様々に変化している加賀恭一郎。
本作のなかでは、この主人公の環境変化や心持ちに触れられている場面がいくつかあり、そういった部分に触れた際に、加賀恭一郎という作品上の人物ながら一人のヒトとの関係をより深められる喜びや、懐かしい人と再会したようななんとなくの安心感が得られる感覚があります。

個人的に好きなのは、美緒への恋心が見え隠れする部分はもちろんのこと、剣道について語る際の照れたような仕草、表面的には決して好意的でないもののなぜか自分が父親の語り口に似ていると気づく父親とのやり取り、そして、「俺が生徒のためだと信じてやったことは、何ひとつ彼等のためにはならなかった」との中学教師時代の振り返りなど。

女性への気遣い、目配り、仕草、ふるまい、しかも高身長など、異性に対するモテ度も相応に高いことは容易に想像できますが、推理の際の客観性・合理性や落ち着きぶりに加え、上記の男クサさや熱さ、ある種の可愛らしさ(?)などの人間の香りがする部分は、我々男性視点からのモテ度の高さにつながっているのでしょう。

ストーリーとしても、大好きな作品の一つとなりました。
講談社文庫版の解説で山前譲氏が書いておられるように、本作においては、「作中の犯人が仕掛けるトリック」とともに「作者が読者に仕掛ける小説上のトリック、いわゆる叙述のトリック」が用いられているとのこと。
密室や特殊な殺害方法といった複雑怪奇なトリックは、それはそれで解決への道筋をたどる、That' mystery的な興奮といったものがありますが、そのトリックが複雑怪奇であればあるほど、その解決に関する説得力を高めるための説明がどうしても多くなってしまい、その分、ストーリーの流れやリズムを崩してしまいがちなのではなかろうかとお察しします。
その点、個々の登場人物の心情・言動や登場人物同士のつながり、そしてその総体としての人間模様・ドラマを、より深く描写することによって、作品の広がりや深度がより一層高まるように感じます。
少なくともワタクシはそういった作品が好きです。
で、本作はそういった作品の一つではなかろうかと思います。

また、かのガリレオ先生の場合もそうですが、加賀恭一郎のような「ヒーロー」がいると、面白い現象が起きるなぁとあらためて実感しました。
それは、それほど名もない探偵の場合、彼らが行う推理についていくらかの説明を添えないと、読者に対して一定の説得性は与えにくいのではなかろうかと思われる反面、ヒーロー的探偵が語る推理は、それがヒーローから発せられるということだけを持って、ほぼ自動的に一定の説得性が与えられるということが少なからずある点です。
おおっ!この時点でそんなことまで分かっちゃう(推理できちゃう)の!?的な(笑)
これって、ワタクシがヒトを信じやすいタイプだからなのでしょうかねぇ。
でも、それを、何の疑いもなく許させてしまうのが、こういった魅力的なヒーローを軸にした作品なのでしょう。

いずれにせよ、よい作品に出逢いました。
加賀恭一郎シリーズはまだまだ続きがあるようですので、今後もますます楽しみです♪

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紙の本十字屋敷のピエロ

2017/01/31 05:49

「視点」が魅力の「本格ミステリー」的秀作

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「十字屋敷」と呼ばれる、とあるお屋敷という閉じられた世界において、不幸をもたらすといわれるピエロに絡み、屋敷に住まう武宮家およびその周辺の人物に関わる複数の殺人事件をめぐるミステリー。
東野圭吾氏のミステリーにいくらか接してきていますが、いわゆる「本格ミステリー」的な色合いや雰囲気がただよう作品です。

ワタクシがこの作品から受ける強い印象のひとつが「視点」の巧みさです。
本作は、おおよそ、(1)武宮水穂、(2)場、そして(3)ピエロの人形 ― の3つの視点から語られていると思います。

(2)は、客観的な事実を「場」の目線から語るものとして一般的。
そして、物語のメインストリームをほぼ1.に集約されることで、読み手の感覚が主人公一点に集中され、ブレることなく、また、ある種の一体感や臨場感を増しつつ、物語を追えたように思います。

そして(3)
(1)と(2)だけでは描写しきれない場面や情報を補足する、また、全体の物語に独特の視点や雰囲気を添えるという意味においても、たいへん面白い視点であるなぁと個人的には感じました。

この「視点」の感覚。
今後の読書にもこの感覚を活かして、より深い読みができればと思います。

そしてストーリー。
動機の部分は作者に任せるしかない部分(具体的には、物語後半の謎解きの段階で、あらそうだったの!?的に知らされる部分)はありますが、各種トリックや二重三重に仕掛けられた殺人事件の構造については、すっかり堪能させていただきました。

あと、屋敷の見取り図を掲載いただいているのがとってもありがたいです。
まだまだワタクシの読解力が弱いせいか、文字だけだとイメージしづらいところも多々あるため。

また、怪しさに満ちた人形師の悟浄と人形の、本当の姿とその後の物語も大変興味深いところです。
何か別の物語などに登場しないかなぁ…

いやはや。
かの名准教授の名台詞をお借りするならば、「実に面白い!」作品でした。

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紙の本学生街の殺人

2017/02/11 12:06

犯罪の重層構造を堪能できる良作。

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犯罪の重層構造は、作者の構成力・想像力・力の入れようを表していると思います。

『卒業』との絡みは、旅先でふと旧友に出会ったかのような感じ。ちょいとうれしくてなんとなく微笑んでしまう。
主人公の謎解きが”ひらめき”によるところが多かったように感じる。そこでそう分かっちゃうんだぁ?って感じ。

ビリヤードやエクスパート・システムについて、知識が深まったように思う。こういうのをトリックに絡めるのもありなのかな?

主人公とその父親との会話が好きです。父親の奥ゆかしさ、懐の深さがいい。

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紙の本浪花少年探偵団 新装版

2017/02/11 11:58

軽快!痛快!しのぶセンセ!!

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ひとつ前に読了した『ウインクで乾杯』に引き続き、いや、それにも増してなんとも軽快!痛快!
そして、この文庫版解説で宮部みゆき氏が書かれているとおり、大阪弁がなんとも魅力的です。

「しのぶセンセ」こと竹内しのぶ(大路小学校教諭で6年5組担任)を中心に、6年5組の愛くるしい悪ガキたち、新藤刑事・本間の恋のライバル、そして漆崎刑事や中田教頭など、とても際立つキャラクターたちが、テンポの良い大阪弁を飛びかわしつつ、しのぶセンセの周りで起こる事件を解決していく...

ミステリー部分の骨格となる事件の謎は、全体のリズムを崩すことなく非情にシンプルに集約されていて、なおかつ、すばらしくキレがある。
また、短編5編それぞれにイロがあり、大きな物語の一つの部分を構成しているようにも思われます。

しのぶセンセと新藤・本間の三角関係、センセとこどもたちの絶大なる信頼関係、これらが、軽快な大阪弁で言葉少なながら十分すぎるほど伝わってくるのがとても心地よく、個人的には大好きな作品のひとつとなりました。

どうやらしのぶセンセシリーズには続きがある模様。
また、ドラマ化もされている模様。
どちらもいずれは鑑賞したいなぁ^^
また、ひとつふたつ、わが日常にイロドリを与えてくれる楽しみが増えました♪

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紙の本鳥人計画

2017/02/11 11:56

東野氏の変化・進化・深化・高度化がひしひしと伝わる良作

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東野圭吾作品を出版順に読み込んでいこうとばかりに、『放課後』から読み進めて、11作目の本作。
本作に触れても、同氏の作品の変化・進化・深化・高度化ぶりがひしひしと伝わってくる作品です。

意外に早い段階で判明し、逮捕されてしまう犯人。
解明すべき謎が二転三転する展開。
謎解きや物語の主体となるべき殺人事件をも脇役に回してしまいそうなほどの鳥人計画。
スキージャンプ界という閉ざされた世界の中でも、多種多様なキャラクターたち。
図やグラフの活用によって効果的で臨場感を高めてくれる、スキージャンプの各種分析資料。

この場ではあまり細かなことは申し上げられませんが、あの手この手で楽しませてくれるこの物語は、とある有名遊園地の超人気アトラクションのようにホスピタリティがあふれているように感じました。

冬季五輪等の際にテレビでは幾度となく拝見したけれど、あんまり理解できていなかったスキージャンプの仕組み・ルールやその世界観についても、とっても勉強になりました。
文庫版の解説ではないですが、また、冬季五輪の頃に読み返したくなる良作です♪

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紙の本白馬山荘殺人事件

2017/02/11 12:07

マザーグースのトリックは・・・

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2つの殺人事件がどう絡んでいるのか、終始気になってはいたのだけど、最後に見事に絡めていただきました。
おかげさまですっきり。

個人的には今回のトリックはあまりなじめないかも。特にマザーグースについては、未だに解けた感がしない(汗)

山荘ということで登場人物の数が相応に抑えられていたおかげか、登場人物の名前を覚えるのが苦手な私にはとても読みやすかったです。それぞれのキャラクターもたってたし。

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紙の本11文字の殺人

2017/02/11 12:04

ミステリーの根底にある「線」。本作の「線」はなかなか読みづらい...

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なかなかコメントしづらい作品のように感じます。

事件に関わる様々な事実関係が断片的に描写され、最後の謎解きでそれぞれの事実関係が何らかの線で結ばれていくというのが基本構造だと思うのですが、その「何らかの線」を、どのような線で、どのくらいの太さで、どんなドラマや説得力を持たせて結んでいくか…
その線を読み込んでいくことが、ミステリー作品を味わう上での一つのポイントなのかもしれませんね。
今のワタクシでは、本作のその「線」を読み込むことが難しかったようです...

ただ、すべてを読み終わった後、あらためて4編に分かれている「モノローグ」を読んでみましたが、その重量感と迫力はすさまじいものでした。

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紙の本ウインクで乾杯

2017/02/11 12:00

「軽快さ」と「色」

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この作品の印象は、「軽快さ」と「色」。

ワタクシ自身が本作を読んだのが東野圭吾氏の『魔球』の直後であり、『魔球』の重さ・厚さの直後だったこともあり、本作のキャラクターや会話、物語の展開など、とっても軽やかで、ポンポンと読み進んでいくテンポの良さ・軽快さが心地よいです。
また、パーティ・コンパニオンや宝石業界を背景としている点で、きらびやかな色や艶がそこら中にちりばめられていて、綺麗なアクセントになっていたように思います。

少し気になるのは、ホテルのドアのチェーンのトリックはもう一回改めて読んでみないと分からないなぁとか、最後のシーンで説明が多くなってしまっているなぁというところはあります。

が...
香子と芝田の掛け合い・間合いや距離感の変化、また、上記の軽快さや色合いが、とっても楽しい作品です。

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紙の本殺人現場は雲の上

2017/02/02 05:46

CAペアが活躍する軽快な短編たち。映像化されたエー子とビー子を見てみたい。

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長短編の違いはありますが、物語全般を通じての軽快さや、若い女性主人公の生き生きとした活躍ぶりは、東野圭吾氏の『ウィンクで乾杯』や『浪花少年探偵団』の流れを汲み、快適に読み進められたように思います。

しかし、東野圭吾氏は若い女性の描写がとてもお上手ですね。
どうやら、CAのお姉さまと小学校の先生のお姉さまがいらっしゃるようで、こういったことが良い影響になってらっしゃるのでしょうか?

本作は短編7編から成り、その一つひとつの物語において、それぞれのトリックを、エー子とビー子の軽快なやり取りを経て解決していくというもの。
いろんな種類のトリックが紹介されていて、ミステリー作家さんの発想の豊かさを感じさせられます。
短編ということもあり、気軽にテンポよく読み進められる一冊です。

ところで、ビー子の印象ですが...
本作を読書中にビー子のイメージを思い浮かべてみると、どうしても柳原可奈子さんが浮かんでしまうのはワタクシだけでしょうか?(笑)

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紙の本エリートの転身

2017/02/02 05:44

臨場感あるゴツゴツ感。スカッと感はほどほどに。だからこその企業戦士の余韻!?

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先日、よくお世話になっている書店で見つけた高杉良作品。
帯に記載の以下の文言がやたらと目につき、思わず手に取ってしまいました。
「起業、転職、左遷、解雇― 40歳は人生の転機」
「会社より大切なものがある。 4人のサラリーマンの決断」

「エリート」とは程遠い私ですが、お年頃的にもなんとも気になる作品です。

高杉良氏の作品。初めて読ませていただきました。
この臨場感たるやさすが名だたる経済小説を書かれている方ですね。
作品の根底には、緻密かつ膨大な取材をされているのだろうなぁという感じがヒシヒシと伝わってきます。
あと、何かの岩のようなゴツゴツ感を感じてしまうこの文体は、氏の特徴なのでしょうか?

内容は、帯に記載のとおり、4人のエリートサラリーマンが、それぞれ起業、転職、左遷、解雇を経験される4つの短編です。
現在からすれば、時代設定は多少古めなのかな?
その時代だったからこその、サラリーマンたちの会社・仕事へのコミットメントや思い入れ、職場環境、人間関係、また、ガバナンスが効いてなくて、上下関係丸出しで、派閥闘争、エゴイズムが蔓延している組織構造なのでしょうか。
だからこそ、より一層濃厚なドラマが生まれるのでしょう。

4つの短編のうち、個人的には、「エリートの転身」「エリートの反乱」が好みです。
証券業を「虚業」と断じる著者の歯切れの良さもなかなかに刺激的ですが、エリートでありながら、また、エリートであるがゆえに企業や仕事に対する強い想いがあり、その想いによってそれぞれに人生を変えていく主人公たちの姿が、様々な思いを喚起します。

半沢直樹的なスカッと感はないものの、それだからこそ、奥に深く伝わってくるものがあります。

「実業」かぁ。
憧れるなぁ・・・(^.^)

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紙の本探偵倶楽部

2017/02/02 05:39

VIP限定ならではのミステリー

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VIPのみを会員とする調査機関「探偵倶楽部」。
びっくりするくらい「庶民」な私には、一生関わり合うことのない機関ですね(笑)

本作の特徴はいくつか挙げられると思いますが...

私が印象深いと感じた一つ目の特徴は、この「VIPのみを会員とする」ことによって、VIPならではの人間関係が存在し、それが殺人の動機になるといった点も挙げられるように思います。
財産や地位、権威、主治医、お手伝いさん、などなど...
私には縁遠いこれらのものが、一庶民には縁遠いことそのものによって、ミステリーのプロットや動機といった面で、一庶民を惹きつける格好の素材なのでしょうか。

二つ目は、またまた「視点」でしょうか。
よく見るミステリーでは謎解きの主体となる探偵(役)について、本作ではあまり描写されていません。
容姿や口調、時折見せる表情の一部のみ描写されているほかは、特に心情の面での描写は全くない。
なんだか見えにくい「探偵」という存在がいる。ただ、その探偵はいつの間にやら必ず謎を突き止める。読者が感情移入する登場人物とは異なる性質の、ある種、客観的な場面設定そのもののように感じられる存在。
探偵(役)と一緒に「謎解きがしたい!」派な読者にとっては物足りない感はあるかもしれません。
一方で、探偵(役)を無機質な「場面」的な設定とすることによって、探偵(役)以外の登場人物に一層フォーカスでき、また、ともすればミステリーの糸をなかば「あっさり」見つけてしまう探偵(役)の視点から離れることで、読者はより「謎」に没頭できるのかもしれませんね。

もう一つ付け加えるならば、全知全能的な探偵(役)を、犯罪者が利用するところはとても面白く感じるとともに、感心いたしました。

「VIPのみを会員」かぁ...
VIPってうらやましいですねぇ^^(笑)

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