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レビューアーランキング
先月(2017年5月)

サクラフブキさんのレビュー一覧

投稿者:サクラフブキ

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本クラインの壺

2017/02/05 02:54

岡嶋二人、解散前の最後の作品。

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岡嶋二人は日本では結構珍しい共作ミステリ作家で、徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)の「おかしな二人」をもじったペンネーム。
本作は、その「岡嶋二人」名義の最終作で、たぶん最高傑作です。

この作品はミステリとSFの境界線を漂う……イヤ、ミステリとSFを一緒に貫いてるような作風になってます。
ミステリ色の強いSFサスペンス、と言ったら近いかな。

究極のヴァーチャル・リアリティ・ゲームシステムを開発したイプシロン・プロジェクト社に、ゲームの原作を提供した上杉彰彦は「原作者なんだからゲームのテストプレイに参加して」と要請を受け、テストプレイヤーとなって開発に参加します。もう1人のテストプレイヤーはアルバイトで参加した高石梨紗というカワイイ子。
プレイを続けるうちに仲良くなる2人ですが、なんとその梨紗が突然、謎の失踪。
上杉は梨紗の友達、真壁七美と一緒に消えた梨紗を追うことになります……。

俺は「新潮ミステリー倶楽部」というハードカヴァーのシリーズで読んだんですが、発行当時(1989年)にヴァーチャル・リアリティって概念や言葉自体は決して一般的ではなかったです。
スキな人だけが話題にしてたような感じでした。

衝撃でしたね、素直に。「参りました!」って思った。

コレ読んだあと、台所で使う「なべつかみ」を、銀色の奴に替えて(笑)今でも使ってるくらいハマりました。

で……あ~、ネタバレするから詳しく書けないっ!!
ん~。中盤あたりからかなりの確率で、先が気になって睡眠時間削る人が続出すると思います。

ワクワク、ドキドキは保証しましょう。ハラハラもある。SF的な「センス・オブ・ワンダー」さえもある。

スゴい作品です。これから読む人が羨ましい。

あ。
俺は、ケネスのモデルになったのは世界まるごとハウマッチに出演してた頃のチャック・ウイルソンじゃないかな、って思ってるんですがどうなんでしょう?(笑)

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紙の本用心棒日月抄 改版

2017/02/05 02:42

「時代劇?」なんて敬遠するのは勿体無い傑作。

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主人公・青江又八郎が実にいい。
東北の小藩で馬廻組に勤める身でしたが、梶派一刀流の道場で師範代を任せられるほどの腕前。
その青江が、藩の政争に巻き込まれることになった挙句、襲撃を返り討ちにして人を斬り、脱藩して江戸に逃れます。
江戸で暮らすために口入れ屋「相模屋」に仕事を貰い……つまりは派遣労働者だな。慣れない江戸での生活を送ります。

作品は短編を積み重ねた連作長編で、特筆すべきはその一編一編を貫くタテの糸として『忠臣蔵』があることですね。

人気の高かった作品で、著者の藤沢周平は続編を書くことにして「孤剣」、「刺客」、「凶刃」とシリーズ化します。
どれも面白いんですが、俺的に「凶刃」だけは微妙です。シリーズの終焉を強く感じてしまうのが辛いからなんですが、4作目の「凶刃」だけ前3作から年月が経っててね……ん~。(苦笑)

ともあれ、普段時代小説を読まない人にこそ、特に薦めたい小説です。楽しいぞ。

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銀河おさわがせ中隊

2017/02/05 02:31

気楽に読めるしグっとも来る、ユーモア・ミリタリーSF。

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まぁ最近流行らないSF小説なんですが(笑)、ユーモア&ミリタリーSFなので結構珍しい作品です。
舞台は未来、人類は宇宙に進出(侵略?いえいえそんな大胆じゃありません)し、一部の宇宙人とも交流があります。
軍隊としては正規軍もあるのですが、「宇宙軍」と呼ばれる傭兵部隊のような軍もあり、まぁ想像に難くないですが(笑)犯罪者、あるいは犯罪者予備軍の集まる「吹き溜まり」的な様相を呈しています。

宇宙軍の中でも最低)にして最悪、クズの集まり(爆笑)として著名な「オメガ中隊」という部隊がありました。
そこにジェスター大尉は派遣されることになります。
「ジェスター」は宇宙軍での名前で、普通兵士たちは本名を伏せて兵役に就くんですが、彼の素性は誰でも知っています。(笑)
実は彼は若き億万長者で、銀河最大の兵器会社の後継者でもあるウィラード・フールその人。
フールは自分の財力と、人心掌握術と管理職としての才覚で「最悪中隊」を叩き直すのです。
彼には(未来の話なのに)古き良き時代を想起させる「執事」がおり、そのビーカー氏が物語を書き留めている、という趣向になっています。

オメガ中隊の隊員達が実にイイです。みんな問題児だらけで。(笑)
レンブラント中尉&アームストロング中尉(フールの片腕として補佐)、ブランデー曹長(顔色が悪いが背の高い女性でS系&皮肉屋、美女、30代前半)、チョコレート・ハリー軍曹(補給担当、黒人で筋肉男、元暴走族で毛深く髭面、髪は短く牛乳瓶の底のようなメガネ)、エスクリマ軍曹(調理担当、最高に喧嘩っ早い)などの下士官もいいし、一般兵卒のスーパー・ナット(ちっちゃい美女、最高に好戦的)、タスク・アニニ(地球人ではなくボルトロン人、巨大でイボイノシシ似だが、実は平和主義で頭脳派)、ドゥーワップ(縮れ毛の手癖の悪いナイスな奴)、スシ(寿司。東洋人で、ってか日本人だろ、ヤクザ知ってるし)、ローズ通信兵(美女。だが極度の人見知りで全く喋らない。が……)、ル―イとスパルタクスのシンシア人コンビ(仲が悪い。無理矢理言えば、ナメクジのような外観の宇宙人)たち……。

彼らの活躍がもし気に入れば、本作はシリーズ化されて文庫本で6冊出てますのでしばらくは楽しめます。

ただし。
好きな作品なんで逆に惜しいんですが、挿絵担当の橋本正枝さんという漫画家はロクに作品を読んでません。
チョコレート・ハリーとタスク・アニニは「似ている別人」です。
担当編集者も「爆笑」とか「抱腹絶倒」とか、売るのに一生懸命なご様子ですが、爆笑するような作品じゃないと思います。(笑)
「あはは」くらいとか、時々クスリとかニヤリとか出来る感じ。

読者を騙すとか、適当に描くとかしてると見放されますよ?(嘲笑)

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黄金のランデヴー

2017/02/05 02:23

海洋冒険&サスペンスの良作。

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英国の冒険&サスペンス&アクション小説作家であるマクリーン御大といえば、普通は『女王陛下のユリシーズ号』や『ナヴァロンの要塞』を読む読者が多いんでしょうが、俺は『黄金のランデヴー』で初マクリーン体験、ドップリ魅了されました。


超ド級のハイパーエクセレント豪華客船、カンパーリ号。
乗客は「金持ちになりたがり、ステータスを求める輩」ではなく、ホントの億万長者ばかり。船にはダンスもバンドもパーティもゲームも無く、最上級ラウンジや完璧なバー、ニューヨーク・ロンドン・パリの証券取引所と直結したテレグラフ・ラウンジ、静かな船内と居心地の良さ、最上級の食事に船長しか知らない(とされている)途中航路。
「値段が高すぎる」と文句を言うのに、何故か何回も乗って来る乗客たち。

こんな庶民感覚とはかけ離れた船に、起きるのは連続殺人。(!)
一等航海士のジョン・カーターは、真相を探る「にわか探偵」となって事件に挑みます。

カーター君を筆頭に、人物が実にいいです。ビューレン船長も、アーチ―・マクドナルド甲板長も、マーストン先生も、乗客のべレスフォード氏、その娘スーザン、ミゲル・カレラス氏、トニー・カレラス君も、セルダン老に至るまで。

ストーリィはカーター君一人称で語られ、読者の感情移入もスムーズに疑似体験を楽しめる趣向。
ユリシーズもナヴァロンも好きなんですが、ランデヴーは絶対に外せませんよ俺は。

夏の暑い時期に再読するのは、未だに楽しみです。(笑)

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