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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

yoshiwoemonさんのレビュー一覧

投稿者:yoshiwoemon

2 件中 1 件~ 2 件を表示

電子書籍タイタンの妖女

2017/06/06 15:02

「語り」のもつ力

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自分はほとんどSF小説というものを読まないのだけれど、これはなんだか面白く読めた。というよりも、読み終えあとから、じわじわとその良さとか、ひとつひとつの場面やセリフの印象深さが輝きを増してきている。
設定のち密さや考証の正確さで読ませる作品ではなく、むしろその逆で、これは荒唐無稽な物語なのだけれど、作者自身がなによりもきっとそのことを自覚していて、それがこの作品にあふれるユーモアの源泉になっていて、それらユーモアにけん引されるようにして大きい大きい物語が、ひとりの男を巻き込んで広げられていく。
果たして男が直面していくのは悲劇なのか? 喜劇なのか? そんな問いかけはしかし無意味だということにやがて気づく。作品自身が皮肉っぽく語っているように、これはある「点」へ向かって収斂する物語ではないからだ。
巻末の太田光さんのエッセイも必読で、本書をとてもやわらかく読み解いてくれている。

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紙の本考える練習

2017/06/06 14:49

開かれた思考へ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

筆者の考え方を読むための本としては、「書きあぐねている人のための小説入門」とか、「新しい小説」「小説の自由」「小説、世界の奏でる音楽」の三部作などを手に取るといいのかもしれないけど、いかんせん、ちょっと分量が多すぎるし、小説をめぐっての思考という側面がつよいので、「実用」という意味ではとっつきにくい面がある。その点、この本はそうした「小説家的思考」を、一般的問題意識に敷衍して、広く浅くしゃべっている本なので、読みやすいし、点取り主義的な画一化された思考のパターンから一歩外にふみだそうとする人にとっては、良い入門書になるとおもう。ただ、保坂さん独特の嫌味が端々に利いているので、それがちょっと読む妨げになっているのだけど。
「考える」というと、一般的には「答えを出す」こと、ものごとを結論付けたり、客観視したり、要約したりすることだと思われがちだが、筆者はそうした姿勢をまず第一に切って捨てる。ここでくりかえし筆者が言おうとしているのは、「考える」ということはそのような「冷静な」態度ではなくて、もっと動的・可変的で「熱い」ものだということだ。
例えば〈ゴール〉があってそこへ向かって進むという様なことではなく、〈歩いている道そのもの〉を全て頭の中に叩き込むようにしてただひたすら歩くこと。それが筆者のいわんとする「考える」ということなのだと思う。

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