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ささ乃さんのレビュー一覧

投稿者:ささ乃

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紙の本火の神の熱い夏

2004/09/17 12:59

酷暑の終わりに

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アグニは火の神だ。火は人間の生活を豊かにもするし、破壊もする。

古代インド神話に登場するアグニは、炎に象徴されるさまざまな側面を持っている。本書では、火の神アグニのさまざまな側面を各章の冒頭で紹介し、その性質を見せ付けるかのように事件は次々と新たな局面を迎え、推理も二転三転していく。死体の身元に関しては最後まで疑いが残り、柄刀氏ならではのトリックも楽しめる。

舞台設定は真夏で、日が照りつけたり火が燃えたりと暑苦しい。登場人物まで、燠、穂村、不知火などと火を連想させる名前が多く(牧=薪と笠井=火災までは考えすぎか…?)、とにかく暑苦しい。逆に、殺意に繋がるほどの憎しみや、身内を喪った「僕」の心情の描写には心が冷える。

それでも読了感はさわやかだった。殺意という炎のような感情にやさしい眼差しをそそぎ、平易で品のよい文体で描かれたひと夏の物語は、暑かった夏の終わりを告げるさわやかな空気のように感動を残してくれた。

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