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  3. 夏野涼さんのレビュー一覧

夏野涼さんのレビュー一覧

投稿者:夏野涼

50 件中 1 件~ 15 件を表示

Dr.テンマの旅の終わり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヨハンと彼を追う天才脳外科医Dr.テンマの旅もいよいよクライマックスへと突入する。平穏から一転、異常な狂気に支配されてしまったドイツ・ルーエンハイム。そこには、この物語のカギを握るフランツ・ボナパルタが存在した。そこで起こる殺戮の中、テンマはついにヨハンと対峙することになる。幼いヨハンの命を救ってから、冤罪に巻き込まれ逃亡しながらヨハンを捜し続けた12年の総決算を果たすときが来たのだ。たくさんの命が失われ、多くの登場人物は救いようのない運命に翻弄された。Dr.テンマは無事疑惑が晴れ、国境なき医師団に参加するなど、ついに運命から解き放たれた。しかし、ヨハンは病院のベッドの上で心神喪失状態で、いまだ出生の時に背負った運命に縛られたまま物語は終焉を迎える。MONSTERにも「明日はくる」のだろうか。

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紙の本アフガニスタンの診療所から

2001/12/29 15:21

人として本当に大切なことは何か、アフガニスタンを通して考える

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今では本書の著者である中村哲医師とペシャワール会の活動はすっかり有名になったが、この本を一読し、長年にわたる彼らのアフガニスタンやパキスタンでのらい根絶に対する情熱と活動を継続する意志には心からの尊敬の念を感じずにはいられない。
 本書は、中村哲医師が現地で活動するようになったきっかけや、活動の様子、現地の事情などが、ときにはユーモアを交えながら事細かに紹介されている。本書とくらべると、マスコミの伝える情報の軽薄さは滑稽なほどだ。現地を愛し、現地の人たちに尊厳を持って接している著者の姿が、読む者に対していったい人として大切なことは何なのか、ということを私たちに語りかけてくる。
 今度のテロ事件とアメリカの攻撃をきっかけとして、アフガニスタンに対する関心は近年まれにみる高まりを見せている、と同時にまたもや我々はアフガニスタンに暮らす人たちの本当の姿を知る機会を逃してしまうのではないか、という危惧を感じずにはいられない。長年現地で活動されている著者のこの本を通して、これまで世界から忘れられていたアフガニスタンを知るきっかけになれば、と願わずにはいられない。

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アフガンの本当の素顔

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 アフガニスタンはテロリストの巣窟である、そう思っている人が多いのではないだろうか。マスメディアから流れてくる情報を聞いているとそうとしか思いようがない。現地から伝える特派員は乏しい知識とききかじった情報がさも正しいかのように貧弱な言葉で伝えている。テレビニュースが伝えることにはリアリティーが感じられない。どこか嘘くさいのだ。こんな状況の中で頼りになるのは現地で暮らし、活動してきた人の生きた「言葉」だと強く実感する。
 本書はUNHCRカブール事務所長としてアフガンの難民救済のために奔走してきた著者だからこそ言えることが、そしてアフガン人やタリバンの生の姿がリアルに描かれている。彼らをニュースの素材としてしかとらえていないマスコミと生きた人間としてとらえている著者との認識の差は歴然としている。生きたアフガンの人たちを知りたい人はぜひ読んでもらいたい。

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茄子 1

2002/07/31 23:54

茄子と人生

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ナスをテーマに繰り広げられる短編6編が集められた。農業を営む高間のもとに迷い込んだ少年・少女との“対決”を描いた「3人」。高間のもとへ“寝だめ”をしに来る女性を描いた「2人」。実習でナスを栽培する男子学生が年上の女子高生にいだいた淡い恋心を描いた「空中菜園」。ペルーへ行く友だちの送別会に出る高間とその行き帰りを描いた「4人」。することもない二十歳の男女の同級生が河原でキャッチボールする「ランチボックス」。そしてなんといっても圧巻は自転車のロードレースでの様々な駆け引きや人間模様を描いた「アンダルシアの夏」だ。あの宮崎駿さんが「このおもしろさが判る奴は本物だ。」と帯に寄せているが、「紅の豚」に通じるダンディズムを感じる。勝利を飾りラストで地元の名産の茄子漬けを「知らねえか?こうやって食うのさ」、と食べるシーンの格好良さといったら。まあ、とにかく読む価値あり、だ。

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紙の本きりひと讃歌 3

2002/07/30 23:47

医師の、医療のあるべき姿

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あらゆる苦難を乗り越え、ついに日本に帰り着いた桐人。彼は、自分をこんな目にあわせた張本人の竜ケ浦教授への復讐を誓う。そこで彼が見たものは、モンモウ病に冒され、当選した医師会会長の座を追われた竜ケ浦の姿だった。そして、モンモウ病は竜ケ浦教授の固執する伝染病ではないことが証明された。桐人の考えが正しかったことが分かり、復讐もそこで終わる。これにより、最後に桐人の心は救われる。そして、苦難の旅路の果てにたどり着き、彼を救ってくれた中東の貧しい村へと帰っていく。医師の彼を必要としている村人たちのために。彼の失踪で苦しみ抜いた許婚のいずみも彼を追って旅立っていく。物語はここで終わる。手塚は政治に走り、本当に医師を必要としている人たちを省みない医師がいることに大いなる憤りを感じていたのだろう。そして、どんな姿になろうとも、どんな場所においても、医師であろうとした桐人に理想を込めたのだろうか。『きりひと讃歌』は発表以来30年以上をたった今もなお、社会に警鐘を鳴らし続けている。

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紙の本きりひと讃歌 2

2002/07/30 00:24

過酷な試練の中で見せた桐人の医者の心

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

原因不明の難病、モンモウ病にかかり犬のような姿になってしまった医者の桐人。つかまった台湾の万大人の元からやっとのことで逃げ出したものの、逃亡先の現地の人たちに捕まってしまう。一方、彼をこんな目にあわせた元凶、M大大学病院の医長は、自らの会長選に有利になるための実績をつくるべく、モンモウ病の原因は伝染病だと学会で発表し、その席で事もあろうに女性のモンモウ病患者を衆人の前にさらさせるのだ。このような振る舞いは、まったく医師にあるまじき行為だが、それとは全く正反対に、桐人は犬の姿に変わってしまっても、自らをオリに閉じこめた長老の命を救うためのオペをおこなう。医者としての良心と意地を見る思いだ。手塚は医学の学位を持つ一人として、医者はこうあるべきなのだ、という姿を読者に強く訴えたかったのだろう。桐人の苦難の旅はまだまだ続く。

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紙の本きりひと讃歌 1

2002/07/28 23:28

桐人をとりまく黒い影が数奇な運命へといざなう

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

とつぜん姿形が犬のようになってしまったらあなたはどうしますか?四国の奥地でまれに発生するという(現実かどうかは知らないけれど)。その名はモンモウ病。原因の分からない不治の病だ。桐人はさる大学病院でモンモウ病の患者を担当することになる。このモンモウ病の原因を風土病だと考えた桐人は、その原因をさぐるべく徳島へと渡る。これが彼を陥れるワナだとも知らずに。桐人は伝染病説をとる医長の“生体実験”の被験者にさせられてしまった!?そして桐人は発病してしまう。その後の運命は「過酷」以外の何ものでもない。彼がこんな目にあってしまう背景に、彼とは関係のない医学会をめぐる政治があるのだから、やりきれない思いがする。現実にはこんなことがないと信じたいが、医療をめぐる不祥事が続発しているのをみると大変不安だ。
それにしても、奇病と医学会の闇を関連させて物語により深みをあたえ、ともすれば読み手に心理的な負担をかけがちなテーマにもかかわらず、一気に読ませる作品を作り上げる手塚治虫の才能には改めて感心させられた。ブラックジャックと並ぶ医学漫画の傑作である。

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紙の本小泉純一郎の思想

2001/11/13 22:27

小泉首相の本質

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 「クリーンなタカ」、小泉首相を評して佐高氏はこう述べている。これを読んで、なるほどうまく言うもんだ、言い得て妙だなと感じる。著者が書いているように国民はいま、小泉氏のクリーンさ、わかりやすさに目がいってしまっている。しかし、彼の本質はかねてからの彼の主張である憲法9条改正や自衛隊海外派兵などのように「タカ」の部分にあるのだが…。マスコミもそこをきちんと報道していない。
 本書は、テレビを見ているだけでは決して見えてこない「小泉純一郎の思想」を、かつての座談会などでの発言と現在とのそれを対比しつつ、うまく表にあぶり出すことに成功しているように思う。支持する人もしない人も、小泉という人物を知る上では必読の書と言えよう。

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紙の本現代イスラムの潮流

2001/11/12 10:40

イスラムと上手につきあうために

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 現在、イスラム教徒(ムスリム)は世界に約12億人いるといわれている。ムスリムは近年その数を増やしており、アメリカ国内においてすら第2の宗教勢力にまで成長してきている。日本ではまだムスリムの数が少ないためか、9月11日のテロ事件が起きるまではイスラムに対する関心は非常に薄く、イスラムは怖い、といった根強い偏見が見られる。しかし、今後ますます世界における重要性を増していくであろうイスラムを理解することなしに、国際社会を生き抜くことは不可能となりつつある。
 そのための格好のテキストが本書である。イスラムの誕生から各宗派の動向、とかくテロリストと同義と捉えられてしまっているイスラム原理主義(本書ではイスラム政治運動と呼ぶべきだと提言がなされている)とは本当はどんなものなのか、パレスチナ問題とは、といった我々が知りたいと思っていることを丁寧に分かりやすく解説している。この本は、イスラムとうまく共存していくことが不可欠となるであろうこの21世紀を生きる私たちにとっての必読の書といえよう。

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紙の本20世紀少年 7

2001/11/04 23:27

ついに「血の大みそか」の真実が明らかに!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ついに海ほたる刑務所から“ショーグン”ことオッチョが脱出に成功する。そして彼が目にしたものとは…。そしてもう一人、この物語のカギを握る人物「神様」がひとりの女子高生に「2000年血の大みそか」でケンヂが何をしようとしたのかを語り始める。それは教科書で書かれていたこととは180度違うことだったのだ。彼が起こしたとされる「同時多発テロ」(この物語で実際にこのことばが使われている!)の首謀者は誰だったのか? それを防いだとされていた「ともだち」だったのか?
 皮肉にも21世紀に入って「同時多発テロ」が起こされた。犯人は本当に例の人物なのか、公式の発表は本当に正しいのか? この物語はいみじくも私たちにそう語りかけているように思えてならない。この第7巻は物語の大きな山場となっている。じっくりと味わって読んで欲しいところだ。

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盗聴法の問題を真剣に考える人に

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 99年に成立した盗聴法(通信傍受法)は2000年8月15日からいよいよ施行された。昨年は盗聴が行われなかったようであるが、この人権を抑圧し、憲法に抵触するおそれの非常に強い法律が、いつ何時活発に活動を始めるか分からない。9月11日のテロを契機としてアメリカでは捜査当局の盗聴できる範囲がさらに拡大された。日本でもこのような恐れなしとはしない。
 したがって市民が常に捜査当局を監視し、濫用が行われないようにチェックすることが大切であるが、法律の内容や問題点などを知ることなしにはそのような活動を行い得ない。本書は、盗聴法が生み出されるその検討段階にまで立ち返り、批判的に検討を試みている。盗聴法の何が問題で、どのような事態が引き起こされるおそれがあるのか、またその対策はいかなるものなのか、諸外国での動向をも踏まえて検討している。さらに、条文を1条ずつ詳細にコンメンタール形式でも解説しており、法律の細部にまで目を向けることができる。本書はタイトルにもあるようにまさに「総合的研究」と言い得よう。
 法律の専門家のみならず、人権問題に関心のある一般市民にいたるまで読む価値のある本である。

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紙の本こののりものだあれ?

2001/08/30 16:41

ページを開いてみよう!

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 この絵本を開いてみましょう。スポーツカーが走っています。見開きのページをめくってみると、なんと、そこにいるのはコガネムシさんではありませんか。三輪車や船などののりものにかくれて楽しいどうぶつたちがかくれています。「ふしぎだねぇー、おもしろいねぇー」、子供たちの口から感嘆の声が上がります。子供は想像力をかき立てられ、絵本にしかけられた魔法のとりこになるでしょう。ぜひ手にとってページを開いてみてください。

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佐々井秀嶺の生き様

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 アンベードカルによりカースト制度が廃止された後も、今なおカーストの呪縛から逃れられないインドの地で、日本人の仏教僧が大活躍されているのをご存じでしょうか。日本では報じられることがほとんどないので、その名をご存じの方は少ないと思います。彼の名は「佐々井秀嶺」。放浪の末にたどり着いた、この仏教誕生の地で、仏教復興に情熱を燃やしたアンベードカルの意志を引き継ぎ、インドの仏教徒の先頭に立って、仏教の普及とともに仏教の聖地「大菩薩寺」返還闘争を繰り広げるなど、今なお精力的に活動しています。今の日本にこれほどまでに愚直に、そして情熱的に私利私欲にとらわれずに活動している人がいるでしょうか? 1億を超すインド人に支持され、バンテージ佐々井はインドに浸透しています。彼の生き様を読むと、平穏な日本で暮らしている人々の心を揺り動かさずにはいないでしょう。本書はそんな情熱に満ちあふれています。

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紙の本公共事業は止まるか

2001/06/26 20:33

公共事業の現場から

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 昨年来、公共事業見直しの気運が高まっている。かつては公共事業を強引に推進していた自民党ですら見直しを言わざるを得なくなってきている。もちろん、すべての公共事業が不必要なわけではない。しかし、国と地方をあわせた債務残高が2001年度末には666兆円に達すると言われる現在、もはやかつてのように多くの公共事業を実施する余裕もなくなってきている。
 本書は、公共事業の見直しを、今もなお各地で訴え続けている人たちや公共事業を中止に追い込むことに成功した人たちの現場からのリポート、それに地方自治体の首長らのインタビューから構成されている。これを見ると、中央集権的な日本の構造が、いかに地方の自律と自己決定を妨げているかが分かる。そして、その利権にいかに多くの自民党の政治家や国家官僚が群がっているかが良く見えてくる。
 公共事業の構造が本当に改善されるためにはたくさんの課題が山積している。しかし、それにひるんではならない。本書に登場する人たちの実践は本当にたくさんの示唆に富んでいる。国民の一人一人が、雰囲気に流されることなく、本当の改革者は誰なのかをしっかりと見つめ、有権者の一票で政治を変えていかなければならない。

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規制緩和という悪夢

2002/02/15 21:36

規制緩和が何をもたらすのか、あなたはこの“痛み”に耐えられますか?

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 90年代初頭にバブルがはじけて以降、「規制緩和」があたかもすべてを解決する打ち出の小槌であるかのごとく唱えられ続けている。規制緩和論者は言う。「規制緩和をすれば、物価が下がり、消費者の実質購買力が増加、この新たな需要めがけてこれまで存在しなかったニュービジネスが生まれ、新たな雇用を生み出し、失業者を吸収していく」と。しかし現実はどうなっているのか。国民の消費支出も、新規開業も年々減少し、失業者は増加の一途をたどっている。いったいなぜこうなってしまったのか。
 本書は規制緩和先進国アメリカの航空業界を取材し、規制緩和が何をもたらしたのかを詳細にレポートしている。また、その後を追う日本の航空業界で何が起こったのか、規制の緩和と引き換えに我々を待ちかまえているものは何か、「規制緩和」の何が間違っているのか、といったことを分かりやすくリポートしてくれている。
 「規制緩和」は一部の投資家の利益のためであり、決して我々を豊かにはしない。日々国民の“痛み”が強くなりつつある今日、「規制緩和」のもたらす悪夢を振り払うために、ぜひ目を通しておくべき本である。

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