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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

motoshさんのレビュー一覧

投稿者:motosh

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カモシカの血

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 はじめの2篇はかなり有名な作品でよく紹介の引き合いに出される。音読してみると、すごく面白いし、ワケが分からない。解釈のしようもいかようにもありそうだけれど、実際は、下らない便法的文章の寄せ集めのコラージュであり、個人的な物語である。
3篇目の「ここにあるこの新聞」に出てくる
| (!) * ? O ? * (!)
|     / .. /
| (!) * ? O ? * (!)
|     / .. /
という意味のない顔文字のような「段落」も変。
アメリカの存在の無意味さを中途半端に提出していて気持ちワルイ/イイ。

 「ロバート・ケネディ、溺死寸前に救助される」では、断章の積み重ねによるスケッチという、その後の定型となったスタイルでKを描いているのだけれど、最後の断章にいたってバーセルミ的「I」が登場する。全く唐突に登場する「ぼく」は一体何ものなのか。作者とする説もあるがいまいち納得がいかない。読者であると考えた方がまだしもしっくりくる。読者はここにいたってKを溺死から救助し、このスケッチに積極的に介在する。しかしそうすることによってリアルな世界での足場を揺らがせることになる。

 「まぬけ」では、近未来小説とおぼしき書き出し「著述家国家試験」なるものが存在してエドガーは3度目の受験を控えている。試験で書く小説は歴史小説だが、最初と最後だけ出来ていて途中がない。そしてさいごにやはり唐突に「わたし」が登場してこう言う。「結末ははっきりつかめず、途中はどこにも見あたらず、だが何より悪いのは性懲りなく始めてしまうということ、始めてしまうということ、始めてしまうということなのだ」もちろんこれがいちばんいいたいことに違いない。

 客観性を懐疑すること。しかし「ぼく」は信用する。信用しないことも懐疑せよ。いやいやそれらは全て偶然なのだよと。ということを言っているわけでもあるまい。社会的現実に対する非リアル的対応の無力さと有力さ。悲しい。小康状態。いい感じ。でも自己満足? 笑うしかない。今度は手厳しい。みんな失神する.ギャグが冴えれば冴えるほど雰囲気がきつくなる。酔っぱらいの繰り言。断片による会話の浸食。どうでもいいと思えば思うほど悲しくなる。「おまえ」という二人称が誰なのか分からないまま終焉を迎える。

 この本はバーセルミの作り出した小説の新しい方法の展示会といえるもの。そしてどうしても不安と感傷がそのカモシカの血のようです。誰にも判って貰えない。分かって貰うことより泣いて貰った方がいい。しかし泣くのはいつもわたしなのです。

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紙の本きれぎれ

2000/07/22 12:19

最初から狂っている

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今度の主人公は最初から狂っている。
錯誤の仕方は現代文学の達成なのか、単なる自動書記なのか。
自動書記ならシュルレアリスムの方に行きそうだけれど。
結節点の不整にごつりごつりとぶつかりながらも、うまく行くはずのない人生と夢想と独り言としての小説にたゆたう。
最後はどうなるんだと、やはり気になりつつ最後の十数頁を読み進めれば、ラストは日常的な普通のシーンだ。
あ、
やられた、と思ったね。
芥川賞落選作「けものがれ、俺らの猿と」のときは、どんどん困った状況に陥っていく主人公をそれでも読者はあんまり困らずに読んでいたのかも知れない。
不条理ものとかホラーとかを好む読者の一部にそういうのがあると思う。それを、こいつは裏切る。
あんたの日常もこういうようなもんだよ。ちゃうか。
あんたの頭ん中がか。
たとえ「外見上は普通に歩けているように見えているのだ」としても。

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