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フォックスさんのレビュー一覧

投稿者:フォックス

43 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本今ふたたびの海 上

2003/07/27 23:13

イギリス史が苦手だったあなたにもワクワクですよ

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世界史の中でもイギリスの歴史は相当厄介である。王様を外国から連れて来たり、あっちが正統だ、こっちが本物だと言ってみたり。でも世界の歴史の半分ぐらいにはイギリスが一枚かんでるんだから仕方ない。今も呪文のように暗記をしている世界史選択の受験生たちご苦労さま。その暗記は決して役に立たないが、ロバート・ゴダードのような素晴らしい小説を読む日にきっと役に立つから我慢して頑張って下さいね。
わざわざ原著者が巻末に用語解説集を付けているというこの小説。イギリスのある時代の時代背景をたっぷり背負った歴史フィクションです。主人公はイギリスの地図職人という実に珍しい設定。強くもなければ、特に頭が良いわけでもなく、色仕掛けにコロッとやられる普通の人なのです。そんな主人公がとんだ災難に巻き込まれ、ヨーロッパ中を駆け巡ることになるというこの筋書きを聞いただけでもうおもしろくないわけないじゃないですか。いわゆる災難巻き込まれ型のロードムービーという感じです。
平凡な主人公には優れた脇役が回りを固めるというのもお決まりですね。期待を裏切らない名脇役たちが、どんぴしゃりのタイミングで活躍するのです。
一言でいうと、うーん、インテリ向けのシドニー・シェルダンかな? ファンの方、ごめんなさい。他意はないのよ。

上下巻でボリュームたっぷりですが、まさしくページターナーです。

そして、イギリスの歴史が復習したくなるはずですから、今のうちに世界史の教科書でも探しておいて下さい。

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審判

2003/05/06 22:06

大人の物語が凝縮した上質なリーガルミステリー

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物語は敏腕弁護士アントネッリを若き日にひどい目に遭わせた判事の殺人事件から始まる。法廷での行き違いを発端に終始犬猿の中であったその判事とアントネッリには、他の人が考えている以上の確執があったのだが。
本作「審判」は、文春文庫で出版されている前二作の続編である。敵役の女検事も健在である。主人公アントネッリの背負う過去と、向き合うべき現在とを知れば知るほど面白く読めますから、ぜひ前二作を先にどうぞ。
アントネッリと高校時代の恋人のラブロマンスは、ストーリーに花を添える。大人の情熱を想像させてくれる憎い描写が続く。
事件のプロットは後半まで楽しませてくれる十分に本格的なものであり、法廷シーンも手ごたえ十分の秀作である。
少し主人公中心に描き過ぎで、周辺人物の描写に物足りなさを感じるかもしれないが、シリーズものの3作目ということを考えれば、ちょうどいいかもしれない。

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紙の本マサイの恋人

2003/03/20 08:24

ウルルン好きのあなた必読です。

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主人公コリンヌは若くして自分でお店を経営するほどのしっかり者。旅行好きのヨーロッパ人らしく恋人とアフリカのケニアへ旅行へ行き、そこでマサイの戦士と出会い、あっという間にケニアに住み着きそこで結婚する。なんというスピード感、なんというテンポの良さだろう。
主人公のコリンヌはあきれるほどに予備知識が全くない。そこが文化人類学者のフィールドワークと違う点だ。マサイの戦士、ルケティンガの美しい姿に一目ぼれし、彼らの生活様式なんか一つも知らずに、いっしょに生活し始めてしまう。
コリンヌが徐々にマサイに溶け込んでいく様子は、冷静さと躍動感を同時にかね合わせて生き生きと描写される。
知らないがためになんでもなかったことが、生活に溶け込んでいくに従っていやな部分が見えてくる。そんな様子が描かれるが、最後にはマサイの戦士、ルケティンガの美しさにやられてしまう。
そんな情熱的で一本やりで、まっすぐなヨーロッパ女性コリンヌの生き方は、今日も一日何もできなかった自分に猛反省を促してくれるだろう。
1週間で帰ってくる「世界ウルルン滞在記」とはスケールの違った世界を体験させてくれるだろう。何せ彼らは裏でこそこそカップラーメン食べてるはずですから。

この本を読めば、ワールドカップに遅れてくるアフリカチームのことが理解できると思います。彼らにとって次のバスが来るまで1週間待つことだってなんでもないことなんだから。

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弁護

2001/12/01 06:39

しっかりしたプロットと丁寧な人物描写で読ませてくれるミステリー

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 冷酷なまでに弁護士としての使命、「依頼人を無罪に無罪を勝ち取ること」を貫く敏腕弁護士アントネッリに舞い込んだのは、継父による少女レイプ事件だった。見事に無罪を勝ち取ったこの事件の関係者に次々と起こる事件。10年の歳月が複雑に絡んだ糸を解きほぐす。
 バッファのリーガルミステリーは、法律の盲点をついて読者をはっと言わせるようなものではない。裁くものと裁かれるものが法廷で織りなす人間関係を丁寧な人物描写でぐいぐいと読ませるタイプである。
 この「弁護」では、よく練り上げたプロットを堪能することができるでしょう。トリックに気付くのが遅かった私はまさにうーんと唸ってしまいました。リーガルミステリーはちょっとという人にも十分楽しめるミステリーだ。

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戦後の日本人を冷静に分析する温かな視線

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 風俗史の雰囲気が強かった上巻から、下巻はいきなり天皇の戦争責任の話になる。戦後の日本人がいかに論理矛盾を起こそうとも、天皇を戦後復興のための中心に据えようという涙ぐましい努力がジョン・ダワーによって冷静に語られる。当然ながら日本人なら自然に染み付いているような天皇へのタブー視もない。この時期の日本ではさまざまな価値観がドタバタを演じていたことを的確に分析している。
 戦後は8月15日に思い出すだけの歴史の一ページになりつつある。そんな軽いものではないはずだ、ということを感じさせてくれる、最高の戦後史研究書だ。

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ニュースはやがて歴史の一ページになる

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 戦後の占領史の研究家には日本にも優れた学者がいるが、ジョン・ダワーはひと味もふた味も違う。「敗北を抱きしめて」の上巻は、戦後占領史を「売春婦」や「闇市」を切り口にしているが、決して単なる風俗史に終始することなく、日本人を淡々と分析している。でも、奥さんも日本人というジョン・ダワーが日本と日本人に好意的なのはいうまでもないだろう。
 ニュースフィルムが存在する時代の出来事が今、歴史の一ページになろうとしている。この本を読んで、小さい頃に見た西郷輝彦が主演していた「どてらい男(やつ)」を思い出しました。あんな風に思いっきり戦中・戦後を舞台にした連続ドラマなんて、制作者側に戦後経験のある人がいなくなって、もう作れないのだろうなと、感じました。
 とにかく、読んで損しない1冊です。

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知らない間に暗号社会で暮らしているあなたへ

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 最近、よく聞く「公開鍵暗号」。何度、丁寧に説明してもらっても「?」だったのに、この本を読んで完璧に理解できた。そのかわり、公開鍵暗号へ辿り着くのに古代ローマの暗号から暗号が進化してきた過程を知らなければならない。しかし、この過程もまた楽しく飽きさせないのがこの筆者の凄いところである。
 本書は、コンピュータのデータセキュリティ技術と古代ローマの単純な暗号が基本となる考え方の上では変わっていないことを教えてくれている。
 ちりばめられたエピソードはどれも興味深く、それぞれの暗号の説明はどれも分かりやすい。翻訳もすばらしいと思います。是非日本語版で楽しまれることをお勧めします。

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紙の本三たびの海峡

2001/08/25 19:16

韓国ブームの今、必読の一冊

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 日本と韓国の悲しい歴史を生きた主人公の冷静な現実把握が詠む者の心を捉えます。日本での強制労働のために海峡を渡った主人公の人生は、歴史のうねりの中で翻弄されます。
 強制労働のため収容されている鉱山での様子は、民族が他の民族を支配下に置く時の悲しい現実が浮き彫りにされます。そしてその締め付け方法や与える罰にも東洋的な暗さがにじみ出るものなのです。
 同じような顔をした東洋人が同じような顔をした東洋人を支配しようとした悲しい歴史の物語がここにはある。思わず涙せずにはいられないだろう。

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紙の本利己的な遺伝子

2001/08/04 17:46

ゲノムを語る前に必ず読もう

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 進化生物学の純粋な学術書であり、教養的な興味だけではついていけないかもしれないが、21世紀はゲノムの時代だとか、遺伝子操作作物には反対だとかちょっとしたゲノム通を気取るなら必読の書である。
 20世紀の「種の起原」だという評価はやや過大な気がするが、私自身この本を読んで以来、何でも「そういうふうに」考えるようになってしまった。それを「世界観を変える程の」書物だというのかもしれない。
 これを読めば、自分がエッチなことも、人を見れば「何歳だろう」と自然に考えてしまっていることも、すべて遺伝子のせいにできるような気がする。
 この本、以前は違うタイトルで翻訳されていました。利己的な遺伝子という印象的でセンセーショナルなタイトルだけでも20世紀の1冊にあげる価値があるのでしょう。

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本当のナレッジマネジメントとは何かを教えてくれました。

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 読んでからもう数カ月経とうとしていますが、今でも最近1年の私のナンバーワンビジネス書です。どこの会社でもナレッジマネジメントを推進しようという動きがあると思うのですが、頭でっかちな奴らに「ナレッジマネジメントはこうやで」と教えてくれます。
 この本に貫かれている関西系の軽いノリは、リクルート社全体の社風なのかもしれませんが、ナレッジマネジメントという概念こそ「なんや、知ってたらちゃんと先に教えといてや」というノリにぴったしなんでしょうね。
 全編にリクルート社の型破りさが疲労されていて、私も含めて旧態依然な会社組織にいる者にとってはうらやましいかぎりです。
 読んだら、人に勧めたくなること間違いなし。あんまり刺激を受け過ぎて、会社を飛び出しても責任持てませんので。
 ちなみにリクルートの社員総会での泥酔座談会のエピソードは何度読んでも笑えます。欠陥住宅にひっかかった住宅情報誌担当の社員が「プロにはプロ独特の陥りやすい罠というものがあってやね」と言い訳するところ必読です。

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紙の本プラットフォーム

2003/01/24 08:10

リゾートな人生について

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イスラム批判ばかりがクローズアップされているけど、なかなか楽しませてくれる小説だと思います。思いがけず手に入れた遺産を手に人生をもてあます主人公。ツアー先での出会い。ビジネスのサクセスストーリー。そして、すべてが終わる…。
タイへのツアーに参加した主人公がシニカルにツアー参加者を分析する様子は、私が海外の旅行先で日本人観光客と居合わせたときの何とも言えない居心地に悪さにまさにぴったりの感覚だ。
フランスの小説が日本に入ってくる機会が少ないので、慣れてない人にはびっくりするかもしれない。「フランスの小説って、みんなこうなの?」

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紙の本オウエンのために祈りを 上

2001/11/24 09:40

映画「サイモン・バーチ」を観る前に読んで!

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 「ホテル・ニューハンプシャー」、「ガープの世界」で構築されたアーヴィングの世界が、期待通りに堪能できるでしょう。肉体的な完全性へのこだわり、エロチシズム、人間の抱える秘密、倒錯した世界が勢揃いです。
 この作品のペーパーバックを10年以上前に手にして以来、原文は少し難しいため、翻訳されるのを心待ちにしておりました。新潮社に抗議の手紙を書こうかと思ったこともありました。この作品が、どちらかというとひっそりと日本に紹介されたことには不満があります。ああ、それにしても長かった。
 作品に登場する、服の仕立てをするときに使う胴体だけのマネキンに着せられた真っ赤なドレスが脳裏から離れません。出版から10年経ち、90年代のトピックとは無縁に語られていますが、決して色あせない名作だ。

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紙の本最も危険な場所 上

2003/03/14 09:07

アメリカの古きディープ・サウスを舞台にしたヒーロー物語

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小説に「強すぎる男」を描くことはむなしいと思う。読者は決して死なないヒーローの活躍にしらけてしまう。あまりに荒唐無稽な強さに急に気持ちが冷めてしまうだろう。
ハンターは、元海兵隊員アール・スワガーという主人公を「強すぎる男」にしてしまうことなく、読者をはらはらさせるすべを知っている。タフな男に対する容貌・考え方・人生観についての想像を膨らまさせるすべを知っているのだ。
舞台は市民権運動前夜の米国南部である。この辺りにはスワンプと呼ばれる沼地が広がっている。今でも野生のアリゲーターが棲息している土地である。砂漠や森林地帯とは一味違う、厳しい土地である。この土地の雰囲気と誰も近づけない黒人専用刑務農場という設定が、受刑者の汗、湿った空気をリアルなものにしてくれている。
ヒーロー、アール・スワガーの大活躍までは下巻まで待たなければならないが、災難に巻き込まれるまじめな弁護士の悲劇ぶりは映画「インディー・ジョーンズ」に出てくる学者さん(名前忘れました)を思い起こさせます。
悪者の描き方も徹底していて、十分に感情移入させてくれます。上下巻に分かれた大作ですが、中だるみすることなく一気に読ませてくれます。

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紙の本神と悪魔の薬サリドマイド

2002/03/31 10:10

薬害の悪名高きあの薬が再び注目されている理由

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 中学生の頃、学校の映画観賞会で見た「典子は今」という、サリドマイド障害者の人生を描いた映画は今もその一シーンを鮮明に思い出すほどの衝撃でした。本書ではその悪名高いサリドマイドという薬の誕生、薬害の広がり、被害者の救済までの困難、そしてここ数年で再びエイズやハンセン氏病の特効薬として脚光を浴びている様子を科学者と歴史家が描いたものである。
 サリドマイドが様々な薬として効果があるということを、端的に表すのは、「サリドマイドは効く病気を探している薬」だということだろう。
 本書のハイライトは、ナチの残党の流れを引くドイツの科学者が開発した薬が、未熟な新薬審査の過程を経て、大量の先天性異常の被害を巻き起こす過程である。受精から約数週間後にたった1錠飲んだ、睡眠薬(つわりにも効果あり)が悲劇を巻き起こしたのだ。
 驚くのは、その当時は、胎盤は薬品を通過させないと信じられていたことである。つまり、どんな薬を飲んでも胎児には影響がないと思われていたのである。いまでは考えられない当時の医学常識である。
 もう一つのハイライトは、忘れ去られたサリドマイドが各種の不治の病の特効薬として注目されるようになったことである。
 科学的な説明は最小限に押さえられており、読みやすい。

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紙の本イヴの七人の娘たち

2002/03/09 11:22

第一人者自らが語る遺伝子学の奥の深い世界

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 ミトコンドリアDNAを手がかりに人類の進化を探る壮大な知的冒険の様子を学者自らが綴っている科学ドキュメンタリーである。遺伝子工学の急速な発展を考えると、著者の仕事の歴史が現代遺伝子学の科学史である。
 自説を証明したい科学者とそれに真っ向から反対を唱える学界の権威との静かな戦いがゆっくりと進行する。かつての助手に反旗を翻されたりもするがやがて著者はその科学手法を確立していくのである。
 DNAによる鑑定という言葉が聞かれるようになって久しいがそれがどのように使われるかを知っている人は少ないだろう。本書では母系にしか伝わらないミトコンドリアDNAとその突然変異周期を手がかりに人類のルーツを探る物語である。
 本書の後半では著者は自分の探り出した人類の7人の祖先たちの当時の生活を物語仕立てで説明してくれており、普通の科学書とは趣の違う感じに仕上がっている。

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