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kuriさんのレビュー一覧

投稿者:kuri

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紙の本黄金を抱いて翔べ

2001/10/23 04:30

「人間のいない土地」へ行くことを願っていた男

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 高村薫の作品というのは、総じて淡々として余分な心情があまり入っていないという印象があるけれど(だからこその荒涼感が、またいいのだけれど)、この本はその心情の部分が、かなり入っているような気がする。

 主人公の幸田という男は、過去に思想と暴力とが密接な世界と縁があり、また長くつきあってきた友人の北川も、そうした世界を知っている。でもこの二人は、あまりにも違う。そうして「モモさん」という謎の男。モモいわく「似たもの同士」という幸田とモモとが、黄金強奪計画とともに何かしらの絆を深めていくところには、何とも言えない切ないものがあると思う。

 けれどモモを巡る外部からのさまざまな陰謀や裏切り、また、他の仲間達のそれぞれの事情や想い。そういったものがいろいろに交差して、そんな中で練り上げられていく強奪計画という、このあたりは、さすがという感じがした。

「人間のいない土地」へ行きたいと願っていた幸田。
 彼は、この黄金強奪計画に加わったことで、モモと出会ったことで、最後に何を見たのか。何を得たのか。そのへんを、ぜひ読んで欲しいと思う。

 文庫版をごらんになった方も、加筆される前の、まだ初々しさが残るこちらを一読されてみることをオススメする。また違う面が、きっと見えることと思う。


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