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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

mikakoさんのレビュー一覧

投稿者:mikako

72 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本半神

2001/06/12 02:29

内容の濃い短編集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 表題作の「半神」はとても短い作品。たった16ページしかない。
 ユージーと腰のところでつながっている双児の妹ユーシー。自分の身体の栄養分を奪い、美しさを奪い、時間を奪い、両親や周囲の愛をも奪う。なにも知らない無垢な心のままで。傷つけられたユージーの心の機微を描き切った見事な作品でした。

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銭ゲバ

2001/12/18 23:46

自分を守るために身に纏った強力で儚い武器

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 どん底の貧乏生活と醜い容貌のためにみじめな日々を送る少年蒲郡風太郎。『かあちゃんは銭があったら死ななかった』、盗みから起こしてしまった殺人を機に風太郎の銭ゲバの人生が始まる。

 殺人を重ね、金という目的のためには手段を選ばない風太郎の生き方は壮絶です。最初の殺人で殺された人が、風太郎を虐げていた側の者でなかったことはとても象徴的でした。悪に徹し人を憎みながら、人の醜さを哀しむ心がつぶれたような左目の横顔で表現されて胸に迫ります。劇画よりは単純ともいえる絵なのに、内容も演出も実にハード。7センチ弱という厚くて重い本ですが、内容の異様な重さはそれをはるかに超える大迫力です。

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紙の本この娘うります!

2001/07/01 01:46

萩尾望都のコメディの最高傑作!!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「この娘うります!」はまるでミュージカル。ポンポンポンポンって軽快なテンポで物語がどんどん展開していって飽きる暇がありません。 

 ストーリーはパリが舞台。主人公ドミが15歳の誕生日を迎えた朝から始まります。友だちからのプレゼントは真っ赤なドレス。ちょっぴり背伸びしたい少女の気持ちやかわいい恋が、かろやかに、うきうきと表現されていてとても楽しい作品です。

 ドミが入ることになったモデルクラブの面々や家族、友だち、周囲の人々はとても個性的です。なかでもプランタンはひときわ素敵な人。萩尾望都さんの作品の中で私の一番のお気に入りのキャラクターです。

 この本には他にも「3月ウサギが集団で」「キャベツ畑の遺産相続人」「ハワードさんの新聞広告」「ママレードちゃん」「ミーア」が収録されています。どれも軽快なリズムのコメディ作品で必見です。

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紙の本洗礼(小学館文庫) 4巻セット

2002/03/23 03:25

美と醜と、異常な心が生み出す恐怖

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 町はずれに母親と二人で暮らす主人公・さくら。さくらは母にとても愛され美しく育つが、ある日その身に血も凍るような恐怖が襲いかかる。そして生まれ変わったさくら。彼女はあらゆる手段で人を陥れる悪魔の少女となった。すべては「幸福」を手に入れるために…
 
 楳図かずおさんの、『漂流教室』と並んで大好きな作品です。漂流教室では感動を与えてくれましたが、こちらは恐怖をとことん追求しています。絵の持つ気味悪さはもちろんですが、何より怖いのは、自分のためになら「誰」を踏み台にしようが、という心でした。さくらの起こす行動に恐ろしさを感じ、なのに、手にいれかけた幸福が崩れてしまった時のさくらの悲しみ、それがまるで自分の悲しみのように思えてしまいました。

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パワー・オフ

2002/02/11 03:03

始まりは「おきのどくさまウィルス」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 コンピューターが意思を持ち人を人を支配する、そんな流れのストーリーは昔から数えきれないくらいありますが、この作品はそれに似ているようで全く違う、『生命』そのものを表現しています。始まりのコンピューターウィルスによって起きてしまった事件と、そのウィルスがパソコン画面に表示したシンプルな表示という強烈な印象によって一気にストーリーの中に引き込まれてしまいました。
 ネットワークや生物に関する難しい内容も登場人物の会話を通してとてもわかりやすく説明されています。『こんなことあるわけない』と『もしかしてありえるかも』が自分の中で行ったり来たりするような感じがしました。もしあり得た時、自分はこれを受け入れ認めることができるだろうかとちょっと怖くもありますが、まあ元々パソコンが言うことを聞いてくれない時があっても対処もろくにできないので、この物語の中でのことが本当にあったらそれはそれで面白いかもしれない、などと思ったりもします。
 最後まで先の展開が全く見えず夢中で読ませてくれる作品でした。

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紙の本ルーとソロモン 第2巻

2001/12/22 01:49

可笑しくて切なくて…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 巨大でブサイクでイジケ犬ソロモンと、飼い主であるウォーカー家の二人の子供ピアとルーの織りなす爆笑と感動のコメディ。シリーズの2巻目で完結巻。
 おなじみのピアから始まるパターンは最初の4作品で終わりますが、その後はインパクトのある1コマ目でストーリーが始まります。ページ数は、一部を除いてやっぱりほとんどが16ページという短さで深い内容が語られています。金持ちのサド娘ドロシーの孤独な心や、ドロシーのおじさんの夢がしぼむさみしさや、ドジな魔法使いの流す涙など、ソロモンは人の悲しみの気持ちにとても弱いんです。いじめられても笑われてもバカにされても、ピアやドロシーのそばに行ったりします。ソロモンの大の仲良しでウォーカー家の末っ子のルーは、だんだん大きくなって、ピアよりも強力な面を見せてくれてママさんをクラクラさせたりするところも面白いです。

 この巻で特に印象深いのは「屋根の家の犬」。産まれる前に死んでしまったピアの弟ジョセフ。ママにとってはいつまでもずっといい子のジョセフに対するピアの気持ち。ピアはボーイフレンドのイーノの言葉で、ジョセフの命日にママをお墓参りに気持ち良く送り出してあげたのだけれど…。
 ママに喜んでもらいたい優しい気持ちが裏目に出てしまって、それがいつもはイジワル・ワガママ・ヒネクレ虫のピアだけにかわいそうでした。気持ちのすれ違い、張り切ったあげくの失敗、いっそ何にもしなけりゃよかったとさえ思えるようなことって、誰でも持っていそうな経験では? 自分が悪いってわかってはいても、認めたくなくてつい誰かにあたってしまう、切なさが心にグサリときます。

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紙の本ルーとソロモン 第1巻

2001/12/21 23:59

イジケ犬ソロモンの泣き笑いドッグス・ライフ・コメディ

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 巨大でブサイクな飼い犬のソロモンが主人公。飼い主ウォーカー一家や周囲の人々に翻弄されて悩んで怒って悲しんでのソロモンの七転八倒のものがたり。ソロモンをバカにして、からかって、イジメて楽しむ筆頭はウォーカー家の長女ピア。でも末っ子のルーだけはソロモンが大好き。ルーが赤ちゃんの時からとルーとソロモンは大の仲良し。根が単純で悩み多き犬のソロモンを中心にした大いに笑えてちょっぴり悲しみのトゲがささるようなコメディのシリーズ作品。

 シリーズのスタートは「その日まで」。ピアが犬を飼いたいと言い出したためウォーカー一家はペットショップに。ピアが気に入ったのはソロモンではなく血統書付きのかわいい犬ジーン。ペットショップの店主に抱き合わせで安くするからと押し付けられた犬がソロモンでした。ピアやピアの友達のオモチャとしていじめられていじけ始めた頃ルーが生まれます。ルーはジーンよりもピアよりもソロモンが大好き、ソロモンは嬉しくて幸せな気持ち。でもある事件が起きて…。
 この作品をはじめ1巻はほとんどすべてピアの一言から始まる16ページ作品群です。ページ数の短さを感じさせない内容です。その気がないのに結果的に仮病になってしまったソロモンが良心の呵責に悩んだり、ピアがよその犬を誉めるのに嫉妬してその犬に競争心を燃やしたり、ピアの友達のシンシアに本気で恋したり、いじける心を捨てルーを食ってやるという目標を捨てみんなとお友達のココロになった矢先に劇のライオンの役をやることになって役になりきってしまいそうな自分を必死で抑えたり、等々ソロモンの本気で悩む姿がとても面白いんです。ピアも素直じゃないけどかわいい面を多く持ち、単純なところはソロモンといいコンビ。ワガママで言いたい放題のピアに対してママさん(ウォーカー夫人)やボーイフレンドのイーノがいい味出してます。

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紙の本おれは鉄兵 11

2001/12/13 00:36

関東大会個人戦

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 鉄兵は試合中だろうが菊地のことしか頭になく、剣道部の面々や戊組の応援団をやきもきさせる。プライドの全くない鉄兵は、菊地にちょっかいを出したり休憩時間に菊地の祖父から戦法を聞き出そうとまでする。勝つことにどこまでも食い下がろうとする鉄兵の姿に、剣道部の石渡先生や脇坂主将らは、あきれながらも時間ギリギリまで鉄兵とともに対策を考える。

 この巻はほぼ全部が個人戦一色で、力が込められていて大迫力です。これまでいいとこなしだった石渡先生がこの巻では結構頼もしく見えたりもします。ガラの悪い戊組の声援もなかなか。でも鉄兵のライバルとしてこの漫画に登場した中城は全く出てこなくなってしまいました(9巻頃からの傾向ですが)。この巻でもセリフが2か所ほどあっただけでした。中城は一番のお気に入りのキャラクターだっただけに、個人的には大いに残念です。代わって菊地はとても魅力的に描かれています。

(2001.11.18)

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静かに感動が押し寄せる

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 パリのバレエ団の入団テストで難関を突破し、採用された4人。主人公マリオはそのうちの一人で20歳の青年。競争意識が強くトップスターを目指している。マリオの家族はベルギーに住んでいるが、マリオだけは養子で実の両親の墓はローマにあるという。いつかはそこへ墓参にと思っていたマリオだったが、家に戻った時に過去に起こった両親に関する衝撃的な事件を知らされ、激しいショックを受ける。

 過去を切り離そうとすればするほど心は苛まれ続け、また友人達の成功に強い焦りを感じ、苦しみが暴力へと形を変えていく、マリオ。心が迫ってきて見ていて心が痛みます。過去の事件と姉の本音が、マリオから二つの故郷を奪うのですが、姉の気持ちも理解できるので、育ての親の暖かさがより強く印象づけられます。だから一層その家に戻れなくなってしまったマリオの状況が悲しいです。
 激しい場面の後の展開は、時間の流れが急にゆっくりになります。この中でクライマックスを迎え、ラストまで静かに流れていくのですが、とても感動的で、この直前のマリオの恋人ラエラの電話での語りかけと共に、思わず涙が出てきてしまう場面です。愛を強く感じさせるストーリーです。街並の景色やバレエという舞台も手伝って、まるで映画を見ているように思えました。

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紙の本訪問者

2001/12/02 00:55

100ページ作品2本入りの贅沢な一冊

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「訪問者」
 オスカーの両親の心の弱さが招いた家庭の不和と母親の死。そしてオスカーと父親との放浪の旅が描かれる。ストーリーの底流には、オスカーがかつて父親から聞いた神さまと子供の話が流れる。オスカーはその話の中に出てくる子供でありたいと願うのだが、父親には(多分母親にも)別の存在として映っている、という悲しさが表現されている。大人びてはいても、まだ9歳の少年であるオスカーが父親を心配し、必死に父親にすがろうとする姿がとてもいじらしい。

「エッグ・スタンド」
 第二次大戦中のドイツ占領下のパリが舞台。共に家族を失った3人の出会い。戦争の哀しみを引きずった男女マルシャンとルイーズ、そして14歳くらいの素直な少年ラウル。マルシャンはレジスタンス活動の中で、ラウルの恐るべき一面を知る。暗い時代と時代に愛された少年を卵の中のヒヨコになぞらえて、悪夢のような世界で暮らす苦しみを表現する悲しいストーリー。

 他に「城」「天使の擬態」が収録されている。「城」はココロを白い石と黒い石で積み上げるという例えがとても印象的。

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感動の超大作

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 ドン、という大きな音の直後、大和小学校は学校ごと消えてしまう。その時学校にいた先生も子供もすべてを連れて。彼らの行き着いた先は荒涼とした砂漠のただ中だった。黒い雲が空を覆い草も木も生えず水すらない、救いようのない絶望の世界だった。

 学校の外からの想像もできないような敵との戦い、学校の中でのパニックとの戦い、病気や飢えとの戦い、普通の想像力をはるかに凌ぐすさまじい世界です。見えかけた希望も次にはすぐに打ち砕かれてしまい目標も見えず終わることのない苦難の道、それでも主人公の翔をはじめ子供たちは生きようと必死で頑張ります。子供達のけなげな姿、もといた世界への思慕、先の全く見えない不安感、翔と翔の母親が必死で呼び合う声、どれもとても胸をしめつけられる思いでした。ラストシーンでは涙が出てしまいました。読み終えて再び冒頭のシーンを読んでみると、物語の始まりのこんなささやかな場面でさえ泣けてくるのです。

 世界を一から組み立てる楳図かずおさんの卓越した創造力とそのスケールの壮大さには圧倒されます。この作品が30年近く前に描かれていたのも驚きです。現代のどの本に映画にもひけを取りません。そして強い感動を与えてくれる名作です。

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読まなきゃ損!(キッパリ)

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 主人公上杉鉄兵は中学生なのですが、夢想家の父のおかげで学校へも通わずに育ってしまいました。12年ぶりに帰った家で、初めて通う学校で、しかも礼儀に厳しい剣道部へ入部して、波瀾が起きないはずがありません。
 決まりごとや礼儀などをはなから無視し、行く先々で騒ぎを起こす鉄兵の行為、字もろくに読めないような鉄兵の無学ぶり、あげくに酒だのタバコだのケンカだのと、こういった部分だけを取り出してしまうと中身を知らないお母さま方に子供に読ませたくない漫画、に入れられてしまいそうですね。
 鉄兵周囲の人たちは、当然のことながら鉄兵を認めようとはしません。しかし鉄兵は周囲の雰囲気など全く意に介さず、あくまで自分の気持ちのままに行動します。そのために起きてしまうさまざまな騒動が描かれます。鉄兵のあふれる活力は、周囲の人々に激しく揺さぶりをかけます。鉄兵に対する怒りや動揺によって冷静さを欠いてしまうと、例えば剣道の試合での敗因などとなって自分に返ってきてしまいます。
 鉄兵はまた、周囲の人々に世話を焼かせます。家族はもとより、担任の先生、友人、先輩にいたるまで、鉄兵の行動にハラハラしつい保護者のようになってしまう、といった感じです。だだっ子をもつ母親のようです(逆に鉄兵自身がみんなを引っぱっていく時には、鉄兵はまるで父親的な保護者のように見える場面もありました)。
 キャラクター同士のぶつかり合う展開にも目が離せませんが、それに耐えうる個性を持つ、豊富で奥行のあるキャラクター構成が見事です。またストーリーの方も、鉄兵の巻き起こす大嵐とその前後の静かな場面というリズムを保ちながら、パターン化のない長い流れを持っています。何といっても「面白い」ことが最大の魅力です。剣道部を舞台に進行しますが、スポーツ根性モノではありません。ぜひ一読して面白さを体感してください。読まなきゃ損だとも思うのです。
 1冊880円は文庫にしては高めかなと思われる値段ですが、本の厚さは3センチ弱、ページ数にして500ページ前後というボリュームで読みごたえがあります。全12巻ですが、どの巻から読みはじめても、またはどれか1冊だけを取り出しても充分に楽しめる内容になっています。
【まい My Books】

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紙の本おれは鉄兵 6

2001/11/17 01:06

鉄兵の東台寺学園編入試験。

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 脇坂主将をはじめとする剣道部の面々の監視の中、鉄兵は猛烈な勢いでに答案に書き込みを始める。鉄兵の東台寺学園への編入を快く思わない柔道部、陸上部は屋上から試験の様子を窺ってたが、柔道部主将の諫早が試験の不正を疑いだして柔道部と陸上部は一悶着。やがて絶対に無理だと思われていた鉄兵の編入は決まり脇坂を慌てさせる。鉄兵のクラスは2年5組、通称戊組と呼ばれる吹きだまりだった。編入初日に鉄兵は同じクラスの加納と大ゲンカ。担任の石渡先生はガラの悪い暴力教師。意気揚々と向かった剣道部でも鉄兵の喜びは打ち砕かれる。

 その場にいなくても鉄兵が関わるだけで騒ぎが起きてしまいます。かつての鉄兵の大騒動で面目丸つぶれの脇坂主将があちこちに気をつかう様子が気の毒ですが可愛く思えました。東台寺学園は男ばかりの全寮制の学校ですが、最上級生の寮である八正道館や学校の裏手の閻魔の森など奥行のある設定がとてもいいです。学園長はお坊さんで、その語り口は鉄兵の編入を説得力のあるものにしています。

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紙の本おれは鉄兵 5

2001/11/17 00:48

「逸材」に関わる人々の「ご愁傷さま」な結果の数々

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 東台寺学園との試合で大健闘を見せた鉄兵は一躍学園の人気者になる。しかし授業態度とテスト結果のあまりのひどさに学校側から「意欲がなければ退学を」と申し渡される。鉄兵のそんな学業状態を全く知らずにいた剣道部主将の吉岡は責任を感じ、鉄兵の勉強を見てやろうとする。しかし鉄兵のやる気のなさに吉岡の努力はまるで報われない。話を聞きつけた東台寺学園剣道部の脇坂主将は鉄兵を東台寺に引き入れようと一計を案じる。が、そのことがとんでもない大騒動に発展してしまう。

 担任の佐藤先生が、剣道部の吉岡主将が、字もろくに書けない鉄兵を心配し頑張らせようと一生懸命です。鉄兵の兄や姉もかつてその努力が徒労に終わったので吉岡のその姿に同情します。でも一番みじめで気の毒なのは脇坂でした。鉄兵のライバルで東台寺剣道部の中城が脇坂に対する態度ですが事件後に微妙に変わるところなど、細かい部分まで面白いです。

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紙の本おれは鉄兵 4

2001/11/17 00:37

東台寺学園との対校試合

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 王臨学園と東台寺学園の対校試合。王臨の主将・吉岡は鉄兵を先鋒にしようとしたが、すねはじめた鉄兵が気掛かりになり鉄兵を王臨学園の大将として出場させる。東台寺の大将は主将脇坂。剣道の名門だけあって貫禄十分。どっしり構えて目を閉じる。それに比べて鉄兵は王臨の選手のふがいなさにじっとしてはいられない。試合は双方11名の勝ち抜き戦。王臨は東台寺先鋒の中城ひとりに次々とやられていく。鉄兵の怒りは爆発した。

 個性的で面白い東台寺学園の脇坂主将が登場します。その脇坂が王臨の想外の反撃にたじろぐ姿とか、鉄兵を怒ったりなだめたリの吉岡とか、ナリフリ構わない鉄兵とクールに試合を見つめるライバル中城との対比、東台寺学園の実力主義の練習方法など見どころが満載です。勝つ手段とか相手の弱点の見きわめ等いよいよ鉄兵の本領が発揮されます。

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