サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. MSTKさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年8月)

MSTKさんのレビュー一覧

投稿者:MSTK

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本光さす故郷へ

2000/08/10 08:22

一読のすすめ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なにげなく手にとって読み始めたのだが、すぐに引き込まれた。
それほど、筆者の文章は透徹し簡明である。
非常に読みやすく、しかし生き生きとした描写がなされていて、
読者に息をつく暇を与えない。
しかし、そのような文体こそが、この本で描かれているような悲劇、重い過去の記憶を語るのにはふさわしいのだ、と読後改めて思う。
昨日がソ連参戦の日であったが、この本は1945年の昨日に始まった、満州在住の一女性の物語である。
まるでドラマであるかのような劇的な展開が、しかし著者の大伯母という身近な人の過去に刻まれている、それは私のような戦後世代にとって非常に新鮮な驚きである。
戦中世代は、一部のひとが公の場で戦中のことを語ったことはあったとしても、自分の子供や孫に自らの体験を語ったことはあまりないのではないだろうか。私自身も聞いたことがない。それはあまりにつらい体験であって、語るに忍びなかったからではないか。
その意味でこの本は、われわれが直接聞くことのできなかった身近な戦争体験を、まるで祖母から直接話を聞いているがごとく、聞かせてくれる。
余計な図画や参考文献、過剰な表現を一切排し、しかし迫力ある文章で著者は語り掛ける。
心の震える本に久しぶりにめぐり合った。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示