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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

nyomoさんのレビュー一覧

投稿者:nyomo

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本恋愛の超克

2001/06/09 14:57

資本制と恋愛とフェミニズム

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 まずは、引用から。

 私が『もてない男』(ちくま新書)の最後のほうで、恋愛など別にしなくてもいい、と書いたあと、マスコミの反抗ぶりは、(やや被害妄想の気があるにしても)なかなかのものだった。——中略——なに、身もふたもないことを言ってしまえば、人々が恋愛をしなくなると困るのは資本制なのだ。相手に贈るプレゼントはもちろん、ホテル代から各種恋人向けレジャーランド、間抜けな恋愛小説や恋愛ドラマ、恋愛映画の類に需要がなくなったら大変だから、こうも慌てるのである。「恋愛は民衆の阿片」なのだ。「パンと恋愛」を民衆に与えておけばいいのだ。

 さて、ちょっと話はずれるが、ここで山形浩生は小谷野が述べている「資本制」について懐疑を挟んでいる。山形曰く「小谷野が述べている“資本制”とは一体何をさしているのか?市場原理?いや、市場原理は否定できないよ。」(原文のままではない。山形氏の書評は必見)。

 もっとも、「恋愛の自由」が資本制(小谷野は資本主義という言い方を意図的に避けている)によって強制されているといって、さらに「恋愛の自由」から解放されろ、といってもそれは直ちに資本制を否定したことにはならない。だが、私たちが「自由」だと思っている多くのことも社会構造に密接に関わっているのだという視点は意味のないものではないだろう。


 話を元に戻すと、小谷野によれば、恋愛とは日本において最も蔓延っている“宗教”であるとさえいえるという。そして、現実には誰も彼も恋愛ができるというわけではないんだから、できないものに血筋をあげるのはちょっとアレなんじゃないの?と“恋愛教”からの超克を勧める。

 ここまでは当たり前の話でもあるが、話はフェミニズムと売春論にまで及ぶことになる。これは結構凄い。比較的短い文章の寄せ集めなのだが、主張は一貫しており、上野千鶴子、宮台真司といった売れっ子はもちろん、なぜか柄谷行人なんて名前もでてくる。本筋とは離れたところで、中島義道もでてくる。社会学者、哲学者、文学者のオンパレード。そこについてくる紹介文もちょっとその人の本を読んでたりすると非常に面白い。


 とにかく迫力のある本。軽めの表紙にだまされてはならない。

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よみやすい哲学史の本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 有斐閣アルマのこのシリーズは、結構好著が多いと思う。この「哲学史」も良くできている。哲学書というのは、読むのに異常に時間がかかり、さらに理解しづらいものだから、時間順にアリストテレスからドゥルーズまで一人で読んで、体系的に哲学を理解しようとしてもまず挫折する。

 下手すると、アリストテレスの「形而上学」あたりですっころんでしまうかもしれない。まず哲学史を学ぼうとすれば、このような哲学史の本を読めばよいと思う。哲学史についての本も確かに古い名著というのは存在して、それはそれでいいんだけど、また「ソフィーの世界」みたいなものでもいいんだけど、
 もっと気楽に、またはもっとちゃんとした形で、学ぼうとすればこの本はそのような要望にフィットしている。

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紙の本細胞の分子生物学 第3版

2001/06/21 06:01

きほんのき

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 生物をやる学生には必携の著。高校生は読む必要もないとおもうが、大学に入った生物系の学生は必ず買うこと。

 大学の生物は、少なくとも1〜2年時はこの本に書かれている以上こみ入ったことはやらない。せいぜいこの本の数十ページ分を一タームでやるくらい。例えば自分の受けた「動物科学」は主にイオンチャネルと膜輸送、活動電位などについて勉強したが、この本の507〜557ページ以上のことはしなかった。

 とはいうものの、こんなに分厚い本はそうそう持ち歩けないので、章ごとにばらして使うのも一案。

 立花隆氏も、学校のシンポジウムでこの本を薦めていてハッパをかけられた。

1概論
細胞の進化/小さい分子,エネルギー,生合成/巨大分子——その構造,形,情報/細胞の研究方法

2分子でみる遺伝
タンパク質の機能/遺伝の基本的メカニズム/組換えDNA技術/細胞核/遺伝子発現の調節

3細胞内部の構築
膜の構造/小分子の膜輸送と,イオンによる膜の興奮性/細胞内区画とタンパク質の選別/分泌とエンドサイトーシスにおける小胞輸送/エネルギー変換——ミトコンドリアと葉緑体/細胞のシグナル伝達/細胞骨格/細胞周期/細胞分裂のしくみ

4細胞のつくる社会
細胞結合,細胞間接着,細胞外マトリックス/生殖細胞と受精/発生の分子機構/細胞の分化と組織の維持/免疫系/がん

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知の宇宙

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本が紀伊国屋書店本館で、「TOEICテスト対策にも…」と札がついて売られていたが、そんなことはないと思います。この本はTOEICテスト対策にはなり得ません。TOEFL対策にはなるかも知れませんが…。

 何でかというと、TOEICはここに収録されているような文学チック・学術チックな文章は全くでてこないし、ここにある文章(おおよそ2000ワード)ほど長い文章も出題されないからです。

 で、この本ですが、学生の間ではそれほど評判は良いとはいえないようです。まず文章の長さが中途半端であること。一授業一セクションにおさめるためとはいえ、内容がぶつ切りすぎなのです。それに学校内で訳本が出回っているのも良くないと思います(…そもそも試験には訳本はほとんど役に立たないのですが)。

 ですが、本書の目指すところである、

 「本書は、量子論からパッケージ論まで、ギリシャ神話からマドンナまで、歯ブラシから世界地図まで、人類の起源からヴァーチャル・リアリティまで、最新の英文で語られる知の宇宙と、味わい深い短編小説世界を豊富な注に導かれて散策する。」

 という試みに関して言えば、確かに面白い本だといえるかもしれません。

目次:(各見出しごとに2英文)
1 MEMORY
2 (RE)SHAPING
3 SEEING
4 ROOTS
5 (UN)KNOWN
6 FREE?
7 LOST

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忍者まんが

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 このマンガはジャンプ的ストーリー展開(主人公成長と新たな敵の登場+性格の違うライバル→成長)で進んでゆくマンガである。

 週刊の連載のマンガで、一話一話が次を期待させるものでなければならないという絶対的命題が、長期的にみれば典型的なストーリーを生み出してしまう原因なのかもしれないが、私はこのマンガの戦闘シーンが非常に好きなのだ。

 忍者とか、「印」とかの舞台設定がそうさせるのかも知れないが、この巻のカカシがザブザの行動を先読みして印を結ぶシーンなどは特に印象的だった。

 戦闘シーンは映画でもそうだが、如何に爽快感を与えるかどうかが重要だと思う。つまり、「全能感」があるか否か、だ。この「世界は俺のもの」的感覚が、少年マンガでは特に大切なのだ。このマンガはそれを十分持っている。

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家族社会学

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 私たちは裕福である。特に、学生や親元から会社に通うOLは、社会の中でもそうとう裕福な部類に入るだろう。大学生は月15万程度の仕送りをしてもらい、バイトをすれば月6万円程度は難なく稼げる。おおざっぱに言って、月10万は自分の好きなように使えるということだ。親元から通勤するOLも、月々20万円の給料を貰い、それをほとんど自由に使うことができるのだ。月々4,5万円の小遣いの所帯持ちサラリーマンより遙かに贅沢できるわけだ。著者はこのような社会状況に警鐘を鳴らす。

 著者の言う、「家族のリストラクチュアリング」とは、単純化してしまえば「離婚のススメ」だ。そのような言葉の背景にあるのが、少子化とパラサイトシングル、高齢化社会などの社会的問題である。つまり、高度経済生長期に通用したような家族についての常識はもうこれからの時代には通用しなくなって、どうしようもなくなってしまうんですよ、ということだ。そしてその「常識」が現代日本に生み出したのが、親に寄生してリッチな生活をするパラサイト・シングルの増加などの社会危機であり、専業主婦などの幻想である。著者はこのような構造を社会学的に歴史的に説明し、経済学的な危機を唱え、法による打開を求めているのである。

1 家族の規制緩和

「夫婦リストラ」が始まる−民法改正試案が意味するもの
恋愛結婚の落とし穴ーつくば妻子殺害事件に見る現代夫婦の危機
現代夫婦の行方

2 滅び行く専業主婦

低成長がもたらした未婚化・結婚難
滅び行く一般職と専業主婦
専業主婦の消える日

3 少子化とパラサイト・シングル

少子化が進んだ社会とは
平成不況と未婚化・少子化の関係−パラサイト・シングルが映しだす現代の危機
どうする、少子化とパラサイト・シングル

4 介護・家事・育児に今必要なこと

男に高齢者介護はできない?
家事は妻の愛情表現なのか?
子育てがプレッシャーになる時代

5 日本家族のゆくえ

秩序を優先する日本家族のツケ
日本家族の世紀末−家族の原理主義の台頭
家族のリストラクチュアリング
おわりに−家族における自由、公正、効率

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紙の本計量社会科学

2001/06/12 22:58

中身はギッシリ

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 この本は、著者の講義では大学1・2年の教養課程のテキストとして使われています。──内容は目次紹介を見ていただければだいたい分ると思います。

 独習用として読むにはちょっと骨が折れるかも知れません。「数理的に」ということを念頭においているようで、記号や数式がかなり登場してきます。入門書のように懇切丁寧に書かれてはおりませんし、記述も一部わかりにくいところがあります。ただ、前提知識がなくても読み通せないことはないと思います。

 いかにも「教科書」といった本なので、ノートをとりつつ整理していく、くらいのスピードで読みすすめるのが良いと思います。

まえがきから:
 本書は、社会科学における計量的・数理的方法をその基礎および基本的哲学から解説したものである。全内容を数理的のみならず、それと同時平行して社会科学の内容からおおまかに6分類に分けて執筆し、論理の糸の一貫性を大切にし、各所で古典からの引用を載せ、教養書の性格も加味した。

目次:
第1章 価値と効用
第2章 社会ゲーム
第3章 不確実性
第4章 社会統計
第5章 社会システム
第6章 政策と計画

著者のサイト:http://www5.ocn.ne.jp/~qmss/

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受験というもの

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 bk1はこのシリーズを1990年のものまで取りそろえているとは。

 この本は入学直後の理三生をインタヴューして作られた本だ(ただし、文章は書いてもらったかのように作られているが)。受験の技能も、ここまでくるともはやバカにすることはできない。

 幾分誇張して書かれている(話されている)ようなところもあるので、全くその通りとはいえないまでも、受験生にとってかなりモチベーションとなるだろう。

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SFを読むのと同じように楽しめる本。

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著者の主張する収穫加速の法則が正しいのだとすれば、もはや私たちは進歩をゆるめることはできない。そしてコンピュータは2020年頃には人間の脳と同じくらいの計算速度に到達する。

CPUの速度が上がってもそれを有効利用するソフトがない?そんな心配は著者は露程もしていないように思われる。少なくともスーパーコンピュータの世界では処理速度はまだまだ足りない。来年駆動するよていの地球シュミレーションだって、数百メートル単位の気候変動を予測することさえできない。

コンピュータはバカだといわれる。それはコンピュータをわれわれが使わなければなんにもできないから。でもそれすらあと十年ちょっとすれば変わる。自律したエージェントシステムとして、コンピュータは人間を凌ぐ。

そこで問われるのは結局、人間とはなにか、人間になにができるのか、存在とはなにか、という哲学的命題だ。

非常に楽しませてもらった。未来が希望に満ちたものだとすれば、それは依然として科学によるもの以外あり得ないという気がした。そして、今日の常識はいずれ使い物にならなくなるということ、そんな世界に生きているのだという喜びも。

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