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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

谷村 智康さんのレビュー一覧

投稿者:谷村 智康

1 件中 1 件~ 1 件を表示

オリンピック特番やニュースで流れているテーマソングが広告だと気がついていましたか?新聞や公共放送の報道枠までが広告に使われてブームが作られる『CM化する日本』の実態が明らかになる。

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同じように死亡事故を引き起こしながら、なぜ、三菱自動車は轟々たる非難を浴び、松下電器は見逃されるのか。
それは報道や世論が決めたのではなく、単にお金と情報の使い方の差。すなわちPRの用い方が、松下の方が上手であったからである。
戦争報道すらコントロールし、事実をクライアントに都合良く「ゆがめる」技術が発達している。「権力の番犬」であるはずのジャーナリストの飼い慣らし方も進化している。公器たるマスコミはこうした事態に毅然と立ち向かうどころか、むしろ積極的にあらゆる放送枠---報道、ドラマ、バラエティ---を広告として売りに出している。もちろん、新聞も例外ではない。
こうして、情報はコントロールされ、世論は流されるし、ブームは作られる。
そのマスコミのコントロールのしかたを、普通の読者・視聴者向けにわかりやすく解説したのが本書『CM化するニッポン』。
「あのドラマはCMだったのか!」「バラエティ番組ばかりなぜ増えるんだろう?」「深夜枠のアニメがやたらと増えているのはなぜなんだ?」と、普段から薄々感じていたマスコミへの疑問が氷解し、不審に思っていたことが一本の線でつながるとてもわかりやすい本。
薄い本だがテーマは盛りだくさん。
「テレビ局は地上波デジタル放送なんてやりたくない」「禁止されているタバコ広告のやり方」「報道のもみ消し方」「国際社会の名誉ある地位をお金で買っちゃえ」など、衝撃的な話が続々。「サラ金のCMがやたらと増える本当の理由」がギョーカイの暗黙の総意で、消費者の破綻を前提にギョーカイが繁栄しているくだりにいたっては、ここまで書いちゃって大丈夫なのというくらい衝撃的。
「NHKの広告の実態」をあばき、「民放テレビは広告こそが商品」と断じて、次々とあげられる事例は、「公器たるマスコミがここまで…」と思いたくなるほどだが、この本に書いてあることが本当のことであるのは、いささか皮肉ながら、プロ向けの指南書(例えば、雑誌LEONの成功の内幕を書いた『LEON』など)に、まったく同じ事が公然としかも誇らしげに書いてあることから明らかだ。
それでいて、本書は単なる暴露本ではない。
PRテクニックで簡単に動員できるような「愚かな」消費者を、クライアントもマーケッターも実は求めていないというところには、新鮮で希望が持てる。消費者(読者・視聴者)が賢明であればあるほど、広告主も喜ぶし、番組制作者もうれしいというのだ。事実、この本は宣伝会議社の雑誌『PRIR』にも取り上げられ、ギョーカイの人たち(の一部かもしれないが)も好意的に見ているようだ。
消費者をだまして儲けているはずのギョーカイの人たちが、消費者に賢明であって欲しいと願っているのはなぜなかのか。そのホンネとからくりは本書をご覧あれ。
この『CM化するニッポン』を読み終えるのに2時間とはかからない。
だけど読み終えた後に『CM化するニッポンを超えて』というイメージと勇気がわいてくる。
マスコミや広告業界志望の学生には、必携。
目指しているギョーカイの本当の姿を知っておくために。入ったあとに絶望しないために。現状を乗り越えて、新たな望ましいジャーナリズムや広告を作るために。
もちろん、テレビや新聞や雑誌に不満や疑問を持ったことがある人、全員にお勧め。

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