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    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

ワヤさんのレビュー一覧

投稿者:ワヤ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

昔からだれでもみんな尋ねてきた─ねえ、おしえて。わたしが生まれたときのこと。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 かわいいおませネズミのセレスティーヌとクマのアーネストおじさん。まるで恋人同士のようなふたり。もちろん、アーネストは奔放な恋人をもつ老成した青年といった役回りで。
 ある日、セレスティーヌの様子が、ちょっとヘンです。もじもじもじもじしています。「知りたいことがあるの…」と言いさして、やっぱりもじもじ。
 アーネストはこの日を怖れていました。そして覚悟していました。セレスティーヌがことばにする前から、アーネストにはわかっていました。セレスティーヌが何を知りたがっているかを。そのときが来たのだということがわかりました。すべて、本当のことを話してやるときが。
 セレスティーヌはやっと言えました。「わたしはどこで、どんなふうに生まれたの?」アーネストはそれに答えます。小さなセレスティーヌを抱き、頬ずりをしながら、ゆっくりと語りかけます。「君はね、とても小さかった。とてもきれいで、かわいかった。何か音が聞こえて、ぼくが君を見つけた…。」

 自分が生まれたときのことは、その場面だけで大きなドラマ。たとえそれがごみバケツの中から抱き上げられたことだとしても。アーネストはセレスティーヌが来た日のことを話します。とても慎重にことばをえらびながらのその奥には、複雑なたくさんの思いとひたむきな願いとがあります。それを受けとめるセレスティーヌもまた、懸命にその状況を理解しようとします。
 その情景を一こま一こま、なんと繊細に描写していることでしょう。茶系統の渋く美しい色合いの絵が、フィルムのコマ割りのようにアーネストとセレスティーヌの動きを追っていきます。彼らの感情がそのまま画面全体に表れています。特にセレスティーヌの表情は、心配なようで、困ったようで、不安なようで、甘えたようで、すねたようで…千々に乱れる彼女の心そのままです。でも、心配いりません。アーネストの懐に抱かれて、すっかり満足のセレスティーヌ。何度もその日のことを繰り返し話してもらいます。

 あなたは捨て子でもなく、里親でもないかもしれません。でも、自分はどんなふうに生まれてきたのだろうか、愛されて生まれてきたのだろうかという不安は、誰でももっているものでしょう。セレスティーヌの一挙手一投足がそのままわがことのように感情移入してしまいます。また、アーネストの思いもわかります。もろいもろい繊細なガラス細工を扱うような気分になります。バンサンの本はなんと強引にこちらに迫ってくるのでしょう。

 セレスティーヌがアーネストのもとにやってきたいきさつは、『セレスティーヌ—アーネストとの出会い』というデッサン絵本があります。アーネストおじさんのたくさんの愛情物語、残念なことにこれがバンサンの遺作です。アーネストおじさんシリーズはそれぞれの読者の中で、さらに新たな展開を見せていくのでしょう。

(ワヤ/図書館の学校・児童書選書委員会)

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見やすい大きな季語事典。ひらいて読んで、まねして作ろう。

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 「ちょっとまて 車は急に 止まれない」なんぞという警句を持ち出してくるまでもなく、わたしたちの身のまわりには五七五があふれている。もちろんそれは、声に出して言ったほうが楽しい。意識はしないまでも、知らず知らずのうちに五音七音のリズムを底流に感じながら人は成長し、小学校高学年になって「俳句」というものを説明される。なんのことはない。「季語」という制約が一つ加わるだけであって、何ら難しいものではない。
 とはいうものの、「季語」ってどんなものがあるのだろう。その季語を集めたものを「歳時記」という。なるほど。で、歳時記をひもとけば、おお、なんと細かくびっしりと文字が並んでいることよ。最近ようやく子供歳時記が出始めたが、収録語彙をできるだけ増やそうというわけか、読みにくい。もちろん、歳時記と銘打てば、語彙数が勝負なのだろう。しかし、これでは必要に迫られなければ、なかなか手に取ろうという気にはなれない。
 小学生用にやさしく見やすい俳句の本も出ている。しかし、それらはみな名句鑑賞のためであって、句の説明はあっても季語中心ではない。ここにやっと、小学生でも読みやすい歳時記が登場した。
 活字は大きく、見やすいレイアウトであるから、当然収録されている季語と句の数は少ない。ここでは、子供たちが「生活の中で実際に見ることができるもの、体験できるものを中心に」選んだとある。また「なかなかふれる機会のないものでも、知っておきたいものは残した」と。初めの数ページが俳画ならぬ俳写真カラーグラビアのようで美しい。俳人の作品の中にぽつりぽつりと子供の作品が混ざっているのがまた楽しい。
【しじみ】「しじみじる ぽっかり口を あけてるね」(小2)
【桜貝】「さくら貝 ゆうらゆうらと うみの音」(小1)
実際には泣かないのに「たにし鳴く」という季語もあるのだって。
 友達や家族でぱらぱらとめくって、「あ、これ、知ってる」「へー、こんなことばもあるんだ」と散策してみよう。ついでにちょっと、作ってみよう。季語に誘われて、十七音が飛び出すよ。

(ワヤ/図書館の学校・児童書選書委員会)

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