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先月(2017年6月)

マネキネコさんのレビュー一覧

投稿者:マネキネコ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

圧倒的な迫力とダイナミズム!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この作品が発表されたのは、昭和天皇崩御の3年前(1986年)のことだった。それまでの「天皇制」に対するアプローチとはまったく異なる手法、構成のダイナミズムに驚かされたのを思い出す。あれから16年。「日本の近代 猪瀬直樹著作集」として再刊され読み直し、あらためてこの作品の迫力に圧倒された。
『ミカドの肖像』は三部構成となっている。第一部は、西武王国を築き上げた堤康次郎がもと皇族の土地を次々と手に入れてプリンスホテル群を建てていくプロセスとそれがもたらした大衆化現象を、第二部は、オペレッタ「ミカド」が捲き起こした世界的な波紋、第三部は明治天皇の「ご真影」が実は写真ではなくて描かれた肖像であったことの謎をそれぞれ中心の主題として、ストーリーは多岐に展開していく。この三つの主題は、一見なんの関連もなさそうで、しかし奥深いところで共通のモチーフによって結ばれていることが読み進むうちにわかってくる。
「近代天皇制」とは、単なるイデオロギーでもなければ、政治体制や社会制度でもない。われわれ日本人のこころの中に行き続け、無意識のうちに価値基準となりうるなにものかであることを、恐るべき調査力と行動力によって明らかにした傑作といっていい。

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