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みなとさんのレビュー一覧

投稿者:みなと

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本たったひとりの伝説

2001/08/06 01:41

いつかあの「大地」へ

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 50年前に「大地」に辿り着いた祖父、彼の地を再び訪れた時には「銀色に輝く夢を見る者」に魂を見分けて貰う事は出来なかった。それは世界中に約束をする人たちがたくさん居るからだろう。圭も友人と自由な心の元に約束をしていた。

 祖父は見る事が無かった変化の様子を、年若い圭が見つめたと言う事。そしてしがらみを捨てようと、圭が一度心を決めた事。現代の子どもたちも、圭のように即断してしまうかもしれない。

 しかし自分も、今後は人と別れる時は「またね」と云わずに「さようなら」と云おうと思う。「またね」は、無意識に約束を作っている事なのだと気づいた。これからは、人と約束はしない。

 いつか「大地」にたどり着きたいと思う。

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肩胛骨は翼のなごり

2000/11/03 01:44

乾いた日常から心の脱却を。

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ガレージに潜む一見怪しい「彼」。暗い闇にひそみ、澄み渡った空を諦め、生をも諦めたような彼は、わずかな「生(生命力)」を食して生き続けている。彼の背中の翼は、もう必要なくなった物なのか? もう、あの空には帰れないのか? 絶望の淵に立った「彼」を救うものがやってくる。小さな「生」を持つ子供。人に生れ落ちた「天使」だった。

タイトルを見ただけで読んでみようという気になる本を、久しぶりに見た。原タイトル"Skellig"と大きくかけ離れているので、思わず翻訳者の名前を確認したほどだ。カタカナのスケリグのままだったら、いつものように見過ごしてしまう本だったろう。表紙のはかない人形の写真も心惹かれるが、美しい文体で訳された心温まるストーリーは胸に染み入った。

「彼」の居なくなった後も、少年は心の翼を信じて生きてゆけるだろう。妹も天使、誰よりも自分自身が天使なのだ。強く生きられる。飛べるよ、きっと飛べる。
誰しも背中には、翼のなごりがあるんだから。

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