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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

よっしーさんのレビュー一覧

投稿者:よっしー

6 件中 1 件~ 6 件を表示

循環器診療のエッセンスがこんなにコンパクトに!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

内科であれば、心電図はある程度読めるのは当然だと思われがちだ。
しかし、循環器専門医でない医師にとって今ひとつ自信がないというのが本音ではないだろうか。

日常診療でよく遭遇する61のケースについてQandA方式で書かれた本書は、「ポイントをはずさない循環器診療に必要なエッセンス」をコンパクトに詰め込むために余計なことは書いてない。当直の間に読んでも1症例10分とかからない。薬剤も一般名ではなく商品名を採用する、索引を症例・キーワードどちらからもひける様に、と至れり尽せりで研修医や循環器以外の医師で心電図読影をブラッシュアップしたい方には是非ともお薦め。

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スタッフのコンセンサスづくりに是非

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

不定愁訴の多い患者、医師・看護婦に対し、攻撃的な態度をみせる患者。ナースコールが頻繁であったり、病棟をかき乱したりする患者など医療従事者であれば誰もが経験したことがあるのではないだろうか。ともすれば、トラブルの原因となりやすいこれらの患者さんに、どのように対応しているのだろうか。精神科以外の各科では、叱り付ける医師や無視する看護婦など、スタッフ個々人によって様々というのが実状だろう。本書は白衣のポケットにはいる大きさながら、総論・各論に分けられ、精神疾患のとらえ方や心の防衛機制など知っておくべき知識を総論で、各論では「いわゆる問題行動患者への対応」「精神症状への対処」について具体的に、各項目が1〜3ページで要領よくまとめられている。医療スタッフのコンセンサスづくりにもってこいの一冊だと思う。

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紙の本二宮金次郎の一生

2002/06/24 04:46

金次郎の思想や業績がよくわかる

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 薪を背負って本を読む二宮金次郎の像はかつて、どこの小学校で見かけたものだが、最近ではその姿をあまりみない。学習塾のカバンを背負って、ゲームをピコピコやりながら歩く子どもの姿が珍しくない現代では、その遠大な思想や業績は受け入れられなくなってしまったのだろうか。
 「勤労・分度・推譲」を教えとした金次郎の思想は古臭いようだが、現代に通じるところはあるのである。以下は本書のある部分を(小田原)藩→国・自治体、領民・農民→国民、年貢→税金、武士→与党、と置き変えてみたものである。

 「国や自治体が分度(収入と支出からみた予算の限度)を決めるということは、国民の方から言えば、課税措置への配慮、もっとはっきり言えば『一定期間の減税』なのである。復興事業をやっている間は、その復興事業の成果である余剰分には税をかけないということである。その余剰が国民に復興事業への励みとなり、また復興事業に必要な資力を生み出すのである。そのため、金次郎は各村の復興事業に手を貸しながら忍耐強く、分度の交渉を国や自治体に対しておこなっているのだが、これがなかなか決定しないのだった。
 金次郎が切歯扼腕しても国や自治体の分度が決まらないのは優柔不断であるとか、金次郎の事業方法が理解されないと言うのではなくて、根本的な考え方の対立があるからだった。
 つきつめて言えば税についての考え方の相違である。税金は取る方と、納めるほうとでは、考え方が逆になる。国や自治体は当然税金を取る立場から考えており、金次郎は税金を納めるほうの立場にたっている。
 金次郎が要求する分度を設定すると国民にとっては減税となるが、国にとっては減収になるわけである。国民は豊かになれるのに国や自治体は貧しさを強制されるということになる。こんな分度を与党が承知するわけがないのである。」

 いささか、強引かもしれないがなかなか面白い。金次郎の辣腕は農村指導、道徳思想にとどまらず、幕末の政治や経済の分野にまで及んだ事がわかるだろう。

 最近になり、各地で金次郎像の再建が少しずつ行われているという。行き詰まった感のある日本の政治・経済に今一度、金次郎のようなリーダーを期待することの現われかもしれない。

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勉強は日本を救う

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

勉強は日本を救うという著者は灘高・東大卒の精神科医。
「さぞかし、すごい勉強法が書いてあるンだろうナ〜」と期待させる経歴の持ち主。思わず買ってしまいました。
これはいわゆる月並みな“HOW TO本”ではありません。
読んだだけで勉強法がマスターできるわけありません。
それでも、「頭がよくなりたいナ〜」願う人にはお薦めします。
前半は「どういう人を頭がいいというのか」認知心理学や精神医学の面から分かり易く解説してくれます。つまりは知識もあるがEQ(emotional intelligence)的能力の長けているひと、ということのようです。頭をよくしようとすると性格も改善しないとならないようです。本書のいう勉強法とは小手先の技術ではなく、対人関係も老後の人生もよりよいものとするための修行なのかもしれません。明日からの勉強法が変わりますよ。
もちろん受験技術研究家として、後半は具体的な勉強法について教示してくれていますが、むしろおまけのような気がします。かゆいところに手が届きすぎて。

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末期状態の医療経営に

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

病院の倒産、相次ぐ医療ミス、高齢者医療費の増加などこの数年、日本の医療は末期症状ともいえる病状を呈しており、さきの見えない不安や閉塞感は医療従事者のみならず、国民にも蔓延している。
「病気になった時に、安心して診て貰えるのだろうか」「国民皆保険制度はいづれ破綻してしまうのか」大学病院でさえ統廃合・民営化される時代である。地域の中小病院・診療所は帆を失った小船のように荒波に揉まれ、針路さえわからなくなっている。大病院も例外ではない。
しかし、例え3分診療であっても、差額ベッド代を取られても、誤投薬されても、気難しい医師から嫌味をいわれてもそれでも、私たち国民は医療を必要としている。
そのためには少々の事は我慢すべきなのか? よりよい医療は所詮無理なのか? 限られた医療費・医療資源を有効に活用するにはどうしたらいいのか? そもそも医療とはなんなのか?
末期状態の我が国の医療にとって、こういった素朴な疑問にズバリとこたえる本書は、それ自体がまさにカンフル剤である。床削減や人件費の抑制など小手先の対応だけに終始するところはまもなく淘汰される。「患者の立場に立てる」ものしか生き残れない時代が来るだろう。何故ならば全ての国民が、それを望んでいるからだ。これらの声を無視してはもはや医業を行う資格さえないといいきってもよい。
カンフル剤を必要としている医師・医業経営者に限らず、今後病院にかかるつもりのあるひともきっと参考になる本。

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紙の本心療内科

2002/05/26 13:37

おやまあ!

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実は志茂田氏の著書を読むのははじめてなのだが、小説としてはなかなか面白い。氏が医療の分野をテーマにペンを取るのは珍しいことではないのかもしれないが、テレビでお目にかかるあの奇抜なファッションから食わず嫌いの向きがあった私がタイトルに惹かれひょいと手にとってしまった。実際の心療内科では、起こりえないことだとわかっていても、「小説より奇なり」のこの社会。心身症・神経症・パニック障害などの患者が巻き起こす人間模様はさもありなん、とぐいぐい読まされてしまった。退屈な日常に刺激を求めている人、時間に比較的余裕のある人などにおすすめ。

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