イリエックス・コムさんのレビュー一覧
投稿者:イリエックス・コム
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紙の本有元葉子の料理の基本
2000/12/09 23:59
料理において美意識を追求。
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レシピ集だけでなく、使っている道具の紹介もしている。例えば、わたしも、持ち手の部分も金属でできている吉田金属のグローバルの包丁を、この本を見て欲しくなって買ったのだが、やはりこの包丁もよかった。シンプル、きれい、ちょっと割高の道具達がならぶ。
この本の圧巻はやっぱりビーフシチューで、けっこう長い間煮込む必要があるのだけど、甲斐があるおいしさ。仕事に甲斐があるってことを忘れていた人が食べると、泣くね、確実に。わたし、泣きました。基本的には、ニンジンと牛スネ肉だけをゴロゴロに大きく切って、他のたまねぎとかセロリとかはぜんぶフードプロセッサにかけるかみじん切りにして、ホールトマトと煮込むだけ。赤ワインはケチらずにたっぷり入れる。特に変わったものを入れているわけでもないのに、なんだか、とっても本格的な料理になる。おもてなしにも最適、とおもって、何度かした。
わたしが愛するほどではないにせよ、おおむね好評だった。
written by : www.iriex.com
2000/12/09 23:45
和食は合理的である。手間をかけず、日々の食事に品格を与えるレシピ集
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NHKのきょうの料理によく出てくる京都の料理人の村田吉弘先生のムックだ。タイトルにあるように、あっという間にできるのに、どことなく京都の料亭の気品がある料理が数多く掲載されている。日本料理というと、やれ、大根のかつらむきをしろだの、火は煮え立つ直前に止めろだの、半日間水切りをした豆腐を使えだの、器用さと手間暇を要求する封建的なイメージがあるのだけれど、ここにはそういうものとは無縁の合理的なレシピが並ぶ。ゴボウとするめをあわせてきんぴらにするメニューを見ただけで、わたしはしびれました。考えるだにうまそうじゃないですか。
この本がいいなとおもうのは、ひとつひとつのレシピに必要な食材の種類が少ないことで、残り物がでにくいと料理を取りかかる気持ち的にも楽でいい。また、みょうが、柚子の皮、さんしょうなど仕上げ方がうまくて、読んでも食べても納得性が高い。味付けの基本は醤油とみりんを1:1で使うこと、など、応用に効きそうな知識も身につく。
written by : www.iriex.com
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