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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

tanzanightさんのレビュー一覧

投稿者:tanzanight

21 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本NGOとは何か 現場からの声

2001/07/13 00:03

NGO関係者必読、他の開発関係者にもお勧め

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 本書は日本では数少ないNGOのマネージメントに関連した書である。ただいわゆるマニュアル本ではなく、筆者が自分の経験の中から感じているNGOのプロフェッショナリズム、プロ意識と言ったものに関する書である。

 とかく情緒的、感情的な内容が多いNGO関係書の中で、このクールさは光っているが、反発も多いであろう事が予想できる。内容的にはNGOだけでなく、ODAにも通用するものであり、誰にもお勧めできる。それほど厚くもないし、手軽に読める本である。

 筆者自身が執筆当時当時所属していた Plan International というNGOに対する批評が無い、というコメントを読者から時折耳にするが、僕は筆者が自分の所属する機関を含めてすべてのNGOに対する批判、批評を含めて本書を執筆した、と理解している。これは本人の反省の書ではないのだから。プロ意識を前面に出した本書は日本人の間ではまだまだそうした誤解を受け易い、ということであろう。

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M・トダロの開発経済学

2001/07/12 23:58

自習用に最適

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 本書は元々どうやら大学の開発経済学の講義のために用いるテキストとして書かれたようである。全4部18章から構成されており、事例研究や注釈も豊富で読み易い。食わず嫌いの開発経済学であったが内容も平易であり、入門書としては最適ではなかろうか。ただ7000円と言う値段は個人ではなかなか手が出せないし、900ページを超える厚さは、ちょっと読もうと言う意欲を殺ぐにも十分だと思う。

 開発経済学と言うと、どちらかと言うと国レベルの事を扱い、マクロ的な視点で書かれているものがほとんどである。本書も例外ではないが、ただ本書の著者は、ミクロレベルでの視点を持ちあわせているようで、随所でそのことが感じられる。それが最後まで読む気にさせた理由の一つであったと思う。

 今まで開発経済学とは一体なんじゃらほい?という気がしていたが、本書を読んでそのおぼろげが掴めたような気がする。難しい専門書ではない本書は、誰にでもお勧めできる。

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紙の本開発の政治経済学

2001/07/12 23:56

開発経済学に興味がある人にはお勧め

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 まず思ったのは、本書を読むにはある程度の経済学の知識があったほうが良い、ということである。それほど特殊な用語は出てこないといっても、経済学の基本的な専門用語がそこここにちりばめられていて、経済学とはトンと縁がなかった理系頭にはいささか読みづらい部分もある。

 しかし、理系頭にまったく読めない本か、というとそんなこともない。この本に書かれているのは詳細な経済学理論の検討ではなく、開発を取りまく、経済学の大きな流れであり、ここの専門用語を読み飛ばしても、経済学部の学生でもない限りは問題がない。

 この本、悪く評せばチェンバース信奉者の僕としては「Uppers たちの系譜」といったところであろうか。開発を研究テーマに、また途上国を実験の場として弄くりまわしてきた経済学者・エコノミストたちの独り善がりの歴史、と言う読み方もできる。

 しかしその一方、なぜこのとき、このような政策が取られたのか、このような組織のこうした主張にはどのような理論的裏づけがあったのか、というのが見えてきて面白い、良くも悪くも事実としてそこに存在した歴史がたどられているのであるから。

 著者は開発経済を閉じられた体系ではなく、現実との緊張関係の中で変動を繰り返すもの、今も変動しているもの、として捉え、特定の学説を主張してはいない。最後の方になると、当然であるが Sen が登場し、だんだんと「人間の顔をした開発経済学」が現れてくるのが見える。著者の表現にも「心をうつ」といったおおよそ経済学には縁が遠い?表現が現れてくる。そして「経済学以外の開発」との接点にも触れられている。

 本書は良心に基づいて書かれた良書である。開発の世界で大きな力を持ってきた、そして今でも持っている経済の分野での流れを知っておいて損はない。本書はその全体像を示してくれる、お勧めできる本である。

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ちょっと古いが開発関係のマスト・リード!

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 本書は開発関係者の must read とされるものである。1983年といささか発行年次は古いものの、この本が開発関係者に与えた影響の大きさは計り知れず、また今読み返しても新鮮さを失っていない。古典、と言うよりはスタンダード・ナンバーと化したのではなかろうか。

 Chambers には著作が数多くあるが、本書がやはり原点のように思われる。無論1983年の時点では現在のような Participatory Rural Appraisal の教祖的性格はまだない。しかし彼の主張は常に一貫して、「我々開発に係る者の側にこそ問題がある」「地域住民の能力を信じて彼らに任せる」といった点にある。理解者が相当増えたとは言え、今になっても同じ主張を繰り返さなければならない世界の現状は、結構情けない、と思う。

 本書は日本語訳が出版された。やっと1995年になってこんなに重要な書が翻訳される、という日本の現状も情けない。1983年と1995年と言うこのギャップが、日本とそれ以外の援助主要国との隔たりを如実に表しているように思われる。

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紙の本むらの原理都市の原理

2001/07/12 22:30

復刻が嬉しい

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 1997年発行となっているが、実際にはもっと以前に別の出版社から発行されていた本の再出版である。元の本が絶版になってしまい、残念に思っていたので再出版は嬉しいことである。

 本書は日本での都市と農村の話を書いたものであり、筆者は途上国における開発の事などまったく意識していなかったと思われる。僕自身この本が開発の本として読めるという事を、実際に読んでみるまで気づかなかった。

 日本の事しか書いていない本であるのに、なぜ開発、特に農村開発の本として読む事が可能なのか。それは本書に詰まったエッセンス、物の見方が、Chambers が言うところの「逆転」が起きた発想で書かれているからである。日本の都市(あるいは工業化)と農村のそれは、まさに'「参加型開発と国際協力」に書かれている uppers と lowers の話であり、都市の reality を農村へ押し付ける話である。そしてもちろん、Commons のような話もあり、Gender のような話もあり、Diversity や unpredictability のような話もありと、ことごとく Chambers らが主張している内容と重なりを見せている。
 Chambers らの本は良書であるが、元が英語で書かれ、また題材とされているのも大方の日本人にとっては遠い地である。この本では開発学からの視点として書かれていないものの、多少なりとも開発関係を齧った人であれば、そうしたコンテクストからこの本を読み、感動する事が十分可能である。

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開発協力にかかわる人は必読

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 ある意味難しい本である。決して国際協力の人のためのマニュアルではない。筆者が主張するのは、国際協力にかかわる側の人こそが変わらなくてはならない、ということである。全く経験のない人には多分何を筆者が主張しているのかすらわからないだろう。しかし、実際に国際協力に携わって苦労した人には、目からうろこが請け合いである。

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さわやかな読み心地

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 ミクロネシアで暮らし、働いた著者の戸惑いと、そして変化が美しい風景描写や、生き生きとした人々との交流の記録とともに描かれている。誰にでもお奨めできる良書だと思う。ヤップ島にトリップしよう!

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読みやすい本で、マクロ経済にそれほど興味のない人にも勧められる。

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 筆者は現在政策研究大学院大学の教授で、研究者であるが、IMFでエコノミストとして働いた経験もあり(筆者には『IMFと世界銀行』という著書もある)、また現在日本政府が支援するベトナムなどのアジアの国の市場化プログラムにもかかわっている。そうした背景から筆者の市場化やグローバリゼーションに関する意見をまとめたのが本書である。

 しかしまず確認しておかなくてはいけないのは、本書で用いている「グローバリゼーション」は国家経済の「市場経済化」と「市場解放」といったことを意味しており、それ以外の意味でのグローバリゼーション(通 信やその他)は含まれていない。また、自立的発展の可能性も、国家経済の発展に話題が絞られている。

 そして気になったのは、筆者の「開発」の定義である。筆者にとっては(少なくともこの本の中では)開発とは、国家経済の発展「だけ」を意味しているようで、あくまでもゴールは先進国の経済状況に置かれているようである。そのため「キャッチ・アップ」あるいは「後発国」といった言葉が多用されている。マクロ経済の分野ではごく普通 のことかもしれないが、なんだか一種の社会進化論がそのまま「当然のこと」として書かれていて違和感がある。またインフォーマル・セクターを、「政府の経済政策失敗の周辺に現れる現象」のように捉えているのも、いささか納得がいかない。

 ここまでは「疑問を感じた点」であるが、本書には好感できることも多い。それは一つには国々は多様であり、それぞれの国の個性を認めてそれにあった対応が必要だとしている点、市場経済が成り立つためにはその社会にある程度の前提が必要であるとしている点、そして経済政策に必要なのは理論よりも「直感を働かせることができる人」であると指摘している点などである。(しかしそれを「日本の経済学界の特徴」として欧米と対比させているのは、いささか単純すぎる二分法でシロウトながら疑問がある。)

 さらに面白いのは、著者がベトナムでであった若者たちを支援する話が書かれている点である。この章は「市場経済の浸透と社会変容」と題されているが、筆者はベトナムで出会った若者たちの個性を区別 して描き出している。つまり国レベルの多様性ばかりでなく、個人の多様性も十分認識し、かつそれにたってこの若者たちを支援している。しかし、この若者たちの社会への対応を「開発」とは捉えておらず、タイトルが示すように、「開発に付随した影響」と捉えているかのようである。ここではこの若者たちの「主体性」が描かれているにもかかわらず、筆者は国家の経済政策に翻弄される存在として、本書の章立ての中で彼らを扱っているような印象を受ける。果 たして本当に筆者はそのような受身の存在として彼らを見ているのであろうか?どうもそうは思えないのであるが。

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紙の本やさしい開発経済学

2001/07/12 23:54

とても読みやすい

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 これは読みやすい本である。開発経済学、とうたっているものの、タイトルに「やさしい」と付いている通りである。細かい経済理論の話ではなく、開発経済が一体どのような現象を扱っているのか、ということが一編一遍短い文章でコンパクトにまとめられている。後書きによれば、アジ研ワールドトレンド誌の連載だったようである。

 まず最初に「開発はなんのため?」からとき起こされているが、ともすればネガティブなイメージを持たれる「開発」という言葉の本来の意味を明確に定義していてわかりやすい。

 新書版で薄く、手軽に読みきれるサイズでもあり、「開発に興味はあるけど開発経済はどうも…」という人(僕みたいな人)にお勧めである。

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紙の本持続的開発と生命系

2001/07/12 23:51

言葉の定義が限定的だがおもしろい

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 本書は同じ出版社から出ている「コモンズの海」と共通の流れを汲み、海を、漁民や沿岸部に住む農民の「総有」の場として捉えて書かれた本である。日本の漁業協同組合や、漁業法の成り立ちや意味合い、また問題点などもわかって面白い。

 しかし、前半部分では、「開発」の定義をそれこそ工業開発のような意味合いに狭く限定し、生命系を無視した開発がいかに持続性を欠くかを指摘している。それはそれでまっとうな主張であるが、いささか理念論に傾いている点は否めない。しかしタイのユーカリ造林の話を、木の問題ではなく、土地の権利の問題として読み解くなど、視点はバランスの取れたものであるように思う。
 基本的に日本人の生活、日本の開発のことを書いた本であるが、日本と他の国との係わり合いや、日本の開発における伝統と新しいシステムとのせめぎあいなど、参考になることも多い。

 一点気になるのが「もう一つの開発」という言葉の使い方である。これは Alternative Development の訳語であると思われるが、ジョン・フリードマンの本のように一般的にはこの語が住民主体の開発の意味合いで使われるのに対し、本書の意味は、「生命系に配慮した開発」のニュアンスが強く、必ずしも住民主体を意味するわけではない点に注意を要する。

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看板に偽りがあるが面白い

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 本書は海を、漁民や沿岸部に住む農民の「総有」の場として捉えて書かれた本(のはず)である。全八章からなる海と人とにまつわる研究の成果がまとめられている。

 しかし、中には単に理念的なもの、あるいは総有というコンセプトを巻頭で打ち出しながら、実際にはジェンダーなど、テーマが異なった文章が多いのも気になる。看板に少々偽りがある。
 また文章も、学術論文ではなく、どちらかと言えば調査報告のサイドワークとして書かれた読みものと捉えるべきであろう。そう捉えた時に、例えば沖縄の話や、その他の日本の海の話は非常に面白く、興味をそそるものである。一方、最後の方でスリランカ漁村のジェンダーに書かれた文章などは、論点もはっきりせず、また参考文献を見ても、海外の話にもかかわらず日本語の文献しか挙げられていないなど、疑問が残る。

 中村尚司氏の論は共感することが多いし、また氏が中心となって Uphoff の Learning from Gal Oya の翻訳作業が進んでいるとも聞く。

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ジェンダー関係者必読のスタンダード本

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 これは有名な Moser の著書 Gender Planning and Development を訳したものである。翻訳者の久保田賢一・久保田真弓両氏にまず敬意を表したい。この厚さの本を最後まで訳しきったことに対して。関西大学で教鞭を執る久保田氏の教え子からは、実は翻訳が予定より大幅に遅れた、という情報も入っているが。

 さて本書は、ジェンダーと開発に関し、最初の章を理論的な面に割いた他は、実際に援助機関や政府・国際機関などでどう扱われているか、という点を中心に書かれている。開発とジェンダーを押さえておく意味では、とても役に立つと思う。また膨大な量の参考文献が挙げられており、ジェンダーと開発に関して研究する人にも役に立つであろう。

 しかし、本音を言えば読んでいて少々飽きが来たことも事実である。まず第一に厚い。そして話が具体的なフィールドの例ではなく、どちらかと言えば観念的なものと、援助機関や政府の側の、つまりチェンバースが言う所の uppers の側についての本である。まあ本書の責任と言うよりは、僕の興味と違うだけなんだけど。

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マイクロファイナンスの入門に最適

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 本書は有名なバングラデシュのグラミン銀行について、その背景・経緯・理念・現状などをまとめたものである。値段もページ数も手ごろである。

 薄い本であり、解説を加えるよりも実際に読んでもらった方が早いだろう。グラミン銀行とは何か、小規模金融がどのように機能するかについて知るにはまたとない取っ掛かりとなる本である。またコンパクトであるにもかかわらず、エンパワーメントの理念もきっちり押さえられており、好感の持てる書である。

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バイタリティには敬服

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 本書は東大農学部林学科の井上先生が、JICAの専門家としてインドネシア・カリマンタンで研究を行っておられた時の経験・資料をもとに書かれたものである。前半が調査の話、調査時に拾った話、後半はぐっとアカデミックになり、焼畑の持続性などをいろいろな側面から検討している。

 まず前半の部分で驚くのは筆者のバイタリティーである。相当な奥地までずんずん入り込み、調査を実施する実行力は敬服する以外にない。その一方人々を見る目の温かさも伝わってくる、読み物としても良いできの書である。

 後半部分は焼畑を農業集約化論やコモンズ論の観点から論じている。農業集約化論に関しては私は全くわからないが、詳細に論議がなされ説得力がある。

 一方コモンズ論に関しては少々問題点を指摘しておく必要があるように思う。筆者はコモンズ論に関し、英語の文献は有名な Hardin の Tragedy of the Commons ただ一つである。これは筆者が農業集約化論の部分で数多くの英語論文をあげているのと比べると、著しい差がある。英語と日本語のコモンズ論に関する文献の数はとても比較になるものではなく、筆者もそれは十分承知していると思われるが。特に筆者が提案するルーズなコモンズ、タイトなコモンズと言う概念は、言葉の上では Hardin が最近の論文(1994: The tragedy of the unmanaged commons. Trends in Ecology & Evolution, 9(5), 199) で提唱した unmanaged commons とダブっている印象を受ける。当然筆者の言うルーズなコモンズとの違いに言及されるべきであるが、そうはなされていない。

 またもう一点コモンズに関して気になるのは、焼畑地をコモンズとして考えることの適切さである。焼畑は考え様によっては平面に時間軸が加わった個人による土地の私有形態とも言える。特定の個人が確保した土地・時間は他者によっておかされないからである。この点から考えると焼畑が果たしてコモンズと呼べるのかどうかにも疑問を持たざるを得ない。この点に関してももう少し論議するべきであったように思う。

 全体を通しては良書であると思うが、このコモンズ論の部分一点に関しては、私の評価はかなり辛い点をつけざるを得ない。

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生き生きとした描写と先進的な試み

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 本書は筆者の青年海外協力隊としてのザンビアでの体験について書かれたものです。この本の筆者である荒木美奈子さんにはここタンザニアのモシで初めて会い、本を送ってもらいました。バイタリティー溢れる女性で、その一方でいろんなことに悩みもがいている彼女は、彼女自身の描くザンビアの女性像と重なる部分があります。

 筆者はザンビアでパウロ・フレイレの理論に基づいた開発手法を用いて参加型の開発に取り組みます。その様子や、周囲の人たちとの交流が生き生きと描かれています。

 さて出版されてからある程度日も経ち、評判の良いこの本の事を批評する余地はあまりありません。彼女と同じ青年海外協力隊に参加した僕は、ただ彼女のなした事に驚き、敬服するだけです。遅れ馳せながら色々勉強していますが、彼女のようにもっと早くその重要性に気づいていたら、僕ももう少し良い仕事をできたかもしれません。

 国際協力をこれから目指す人にも、国際協力の分野で働く人にも良いヒントを与えてくれる良書だと思います。著者本人は「あの頃の自分から脱皮しなくては」と言っていますが。脱皮してどんなミナコが生まれてくるのか楽しみです。

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