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レビューアーランキング
先月(2017年1月)

石塚雅人さんのレビュー一覧

投稿者:石塚雅人

7 件中 1 件~ 7 件を表示

中島先生ありがとう。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 たぶん死ぬまでこの本は私の一位でありつづけるだろう。良質なサイエンス・フィクションは、また、同時にサイエンスでもあるという見本のような本だ。寺田寅彦を読んでいると「ひとつの思考実験としておもしろい」なんて言葉が出てくるのだが、まさにそれを実現した感じ。そしてかつ、この本に埋め込まれたウイットの数々。完璧だ。この本が60年代に存在していたということを考えると、もうぐうの音もでない。

 これをもとに柴田昌弘が『ミッシング・アイランズ』というまんがを書いている。柴田の中では、そんなにおすすめのものではないけれど、鼻行類好きは読んでみてもいいと思う。

 余談だけれど、この本を知ったのは代ゼミだった。おそろしくつまらないところだったけれど、この本を知っただけでも行った価値があったというものだ。中島先生ありがとう。

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理想世界

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これはいい。かなりいい。好き。かなり好き。
 私は沖縄も好きなんだけど、幸せな莫迦も好きなん。ふらー(莫迦)でふゆー(怠けもん)の人を許してくれるってのはいい土地だよなぁ。以前住んでいた北海道も結構そうだったけど、この物語を読むと沖縄はさらにそれっぽい(推定)。
 ふらーでふゆーの私はすごくうらやましい。辺境にはそういう文化が育つんかなぁ。そして、オージャーガンマー(笑)。なかなか、ああいうふうには歳をとれない。ふらーでふゆーのまま、オージャーガンマーみたいに年をとっていきたい。
 私の理想の世界がここに提示されている。とても気持ちのいい小説だった。

 あと、栗原まもるがマンガ化した『バガージマヌパナス』(講談社、KCデザート)もこの小説世界を壊さず、うまくまんが化してある。私は小説から読んだけれど、どっちから読んでもいい感じだと思う。

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映画はつまらなかったけれど……

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読んでる途中、ずっと胃が痛かった。自分が小説世界に入り込んだというよりも、小説世界が現実に浸出してきた感じがある。「大東亜共和国」の閉塞状況と現実の「日本国」の閉塞感とをかぶせることによって、逆に「日本国」を「大東亜共和国」にしてしまうという。それがこの小説の仕掛けだと思う。そしてこのふたつの国の閉塞感が「プログラム」に凝縮されている。言い換えれば、この話は現実の日本と状況はそうかわらないんだぜ、おまえらのことなんだ、というメッセージとして単純素直に受け入れられた。中学生の「奴ら」に感情移入できた。恐ろしいことに私は、小説を読み終わってからも未だ「大東亜共和国」に住んでいる。

 映画には期待して行ったけれど、ほぼ完全に「狂った社会とその縮図」っていう関連を無視してつくられ、ただの殺し合い映画になっていたバトルロワイアルは全くつまらなかった。タケシはうまい役者だと思うけれど、タケシを使うことによって、サカモチはタケシ自身の個性に収束してしまった。狂ってるのはタケシであって、社会が狂っているんだっていう構図は、タケシの後ろに隠れてしまった、と思う。

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無境界の人

2001/05/12 01:59

フィフティ/フィフティ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 微妙だ。私には、おもしろいところと、おもしろくないところが合い混ぜになった変な本だった。bk1の本書内容説明に「縦軸にギャンブル、横軸に否〈日本人論〉。オーストラリアの荒野を舞台に乾坤一擲の大勝負がはじまる」とあるが、私がおもしろかったのは「縦軸のギャンブル」で、おもしろくなかったのは「横軸の否〈日本人論〉」だった。

 ことに、誰でも知っていることについて、さも自分だけが知っているふうに書くくだりとか(パンドラの箱など)、自分が考えたことじゃないものを、さも自分の発明品のように書くくだり(「乳房=擬尻」説など)は、こんな文章を出していいのか?との感慨は持つよな、普通。もっとも「乳房=擬尻説」は、この人、名前が「モリス」だからなあ。確信的にギャグでやっているということもあるな。とにかく、日本人論みたいなところは底が浅い。つまらない。

 逆にギャンブル系の話はすごくいい。知られていない世界を開示してもらうおもしろさをすごく感じるし、話もおもしろい。この話だけでまとめればよかったのに、という残念な本だ。

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紙の本光源

2001/03/22 01:13

物語世界に入りやすい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これは面白かった。クリーン・ヒット。

 私がキリノナツオを読むのは、『OUT』に続いて2冊目なんだけど、私は『光源』の方がおもしろかったなあ。『OUT』はやっぱり「自分ではこうしないだろうなー」という風にキャラクターが動いていて、自分とはべつのところで物語が進行したみたいだ。『光源』ではキャラクターがもっと自分に近い。いや、キャラクターの(弁当屋に勤める主婦とか俳優だったりという)状況設定の話ではなく、心の進行が。簡単にいってしまえば、自分ならこうするだろうという風に、キャラクターが動いているので、自分の分身みたい。感情移入しやすかった。

 あと、もうひとつ。最後の一章の意味がちょっと分からなかった、というのはある。作者に物語を「持って行かれた」感じ。いやもちろん物語は作者のものなんだけど、最後の一章がなくても物語成立するし、私の頭の中で逆にイメージがしぼんだ感じがある。なにも書かないで、読者の想像にまかしてくれてもよかったんじゃないかなあ。

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車中厳禁!

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 悲しくてふと涙がこぼれ落ちる本など、電車やバスの読んではいけない本というのは、いろいろあるが、この本もその中のひとつだ。まったくつまらない文章と笑いをこらえることができないナンセンスな文章が、ほぼ2行ごとにやってきて、その抑揚が一層の笑いを引き起こす。おもしいことがおもしろいし、つまらないことがおもしろくなってしまう。こらえればこらえるほど、体の揺れはとまらなくなり、眼からは涙がこぼれ落ち、隣に座っている乗客が去っていく。本を閉じても体の震えはとまらず、どうしようもなくて、ついには、自ら電車をおりるはめになる。ひどい本だ。まだ、先は長いというのに、もう座って帰れなくなってしまった。悲しくて涙がこぼれ落ちるよ、まったく。

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紙の本パラサイト・イヴ

2001/05/31 06:42

つ、つまらん。

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 科学っぽい感じがこの作品のベースなのだと思うが、そのワクをうまくはずせなかった(あるいは隠せなかった)な、という感じだ。それが物語のワクを壊している。科学は科学のセオリーというものを当然持っているから、科学をネタにすると、物語が持っているワクと、うまくしないとぶつかってしまうのだ。『パラサイト・イヴ』では完全にぶつかって、科学っぽさ(あるいは物語、もしくはその両方とも)が崩壊してしまっている。

 「核」と「ミトコンドリア」の対立というアイディアはすごくおもしろいと思うんだけど、その対立がこうあらわれるかーって感じだ。細胞レベルでミトコンドリアが核を乗っ取ったからといって、一個体として自分がミトコンドリアだっていう自覚があらわれるわけはないよな。うちらが、核(遺伝子)だっていう自覚がないのと同じで。そんなのドーキンスだって「自覚」はしてないだろ(笑) 培養した肝細胞群がひとつの意志をもって、粘菌みたいにずるりべったん? しかも自らの意志(!)で脱分化+再分化もしているようだし。アイディアはすごくおもしろいのに、ずいぶん安っぽくなっちゃったな、もったいない。

 このテーマをもとに、科学科学したハードSFを書いてもらった方がよっぽど(私には)おもしろかったけどなあ。

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