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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

ジャコウさんのレビュー一覧

投稿者:ジャコウ

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紙の本ウエハースの椅子

2001/02/25 14:47

絶望と戯れる悲しい女性の物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公は「やさしい恋人」と不倫をしている。だが、物語中では不倫ということをまったく感じさせない。
 なぜなら、彼女は妻に嫉妬しない。妻子ある男性とセックスしていることに罪悪感を感じない。ただ恋人のつくる料理を味わい、恋人との会話を楽しみ、美しい恋人の肉体とセックスをするだけだ。
 彼女は、考えることを放棄しているかのようにみえる。嫌なこと、不快なことに対して思考をストップさせているのだ。そして「閉じ込められている」自分の周りを、美しいもの、心地よいものだけで構成しようとする。タフタのカーテン、カラヤンのアルバム、そしてハーブティーなど。まるで、絶望の入り込む隙間を埋めていくかのように。
 彼女にはたびたび「絶望」が訪れてくる。だが、絶望とすら戯れているような不思議な感覚がある。彼女は死を選ぶときさえも、真には絶望していないように思える。1日1回シャワーを浴び、ハーブティーをいれて飲む…。死ぬことすら彼女の中では、ロマンティックな空想の中の遊びのようだ。
 過去と戯れ、絶望とすら戯れ、夢見がちな女子高生がそのまま中年になってしまったような彼女。装幀の風呂場は作品中にも何回か登場し、成長し切った肉体と成長できなかった精神のコントラストを印象づける。中身は未熟でも容赦なく衰えていく肉体、そして妻子ある男生との不倫。現実は残酷だ。その残酷さから逃れるために彼女はあっさりと死を決意する。死を選択するまでの苦悩すら、彼女はとばしてしまう。個人的にはもうちょっと苦悩して精神的に成長する彼女が見たかった。軽く読めるので「雰囲気を楽しみたい」という人にはいいかも。

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