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先月(2017年4月)

大陸にてさんのレビュー一覧

投稿者:大陸にて

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日本の社会と文学を問う

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 近現代におけるアイヌ文学、沖縄文学、奄美文学そして水俣病患者、原爆被災者、ハンセン既往者、「寄せ場」労働者、隠れキリシタン、被差別部落出身者といった、日本社会の「少数者」の文学表現者による作品を主題とし、マイノリティーとして了解される人々の言語表現、文学を外在的にではなく、内在的、内発的に読もうとした試みである。
 マイノリティーへの差別が厳然として存在するにもかかわらずその実態と構造を直視しないままに存続させ続けている日本社会に「異議申し立て」をする言語表現を析出しようと、川村湊は果敢に挑んでいる。
 多くの人々にとってあたかも不可視であるかのように存在してきた問題の所在と争点を文学作品の視点と表現から読み取ろうとする試みによって、それらが全ての人にとっての社会問題であると同時に文学の切実な課題でもあることが明らかとなる。
 本書は読者が今まで意識しなかった多くの大切なことを考えはじめるきっかけとなるだろう。
 なお、本書の姉妹作として著者の在日朝鮮人文学論である『生れたらそこがふるさと』(平凡社選書)があるので併読をお勧めしたい。

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