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先月(2017年5月)

田辺聡さんのレビュー一覧

投稿者:田辺聡

3 件中 1 件~ 3 件を表示

質問

2001/02/10 20:58

さわやかな質問集

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 寺山修司の演劇的同志として「天井桟敷」などの活動を支えてきた著者による、1977年刊の質問集の復刻版。
 全部で365個の詩的でひねりのきいた質問が、左頁には日本語、右頁には英語でリバーシブルに表記されている。
 読後感のさわやかさは、これらの質問たちが、性格診断や知識比べなどの狭い目的とは全く無縁の地点から、純粋に、考える楽しみのために発せられているためだろう。
 これは「答のない質問集」なのだから、読者は心を開放し、想像力を自由にはばたかせて、オリジナルな答を創り出して行けばいいのである。きっと正解のない問いの楽しみを満喫できるだろう。
 さりげなく哲学している、センスの良いこの質問たち、身近な人達とのメールのやりとりのなかに投げいれてみても面白いかも知れません。

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紙の本真贋

2001/03/02 23:22

新しい読者のために

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 新しい読者のために、委曲を尽くした新編集による小林秀雄の評論集が、現在2冊出版されている。「栗の樹」(講談社文芸文庫)と本書「真贋」である。
 「栗の樹」は、小林の批評活動の全体像をバランスよく配置したもの。入門には最適だろう。一方本書は、日本の伝統芸術に関する評論が集成されている。骨董、書画、古典文学などに材をとり、ものの真髄を見極める、批評の達人の自在な文章を堪能できる。著者旧蔵の美術品などの貴重な図版も多数収録されており、資料的価値も高い。編纂者の愛情と苦心がしのばれる。
 私見では、小林の文章は二重の層から成っている。さらりと読み流しても印象に残り、強く情動に訴えかける「言霊」の層。一種の「殺し文句」と言ってもよい。例えば、「美しい花がある。花の美しさという様なものはない」「解釈を拒絶して動じないものだけが美しい」「見える者には見えるであろう」などの文言である。
そして常にその下層には、時にあらわに、時にかすかに透けるようにして、ほとんど冷厳と言ってよいほどの論理の構築物がある。小林のいう「宿命」や「歴史」は、この論理を正確に認識すること、すなわち、必然性を確知することの別名にほかならない。いわば「スピノザの悟達」である。
 小林秀雄については、まさに今、リーダブルな新全集の刊行が望まれる。

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わたしたちの経済

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 日本経済の御意見番、経済学者の竹中平蔵と「バザールでござーる」「だんご三兄弟」などのヒットでおなじみのCMプランナー佐藤雅彦の対談形式による経済入門書。
 ポップなブックデザインと親しみやすく柔らかな語り口によって、スッと内容に入っていけるが、とりあげられているテーマは本質的なものが多く、刺戟的である。
 「お金の本質とは信用である」「株価の変動モデルは美人コンテストである」「民主主義は税金の問題から始まった」「アメリカはフロンティアを作り続けることで成り立っている国家である」「香港の変遷。加工貿易から金融センターへ、そして投資基地へ」「自己投資は経済学では消費になる」などなど。目からウロコが落ちる議論がいっぱい詰まっている。
 そして、「経済とは共同体のあり方のことである」という根本的なテーゼが、これらの多様な話題の底に一貫して流れており、本書に統一感を与えている。
 老若男女の別なく、多くの生活人に読んで欲しい好著である。世界を見る眼が少し変わるかも知れません。

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