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納高司良さんのレビュー一覧

投稿者:納高司良

12 件中 1 件~ 12 件を表示

日本の森大百科

2001/03/17 22:40

世界に誇れる豊穣な日本の森、その美しさと恵み

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 日本は、北海道の亜寒帯の森から沖縄の亜熱帯の森まで、世界中の森の縮小版といっていいほどの多様な森を持っている。その貴重さを再認識させられるビジュアル本。大百科の名にふさわしく、精妙で美しい写真を駆使しつつ、様々な視点から、日本の森を描き尽くすことに成功している。第1章「人の暮らしに近い森」、第2章「野生の王国・原生林」の両章で、まず日本で見られる様々な種類の森を網羅的に取り上げ、第3章「森の生態を知る」では森の世代交代や、何気ない森の風景から自然の要素を読みとる方法などを紹介する。第4章「日本の森を歩く」で南は八重山諸島から北は阿寒湖周辺に至るまでの日本全国17カ所の森を旅し、最後の第5章「森と人間の関わり」では、森林の恵みや再生への取り組みにも触れる。この国に与えられたかけがえのない無数の「森」の存在、そして、私達がまぎれもなくその恵みに生かされていることを素直に思い出させてくれる。

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ヘビの世界の面白さ、素晴らしさを多面的に描き出す

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 ヘビの世界を徹底的に紹介するビジュアル本。ヘビの形態や生態を詳細に解説する「ヘビとは」、世界中の代表種を紹介した「スネーク・ギャラリー」、知られている種名を網羅的にリストアップした「ヘビ名便覧」の3部構成。
 第1部の「ヘビとは」では、見事な生態写真や図版を駆使し、ヘビという生き物の面白さ、素晴らしさを多面的に描き出すことに成功している。
 第2部「スネーク・ギャラリー」が本書のメイン。ヘビの多様性を反映する61種を厳選し、見開き2頁ずつを使って紹介している。各種とも、メインビジュアルは、迫力満点で、ヘビ達のつぶらな瞳、精悍な顔つき、見事なウロコ模様が印象的。
 日本語タイトルの表現やフォント使いに工夫が足りないが、コンテンツ的には十分満足できる出来映え。

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紙の本沖縄珊瑚海道 中村征夫写真集

2001/02/21 13:53

サンゴの森をひとつの生命体として浮かび上がらせる

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 世界屈指のサンゴ礁を抱く沖縄の海に30年もの間潜り続けている水中写真家による写真集。
 サンゴ礁の景観を現す作品群からは、水のゆらめきや光の輝きまでが臨場感を持って伝わり、地球が「水の惑星」であることを実感させられる。
 一方、そこに暮らす生き物達を記録した作品群は、その形態の多様さ・ユニークさをあますところなく伝えており、沖縄の海が熱帯雨林をもしのぐ生物の宝庫であることを納得させられる。
 海中の様子を個々の写真で切り取りながら、それを集成することによって、サンゴの森のその全体をひとつの生命体として浮かび上がらせることに成功している。

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昆虫

2001/02/20 22:49

身近な自然で見つけた昆虫の種類を調べるのに最適

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 掲載種1,200以上を誇り、子供向けながら質・量ともにハイレベルで、侮れない昆虫図鑑。
 日本産の昆虫の定番種はほぼ網羅されており、一部、海外のユニークな種類も紹介されている。標本写真も生態写真も美しく、昆虫たちの多様性に目を奪われ、眺めているだけでも十分楽しめる。
 身近な自然で見つけた昆虫の種類を調べるには、本格的な図鑑では、どこに載っているかさえわからずに途中で投げ出してしまうことも多く、このくらいの総合図鑑の方が、ポピュラーなものが適度に掲載されている分、かえって便利である。
 子供向けとあって、価格も手ごろで、コストパフォーマンスに優れている。

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写真やイラストが豊富、雑誌感覚で楽しめる淡水生物ガイド

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 タガメ、ホタル、ヤゴなどの水生昆虫から、ザリガニ、カエル、イモリ、魚に至るまで、身近な自然の水辺環境で見られる生き物の生活誌や飼い方、食べ方(!)を詳細に紹介している。
 「図鑑」というよりノウハウ本に近く、著者の実体験に裏打ちされた実践的な情報が満載されている。子供達にとっては良質な自然観察の手引き書になるし、お父さんにとっては、水辺のレジャーで家族をリードするための貴重な参考書になる。
 全編に渡って、写真やイラストが豊富で迫力満点。文章も楽しく、雑誌感覚で楽しめる。
 巻末には、全国の淡水生物に関する資料館のリストも載っており、水辺の生き物をさらに立体的に学ぶのに役立つ。

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豊富な図解と写真で、生物学を再勉強

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 高校生物の副読本として作られたビジュアル本。「視覚でとらえる」のタイトルどおり、豊富な図解と写真で、生物の世界のあらゆるメカニズムを解説している。普段なにげなく触れ合っている(人間を含めた)生き物のしくみのフシギを、細胞学、遺伝学、生体機構学から生態学に至るまで、網羅的に学ぶことができる。
 その昔、授業の一環として習った時にはあまり興味が湧かなかった事柄が、自主的に手にとった本書で再勉強しようとすると、とてつもなく面白く、ずんずん読み進めてしまうというのも、またフシギ。
 情報量の多さ、図版の美しさの割には、とてもお手ごろ価格なのも嬉しい。

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野や庭の昆虫

2001/03/18 21:38

身近な自然の昆虫&植物観察に重宝するイラスト図鑑

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 自然観察シリーズのロングセラー「野山の昆虫」と「庭・畑の昆虫」の二冊を一冊にまとめた決定版。昆虫と植物の関係は深く、どちらも互いに相手なしでは生きられないことが多い。このような植物と昆虫の関係から自然を観察することを意図してつくられた図鑑。サクラにくる虫、キャベツにくる虫、タンポポにくる虫といった具合に、植物の種類ごとにページが分けられ、その植物に集まる昆虫達を、丹念に描かれたカラーイラストで網羅的に紹介している。実際の昆虫観察では、一般の図鑑より、この形式の方が昆虫の名前を知るのに便利なことが多い。ガの幼虫や小さな甲虫類など、マイナーな昆虫も多く取り上げられており、ハンディではあるが内容は濃い。「葉をあらす虫」「花をあらす虫」という表現に顕著なように、昆虫を、植物の「害虫」という視点でとらえる傾向が強すぎるのが少し気になるが、身近な自然の昆虫&植物観察には、極めて重宝する一冊。

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紙の本水辺の昆虫

2001/02/21 13:57

川遊びに最適、文庫サイズのハイレベルな図鑑

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 木村伊兵衛賞もとった今森光彦が著した池や川で見られる昆虫達のコンパクト図鑑。
 掲載種は、身近な自然でも見られる可能性の高いもの約150種に絞り込まれている。そのため、文庫サイズでありながら、種類ごとの情報が充実しており、特に、ゲンゴロウ、カゲロウ、カワゲラ、トビケラ類については、手軽な図鑑の中では最も詳しい内容になっている。
 著者が昆虫写真の第一人者とあって、さすがに生態写真はどれも美しく、かつ種類を見分けるのに役立つものが選ばれている。解説は簡潔でわかりやすく、生息場所(人家周辺・池・河川・渓流…)や見かける場所(水面・水中・水辺…)でも検索できるように工夫されている。
 川遊びに携帯すれば、重宝すること間違いなし。

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紙の本樹に咲く花 離弁花1

2001/02/20 23:00

図鑑として、写真集として、二度おいしい小さな大樹木図鑑

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 樹木に咲く花の小さな大図鑑。オールカラーで700ページを越えるボリュームは圧倒的。(その分、厚さ3.5cmもあり、ハンディ図鑑シリーズでありながら、あまりハンディではなくなっているけど…)
 種類ごとに、全体樹形や葉、幹、芽などの写真も豊富で、「花」の図鑑というより「樹木」図鑑といった方がピッタリする。
 機能性を追及した作りでありながら、掲載されている写真は、美的鑑賞にも十分耐えうるレベルにある。頁を繰っているだけで、「日本の樹木の世界は、こんなにも美しく、こんなにも豊かだったのか」という誇らしげな安心感に包まれ、やすらかな森林浴気分に浸ってしまう。
 つまり、図鑑として、写真集として、二度おいしい一冊なのである。

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紙の本世界珍蝶図鑑 熱帯雨林編

2001/02/20 21:54

自然の造形に圧倒される美麗蝶図鑑

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 そもそも蝶という生き物は、私達の身近に見られる普通種にしても結構美しいものであるが、本書は、昆虫の宝庫ともいえる世界中の熱帯雨林から、選りすぐりの美麗蝶ばかりを集めた写真図鑑。その色彩・模様・形態の多様性には本当に圧倒されてしまう。
 こんなに大きくてカラフルな生き物が、現実にジャングルの空を舞っているのだろうか… と、疑ってみたくなるが、標本写真と生態写真の両方を突きつけられると信じないわけにはいかない。蝶の存在を信じるのとセットで、創造主の存在も信じたくなってしまう。
 本のタイトルは、「珍蝶図鑑」であるが、「美麗蝶図鑑」と呼ぶ方がしっくりする。全ページが、迫力満点の写真と、読みやすい解説文から構成されており、親子が揃って楽しめる内容である。

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懐かしさと新鮮な驚きの入り交じった豊潤な里山ワールド

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 昨今は里山ばやりであるが、本書はその里山の自然を、昆虫・鳥・小動物・植物・きのこ…といったオールスターな顔ぶれで紹介する決定版的写真集。
 ページを繰るごとに、四季の移ろいをBGMにして、自然と人が巧みに調和した、美しい世界が展開していく。
 大冊ではあるが、網羅的であるため、個別内容への切り込み、深みは十分とは言えない。しかし「里山ワールド」の全体像を描き出し、その魅力や大切さを伝えることには成功している。
 なにげなく手にとって眺めているうちに、懐かしさと新鮮な驚きの入り交じった感覚に陥り、知らないうちにその世界に引き込まれている。そして、読み終える頃には「明日はきっと近くの野に出てみよう」という気分になっている自分に気づく、そんな一冊である。

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渓流に棲む、美しきエイリアンたち

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 カゲロウ、トビケラの仲間を中心にした水生昆虫のビジュアル本。雑誌「FlyFishers」で連載された記事をもとに構成されており、15種あまりの水生昆虫が1種ずつ、エッセイ風の文章で徹底的に紹介されている。
 まるでエイリアンのような頭部の拡大写真や、羽化したての新鮮な個体の生態写真が極めて美しい。幼虫やサナギ、そしてダンと呼ばれる亜成虫の写真も掲載されている。
 水生昆虫が、渓流釣りの疑似餌、フライのモデルであることを本づくりの入り口にしており、フライの作成例もたくさん載っている。
 釣りという趣味の奥深さを垣間見させてくれる、美しき一冊。

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