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  3. 小谷野敦さんのレビュー一覧

小谷野敦さんのレビュー一覧

投稿者:小谷野敦

11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本控室の日々 詩集

2004/08/08 19:30

某氏や某氏の

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この本を一万冊ほど買って
大学の教授、助教授連に送りつけてやりたい
左翼的な言辞で名高い東大教授の
他国の人民のことには熱心だが
足元にいる非常勤講師など歯牙にもかけない
某氏や某氏の
「○○大学教員」などと肩書をつけて
教授、助教授といった「差別」はしませんよと
言いたげな、しかし
「○○大学」を三つも四つも並べてから
「非常勤講師」と書かねばならない人は決して
「教員」とは書けないのだとは気づかないらしい
某氏や某氏の
専任になるや碌に勉強をしなくなり
学会と称して飛び回るが論文はほとんど書かない
某氏や某氏の
教授ともなれば学内政治に身をやつし
各種審議会委員の仕事で忙しく
研究する暇などなくしてしまっている
某氏や某氏の
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紙の本目白雑録

2004/09/18 01:40

叩くのは男だけ?

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「一冊の本」連載中から、ちらちらと楽しく読んでいました。でも、単行本になって、朝日新聞社が宣伝文をつけて出すと、何か変。「マッチョ」だの「オヤジ」だのを叩いていることになっている。もちろん金井美恵子は「フェミニズム」などというものは軽蔑しているに決まっているのだが、毒舌家のふりをしつつちゃーんと時流であるフェミには媚びている。なるほど、島田雅彦の小説は退屈である。だが、では大庭みな子や津島佑子の小説は、退屈ではないのか? 男ばかり叩いていたんだなあ、と、単行本になって、気づく。処世術。

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著者の判断基準の凡庸さ

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

あちこちで評判のいい本である。確かに、前半部は、実証的な研究としても面白いし、ドイツ文学だけでなく他の分野でこういうことをやったら面白かろうと思う。が、著者が随所で見せる厭味に、ある偏向がある。たとえば蓮実重彦や柄谷行人の言うことなら無邪気に肯定してしまい、保田與重郎の「ウェルテルは何故死んだか」を「分かりきったことを書いた」と評しているが、ちゃんと読んだとは思えない。こいつはバカにしていい、という判断が通俗的で、それが中野孝次の扱いに如実に現れている。著者は蓮実の、凡庸の反対は愚鈍だという規定を受け入れているが、中野は十分愚鈍ではないのか? さらに中野の世代を扱うなら、なぜ東大教授でもあり作家でもあった柴田翔は出てこないのか。直接の師匠だからか? 歯に衣着せぬようでいてちゃんと着せている。それが嫌らしい。なお安原氏の書評は、なぜ芳賀徹が出てくるのか理解できない。書評はその本に出て来もしない人物を個人攻撃する場ではあるまい。

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にわか勉強のカルスタ本

7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

カルスタ初期の、せっせとにわか勉強したさまが伝わってくる。
カルスタといえば、近代はよく調べるが近世のことは知らないのが常道だが、この著者は近世まで遡っている。しかし付け焼刃は剥げ易く、初版では巌本善治を巌谷小波と同一人物だと思っていたり、秋田蘭画の作者を小野田直武と書いたりの間違いがたくさんあった。増刷でこれらは直ったらしいが、中ほど「読本」を論じるところは直っていない。著者は読本、合巻、黄表紙の区別がつかないらしく、「読本は絵の間に字が書かれている」などと述べて洒落本の図版を掲げているが、「南総里見八犬伝」を覗いた事もないらしい。

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もてない男女の苦悩をもたらしたんだよ

8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私の論を無視していないあたりは、褒めてあげよう。しかし、恋愛結婚至上主義が何をもたらしたかって、そりゃ、もてない男女の苦悩をもたらしたのだ。加藤は、そこのところを懸命に避けて通っている。高群逸枝の醜女醜男論も無視して。
 「フェミニスト」らしき加藤は、人工妊娠中絶を是とする論文を書いているが、ここでは出生前診断による中絶に疑義を呈している。しかし妊娠中絶が女の自己決定権だなどと言ってしまえば、出生前診断による中絶を「優生学」だと批判しても始まらないだろう。優生学はダメで、経済的理由による中絶はいいとは、どういう理屈であろうか。加藤は、宮崎哲弥の妊娠中絶批判にちゃんと答えるべきだろう。

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自己目的化するフェミニズム

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 巻末の座談会に上野千鶴子が出席している。上野は、これより前に出た小倉千加子との「ザ・フェミニズム」で、結婚とフェミニズムは相容れないと言っているが、だとすると、巽孝之と小谷真理が「夫婦」であることから起きた事件で「フェミニスト」として戦う小谷の側に立つのは端的に矛盾である。
 また上野は言う。小谷野敦は私信の公開をしょっちゅうやっていると。小谷は「不法行為じゃないかな」と言う。民法709条は魔法の杖じゃないのだよ。裁判官でもないのにこのようなことを言うのはそれこそ不法行為、名誉毀損である。訴えようか。そもそも、私的なことがらならず、公的な内容を公表するのを嫌がるのは、あなた方が「裏取引」をしようとするからである。
 紫式部以来多くの女性文学者はいたが、「男が書いた」などとされた例がどれほどあるというのか。巽ー小谷のあまりの一心同体ぶりが引き起こした揶揄を「運動」のネタにするほどに、「学問フェミニズム」はやることがなくなっているということである。社会的正義を実現したいなら、実践をやればいいのであって、こんなつまらぬことで騒ぎつづけるのは、見苦しいと言うほかない。

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先行研究取り扱い不備

13人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最近はやりの社会学者による恋愛近代論で、これを日米比較の上で行っている。だが、私(小谷野敦)がこれまで書いてきたことに対して特に目新しい点はない。単に社会学者の、さして重要でない文言を引用したり、博士論文だというのに孫引きがあったりして呆れるが、何より、「ロマンティック・ラヴ・イデオロギー」とは、誰にでも恋愛ができるという虚偽のことだとする私の論点を無視しており、しかも私の著作のうちから、『男であることの困難』と、片々たる小論のみ参照して、自然的現象と文化的現象の区別をしなかったために混乱した例として挙げているのみである。そしてまた、どこが混乱しているのかの説明もない、実に不誠実なものだ。私の書物をまじめに読んだら、論文にオリジナリティーがないことがばれてしまうからではないかとすら邪推される。

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紙の本広辞苑の噓

2002/01/17 14:11

まれに見る愚書

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大学の名誉教授の肩書きを持つ者が二人揃ってこのような愚書を書き、出版されてしまうことが、現代日本文化の危機を指し示している。私はことさら『広辞苑』を評価するわけではない。だが本書はほぼ全編、いちゃもんと天皇崇拝の押し付けに終始している。なかんずく、安藤昌益の名を削除せよとした部分では、昌益を評価したハーバート・ノーマンを「共産主義者」と決め付けたうえ、共産主義者は死ねと言わんばかりのマッカーシズムぶり、しかも昌益の著作がスターリンを思わせるなどとばかげた解釈までしている。谷沢はかつて優れた文学研究者だったが、近年は狂信的天皇主義者と化してしまった。

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紙の本不美人論

2002/07/01 21:23

なぜ先行研究を無視するのか

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

新書乱立のなかで、いろいろと変な新書が出ているようだ。本書は、最初のほうで、「美人がどうしたこうしたという本は山ほどある。が、なぜか『不美人論』という書物には出会わなかった」と書いている。しかし大塚ひかりの『太古、ブスは女神だった』(マガジンハウス)という労作が昨年出たばかりではないか。著者は学者だから、学問的なもの以外は扱わないのかと思ったらそうでもない。「ブス」という語は使わない方針なのかと思ったら、そうでもない。巻末の参考文献表にも大塚の本は載っていない。この種の、自分が初めてこの主題を扱ったかのように言いたがる学者は時にいるが、「不まじめ」というほかない。また冒頭近くには「すべからく」の誤用もある。以上は、内容以前の問題である。

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紙の本退屈論

2002/09/24 14:33

守屋氏の書評について著者より

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

守屋淳氏の書評について疑問があり、守屋氏と直接対話したのだが、とりあえず私の考えをここに述べておく。守屋氏の書評において、火星からの隕石に関する記述があるが、これは一部の学者の主張に過ぎず、学界の大勢は認めていないと私は認識している。守屋氏は「可能性は否定できない」と言うが、それなら源義経がジンギスカンである可能性も否定できない。「地球外生命体はいない」と断言するのは間違いだと守屋氏は言うが、それを認めるにしても、この説が疑わしいものであることは否定できず、生命誕生の確率論から言っても可能性は薄いと考える。あとは読者の判断に委ねたい。

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紙の本林芙美子巴里の恋

2003/07/28 16:50

書評訂正

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「日本経済新聞」書評に、「新資料を掘り起こし」とありますが、巴里日記はもともと存在が知られていたものですので、「新たに公にされた資料」とあるべきです。

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