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先月(2017年6月)

本の森編集部さんのレビュー一覧

投稿者:本の森編集部

1 件中 1 件~ 1 件を表示

犯罪被害者の親による、“勇気の軌跡”

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者の曵地正美・豊子両氏は、2000年に仙台市で起きた集団暴行事件で殺された曵地里美さん(当時20歳)のご両親です。事件は、加害者である八人の男女が、罪のない被害者一人を六日間にわたって監禁し執拗に暴行を加え、最後には殺害して死体を山中で焼いて埋めるという凄惨なものでした。事件で娘を亡くし、犯罪被害者の親となった曵地氏は、事件の真相究明と加害者の心からの謝罪を求め、当時前例のない受刑者からの手紙の受け取りを求めたり、民事裁判を本人訴訟で起こして加害者との異例の対面を果たすなど、自身の活動とともに犯罪被害者の救済・権利拡大の活動を続けていらっしゃいました。
昨年夏より、活動の軌跡を本にまとめようと正美氏が執筆活動を始められましたが、晩秋頃から急に体調が悪化し、2006年1月に帰らぬ人となってしまいました。一旦は白紙になった出版計画でしたが、病床で正美氏が書き進めていた原稿と、事件の日々を詳細に書き留めたノートがあることから、豊子氏が遺志を継いで執筆を決意。この度、夫妻の連名での出版となりました。

同書は、単に肉親の死を悼む内容にとどまるものではありません。加害者への消えない怒りを持ちながら、自らが求める「真相の究明」と「心からの謝罪」を求めて刑事裁判・監獄法・民事裁判という法や制度に正面からぶつかり、それを必死になって乗り越えて歩んだ両親の足跡が力強く綴られています。犯罪被害者支援、被害者の視点に立った刑事・民事裁判のあり方、そして加害者の更生と矯正の問題・・・一つの事件と一組の犯罪被害者の活動を通して、現在の制度が抱える問題点が明確に浮かび上がっているのも、同書の大きな特徴となっています。

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