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飯島玲子さんのレビュー一覧

投稿者:飯島玲子

10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本クイックブレッドアンドジャム

2001/02/25 01:12

応用の楽しさ

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 イーストを使わずに作るクイックブレッドとジャムの本。読んでいて思わず作りたくなるレシピばかりです。まずは基本となるレシピを紹介してから「あーんなこと」「こーんなこと」「そーんなこと」までの応用篇が展開されます。例えば、いちごジャムの場合

・いちごと白ワインのジャム
・いちごと赤ワインのジャム
・いちごのメープルジャム
・いちごときび砂糖のラム風味ジャム
・いちごのはちみつゼリー
・いちごとオレンジのジャム
・いちごとバナナのジャム

 いちごをワインで煮て作るジャムだなんて!赤ワインのジャムの写真はすごくきれいです。

 基本の崩し方は大胆なのにどれもおいしそうで福田里香さんのセンスの良さを感じます。「マーマレードに見えて、材料はトロピカルフルーツ系の果物」の「偽マーマレード」なんて提案もあって、刺激的です。若い男の子と女の子のモデルが料理を作ったり、パンをほうばっている写真はまるでオリーブの誌面みたいです。デザインもとても「イマドキ」(←1999年の)なかんじなので、時が経つとちょっとテレるかもしれません。しかし挑戦的なレシピにそそられる本です。 

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紙の本ニガヨモギ

2001/06/04 00:05

才女に

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 知性をもてあました女子の妄想空間をあますことなく描き出している衝撃作です。また絵がいいです。

 この漫画に出てくる女子たちのテンションの高さ、ロマンチックな夢、繊細さ、誇り高さなどを組み合わせたら、場合によっては平塚らいてうとか与謝野晶子ができそうです(もしくは「裏・赤毛のアン」?)ネットにはまるような女子には「これってまるで私のこと!」と思う人も多いと思います。知的な貴女にちょうオススメです。


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紙の本とうとうロボが来た!!

2001/02/11 19:52

愛すべきクソガキ

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『とうとうロボが来た!!』は主人公新吉の犬が欲しい小学生ライフを描いている。「犬が欲しい」という強い欲望が生まれた新吉の生活は犬中心に回り始める。犬と出会う前の数話も小学生の日常を掴みきってる、ってかんじですっごくおもしろいけど。

 新吉が父親に犬が欲しいのかと尋ねられて、「別に」って答えるところ、すごくわかる(小学生ってすぐ「別に」って言うよなー)。本当は欲しくて欲しくてたまらないのに恥ずかしくて、でも言わなくてもわかってよ! みたいな甘え…。久住昌之はどうしてこんなに小学生がわかるのか不思議だ。そして圧倒的にバカな新吉が超おかしい! 超笑える! 新吉は何年生なんだろう。「ちびまるこちゃん」のまるちゃんよりも年下のような気がする。すぐ泣くし。小学生ってどうしてこんなにもしょうもないのか。

 同じQBBの『中学生日記』だと、もうさすがに中学生だから葛藤なんかもあったりするけど、新吉や他の小学生たちは考えに「深み」がなくていい。この「深み」を感じさせないってすごいよなー、大人には難しいよなー。とにかく傑作。

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天国や地獄 改訂版

2001/02/10 03:36

迫力の脱力感

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 久住昌之と泉晴紀によるマンガユニット泉昌之による短編集。内容的にはかなりバラエティに富んでいる。やっぱり短編集は面白いな。『エラーマン』や『健康屋台』も面白いといえば面白いんだけど、どことなく散漫な印象がある。  その点、短編は一作、一作に力がこもっていてすごくいい。

 『天国や地獄』中、最もアツイのは(私だけ?)、「高橋隆士先生」。中年教師の高橋隆士先生はソープから出てきたところを教え子たちに目撃され、その追求をさけるために翌日アデランスを着用…って、あらすじを説明してもあの至極のくだらなさは伝わらないな。くだらね〜、って思うけど、すっごく質がいいくだらなさなの。これはやっぱ才能だとしかいいようがない。

 『天国や地獄』というタイトルは、確か滝本淳助氏の「みそ帳」に書いてあった言葉をもらったと名著『タキモトの世界』に書かれていたような気がする。天国と地獄の「と」を「や」に変えただけで起きる脱力感と非日常性(←いいすぎ?)は確かにこの本のタイトルにふさわしい。

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ダサイ・・・

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 厚さ、そして表紙が赤と黒ということからして、裏「バトルロワイヤル」(名簿もちゃんとついてるし)。

 人生で一番ダサイ季節である中学生時代(男子のみ中学のようだ)を描いた、すばらしすぎるギャグマンガ。もう読み出すとたまらなく恥ずかしくなる。描かれているのはまさしく「中学生」で、それを描くことができたQBBのみずみずしすぎる感性におどろかされる。コレ、本当に大人が描いたの? こんなに中学生がわかっていいいの?

 登場人物はほとんどブサイク(一重、ニキビ)。確かに中学校の卒業アルバムを見ると、ブサイクだらけだ。カワイイ! カッコいい! っておもってたはずの子もブサイクなことが多い。へんに工夫した髪型(なんだったんだ、あの流行は…)や成長過程にあるためにくずれた顔のバランスは今見るととても奇妙だ。やっぱり中学時代ってどっかおかしかったんだ…(今の中学生はビジュアル的にもっと進化してるかもしれないけど)。

 今、中学生やってる子が読んで、「まさに今のオレだ!」とは思わないかもしれないけど、このアホさ、痛々しさ、純粋さは子どもと大人の中間地点である「中学生」以外の何者でもない。でもみんながたどる道なんだ。誰にだってあるんだ。中学生を避けることはできないんだよ…。義務教育なんだから…。

 読者を猛烈に恥ずかしい気分にさせる珠玉の一冊だ。

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紙の本孤独のグルメ 1

2001/02/10 01:53

孤独・・・いいっすね!

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 貿易商で独身の井の頭五郎が一人でもくもくと外食する漫画。

 原作は久住昌之。作画が谷口ジロー。全体に漂うトホホなするどい視線はまさに久住昌之。泉昌之(久住昌之と泉晴紀によるマンガユニット)の強烈なギャグに慣れた読者には谷口ジローのきめ細かな絵に最初は違和感を感じるかもしれない。しかし、読み進めていけば井の頭五郎の「かっこいい大人の男」キャラがわかり、違和感は消える。井の頭五郎はかっこいい。数回に渡り昔の彼女の思い出に浸っている。オチはなく、本気で浸っている。

 しかしそれだけでは井の頭五郎は「かっこいい大人の男」なのか微妙である。もしかして、オチがないところがオチなのでは…、と泉昌之に慣れた私は思ってしまう。しかし、半分以上読み進めて井の頭五郎が「かっこいい大人の男」であることがはっきりした。第13話目に上半身裸になるシーンがある。たくましく鍛え上げられ、腹筋の割れたその姿はまぎれもなくかっこいい。逞しい肉体がかっこいいことは紛れもないが、井の頭五郎は食いまくっている男なのである。逞しく引き締まったその肉体を維持するためには鍛えなくてはならない。ここできっと井の頭五郎は自らにも厳しい「大人の男」であることがはっきりし、オチうんぬんの心配は無用になるのである。

 しかし、かゆいところに手が届くような久住昌之のデリケートな感性は生かされている。誰もが体験する「あるあるネタ」のように見えて、誰も気づかない視点というものを久住昌之は持っているように感じる。最初の数ページはただ単に谷口ジローの絵が真面目すぎておかしかったが、やはりいつのまにかその不思議な面白さに引き込まれていたのだった。久住昌之と谷口ジローの異なる繊細さが生かされた名作だ。

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紙の本グーグーだって猫である 1

2001/01/29 23:31

マンション!猫!

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 大島弓子の漫画に親しんできた少女がいつしかオトナの女性になって、ちょっと意地悪な笑いをさそう文章に惹かれるようになって金井美恵子の目白四部作なんかを読みはじめる。もうはまちゃって、いつのまにか深読みで意地悪で繊細な、金井美恵子風の視点でものごとを見るようになっていたりする。

 そんなふうになっちゃった人が『迷い猫あずかっています—遊興一匹—』(絶版?)を読むと本当にびっくりする(と思う)。ええ!どうしちゃったんですか!なんでそんなにメロメロになっちゃってるんですか!金井美恵子先生!

 大島弓子先生は筋金入りの猫好きだからこっちもとろけるような気分で没頭できます。

 で、読み終わるとどうにもこうにも「マンション買って猫と住む」という将来像しか描けなくなっている自分に気がつく。そして、それにしても大島弓子と金井美恵子をとりこにする猫といういきものはすんげーなぁー、猫になりてーなぁー、と思ったりもする。

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恋愛太平記 1

2001/01/27 14:46

ステキな四姉妹愛(?)

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 読んでいて「しあわせ〜」、とかんじます!

 『恋愛太平記』は1、2巻にわたる大作で、金井美恵子の小説らしく、段落はほとんどなく、みっしりと文字がページに詰まっています。だから読んでも読んでも、ページは遅々として進みません。でもそのことで嫌になったりしないし、読まずにはいられないんです。

 高橋家の四姉妹、夕香・朝子・雅江・美由紀の平凡な暮らしがつづられています。特に大きな事件もおきません。しかし魅力的なのは彼女たちのおしゃべり!女同士のあけすけでちょっと意地悪で繊細な会話。彼氏に話したら「つまり、何が言いたいの?」って言われてしまいそうな、とめどなくあふれてくる女同士のおしゃべりには、読んでいてつい口元が緩んでしまいます。

 「つるつるな無毛足の女の子しか出てこない漫画や小説ばかり読んでいる男の子なんてサイアク!」、「オリーブ少女だけど2ちゃんねるも大好き!」といった女子はきっとこの小説にはまってしまうのでしょう。男子で「おもしろいな〜」と思った方はすでにモテモテさんでしょう。女子も男子も、最後まで読み終わった頃にはちょっぴり意地悪で繊細で大人に成長していると思いますよ。でも、ちょっぴり「働くのも結婚もしたくないかもな…」というアンニュイな気持ちに包まれるかもね。

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紙の本お洋服はうれしい

2001/02/05 16:10

確かにお洋服はうれしい

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 お洋服を着るときや買うとき、コーディネートを考えるときの真剣かつ幸せな気持ちが、あますところなく書かれています。筆者が「洋服」に「お」をつけて書く気持ちがすごくわかる。お洋服は裸を隠すためだとか、寒いからだとかいうだけの理由で着るものじゃないんだよね。だから着ているとうれしくなるなるんだよね。

 筆者は『ピンクハウス』が大好きな方。だから『ピンクハウス』についての言及が一番多い。『ピンクハウス』の服が欲しいけど、すごく高いから自分で型紙をとって作ろう、なんていうところは思わず共感。今まで『ピンクハウス』の服を着ている人を見かけると「なんかまるで別の世界の人みたい…」と思い、「きっと価値観とか違うんだろうな〜」と考えていたけれど、そんなことはなかった。みんな「欲しいなー、でも高いなー」なんて悩みながら『ピンクハウス』のお洋服を買っていたんだ。

 しかし、自分とは趣味の合わないお洋服を着ている人を見ると「私とは価値観が違う。世界が違う」と思わせてしまうお洋服の力のすごさを筆者の高橋直子はちゃんとわかっている。「あんたが悪い」という章では、結婚したい!と嘆く30代の独身女性たちが結婚できないのは、自分のセンスにあわない男たちを受け入れられないからだと分析していて、そしてそれはファッション雑誌で提唱されたトータルコーディネートが引き起こしたのではないかと推察している。

 私もお洋服は大好きだけど、そのことについて真剣に誰かと話し合ったことはない。だって自分と似た趣味の人って案外いないし。似たような格好をしていても微妙に違う(って誰もが思っているはず!)。お洋服が好きだ、熱く語りたいんだ、って気持ちはけっこうみんな持っていると思う。でもやっぱり恥ずかしいから誰かと熱く語り合うことはできないなぁ。だって好きなものを語るのって自分語りになりやすいでしょう?そんなことしらふではちょっとね…。恥ずかしいね…。

 でもこの本を読んでいたときは、自分語りにありがちなうさんくささとか、あつかましさ(「そんなこと誰も聞きたくないっつーの」みたいな)は受けなかった。それはプロが書いたのだから、と言ってしまえばそれまでだけど、ささやかで繊細なお洋服に対する愛情を、この本に共感している自分の中に発見できたからかもしれない。

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街の座標

2001/02/10 01:56

目白じゃなくて下北沢か

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 自分の読んだ小説の舞台が自分の住んでいる街だった。小説中の架空の設定だと思っていた店や場所は実際に存在し、しかも小説家は自分の家のすぐ近くに住んでいた。主人公はその小説家で卒論を書こうとしていたが、その事実を知り、とまどい、空虚な日々を過ごす…。

 ネット上で金井美恵子に関する文章を検索していたら「金井美恵子が殺される小説」だという、なんだか恐ろしげなこの「街の座標」を見つけた。

 登場する「小説家I」は金井美恵子がモデルである、ということを事前に知っていたので、私は読んでいてとてもドキドキした。私も金井美恵子の小説の舞台が自分の住んでいた街だったり、また自分の住んでいる街の近くだったということがあったからである。細かな施設名や地名で、「もしかしてここは…」と気づいたときの興奮は忘れられない。この「街の座標」の主人公は小説家Iの本を一冊読んだだけで卒論を書くことを決めてしまった。そう、その気持ちもわかった。私は金井美恵子を全て読み込んだコアなファンではない。しかし、最初に読んだ本で「絶対に好きだ」と感じた。金井美恵子が生まれた町を歩き、サイン本を見つけてはうっとりした。

 『街の座標』に書かれている主人公の小説家Iへの感情は現実と小説の中で揺れ動く。想像上の小説家Iと人づてに聞くリアルな小説家Iの落差、もしくは一致のために。まるで片思いの中学生みたいだ。主人公の感情の描写は感情移入しにくいけれど、金井美恵子へのねじれた愛のようなものは確かに感じた。

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