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まるえさんのレビュー一覧

投稿者:まるえ

堂々たる主著

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 エマニュエル・レヴィナスの堂々たる主著である。ある意味で、レヴィナスの思想のすべてがあるといっても過言ではないように思える。もちろん、ジャック・デリダが「暴力と形而上学」で展開したレヴィナス批判を経た『存在の彼方へ』の契機はまだここには現れていないということもできるかもしれない。しかしながら、デリダの批判によって「『全体性と無限』では、なお存在論の概念にとらわれていた」とつよいハイデガーの呪縛から逃れていなかったと自らレヴィナスが告白していようとも、なお、この点に思想的「転回」を安易に措定してしまうことは一端括弧にいれておく必要があるように思える。
 ともかく、さまざまな問題を抱えていようとも、この本がレヴィナスにおいて堂々たる主著の性格をもっていることは疑いえない。単に「批判以前」のものとして、「悪魔払い」する前に、いやもし「悪魔払い」するにしても、この本を熟読する必要があるだろう。

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まさに合田!

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 いや、まあ、まさに合田としかいいようがないような。あいかわらずの博識に脱帽するばかりである。単なるレヴィナスの諸作を縦に連結するにとどまらず、レヴィナスの様々なアスペクトから縦横無尽に横断線が引かれ、様々な思想家に接続しながら合田的世界観が織り込まれる。その手際は、鮮やかとしか言いようがない。おそらく膨大な情報量に背後に持っている合田だからこそゆるされる諸行だろう。
 しかし、まさに同じ点に合田の物足りなさもともなう。横断線によって浮かび出される合田思想は、その現れが不明瞭にならざるを得ず、快く読める反面、その後で思い出すことができないような蜃気楼の様相を呈する。論理的な論証がほとんどなく、すべるように引かれる横断線は、それ自体としていいとも悪いともいえない代物であろうが、少なくとも哲学屋と呼ばれる人々にはいい印象は与えないのではないだろうか。

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