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先月(2017年8月)

ゆきさんのレビュー一覧

投稿者:ゆき

1 件中 1 件~ 1 件を表示

刊行当時には意義があったのかもしれないが、今となっては問題の多い著作。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書が再刊されたので驚いた。本書でのユンクの立場は、原爆の開発を目指したが、結局は作らなかったドイツ人科学者達(主にハイゼンベルク)より、原爆を作り広島と長崎の虐殺に使用したオッペンハイマーや亡命ユダヤ人科学者達の方が、道義的には責任が大きいというとことだと読みとれるだろう。ドイツが原爆を作らなかったのは、ハイゼンベルクが意図的に作らないようなコンセンサスを作ったからだと読みとれる。しかし、本書刊行以降の研究や調査では、そのようなことは否定されている。本書は当事者達が存命の間に書かれており、それなりに緊張した雰囲気を伝えている。特に、ハイゼンベルクとのやりとりが多く含まれているが、これを読んだニールス・ボーアは激怒したと伝えられている。それについてハイゼンベルクに抗議の手紙を書いたのだが、それはあまりにも強烈な内容だったので本人が投函をしなかった。ユンク自信も本書の内容で述べた意見を、刊行後に訂正したと伝えられている。このような著者の名誉に関わる著書を、なにも解説を付けずに再版することは、大いに疑問である。翻訳の文体は古めかしく、固有名詞の訳語も慣用とは異なるものがあるなど、日本語訳の編集が完全に行われていないと言う印象受ける。本書を読んでしまった人は、デヴィッド・C. キャシデの『不確定性 ハイゼンベルクの科学と生涯』(白揚社)などを読むことをお勧めする。

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