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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

松内ききょうさんのレビュー一覧

投稿者:松内ききょう

225 件中 1 件~ 15 件を表示

説明雄弁

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 色々本は買ってみるんだけど、なかなか上達しないし、もちろん美味しくないし、やっぱりこれって、才能とかセンスの問題なのかしらね、とぼやいていたところの大発見。  
 材料の表があるだけでは駄目だったんです!なぜオイルを温めるのか、なぜ唐辛子をそのタイミングで入れるのか、オイルと汁が混ざってトロンとなる瞬間がいつなのか、どんな色なのか、それを教えてもらわないといけなかったんですね。それ知らないものだから、もう何でもかんでも適当に入れちゃって、お腹の中に入れば一緒よ〜〜みたいな状態だったんだもの。そりゃ上達を願うのが無理だったんでしょう。この本の最初数ページで、目から鱗、という古い言葉を思い出してしまいました。

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紙の本十角館の殺人

2001/01/05 00:48

あの夜、世界が変わった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 深夜3時をすぎた頃だった。この作品の、皆が言うところの「あれ」に出会ったのは。
 あのときの興奮は今もはっきりと思い出せる。ベッドに潜って本を読んでいた私は、思わず飛び起きて、「あ!」と声を出して叫んでいたのだった。
 はじめは何がおきたのかわからなかった。とにかく、ぞくぞくと鳥肌が立った。そして何が起こったのかようやく気づいたとき、自然に笑みがこぼれた。「参りました」とつぶやいた。
 ミステリが好きで本当に良かった、と思った。ミステリを好きでなければ、この作品にここまで感動できるのだろうか。本が好きでなければ、文章のゲームに興奮することがあるのだろうか。嬉しすぎて眠れない、という幸せを、私はこの夜はじめて経験した。

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紙の本空飛ぶ馬

2001/01/05 01:37

衝撃

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 俗に『空飛ぶ馬』以降、とか「北村氏以降」とか呼ばれることになる「北村風」ジャンルを作り上げた衝撃の作品。これはもう本格ミステリの一つのジャンルとしての問題なので、それらが皆「北村風」と呼ばれてよいものかどうか、という議論はもちろんあるだろうけれど、やはり北村氏の『空飛ぶ馬』でなければ、以前と以後をわける線が、こんなにもはっきり浮かばなかっただろう。
 落語家円紫さんと<私>シリーズ第一作。一行一行、残り少なくなっていくページを惜しみながら読んだあのときの興奮は、今も表紙絵のように爽やかな感動を残している。

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紙の本現代秀歌百人一首

2001/03/20 23:16

こんな企画を待っていた

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現代の秀歌が100。教科書や何かの折りに触れたお馴染みの歌もずらり。日本語の美しさを、目で見て、そして音にして何度も味わえる。たとえば短歌に少し興味があったとしても、大きな本屋さんでもほんの片隅の、しかも現代歌人を誰か一人選んで歌集を探すなんて、それだけでもう短歌への情熱が失せるところを、こうやって親しみやすい本が出てきたことは本当に嬉しい。裾野を広げなければ、見つかる才能も見つからないのだから、こういう企画はもっともっとあっていいと思う。

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魔法のレシピ

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 何がすごいって、かつてどんなケーキを作っても、膨らまない、おいしくない、見た目も悪い、の三拍子揃ったケーキしか作れなかった私が、はじめて人に誉められてもう一度リクエストされるようなケーキを作ったことでしょう。今までの失敗は全て、ケーキは丸く焼くもの、という固定観念からきたものだったのでしょうか?表紙絵を見て下さい、これどうやって作っていると思います?パウンドケーキじゃないですよ、ちゃんとしたスポンジケーキですよ。とにかく、この作り方なら、柔らかくない、とか、膨らまない、とか気にすることないもの。とにかく、どうしても美味しいケーキをすぐに作る必要のある人、買いましょう。

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紙の本秋の花

2001/01/19 13:48

許す、ということ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 学園祭前日に屋上からの墜落死で幼なじみを亡くし、自らも魂を奪われたように憔悴しきっている女子高生がいた。母校の後輩にあたる彼女の心の闇に触れ、<わたし>は事件の真相に近づこうともがくのだが…。
 <円紫さんとわたし>シリーズ初の長編にして、初めて<人が死ぬ>衝撃的作品。いわゆる“北村風”推理小説の流れを作った衝撃のデビュー作『空飛ぶ馬』の感動は、今も色あせることはないが、推理小説で<人が死ぬ>ことでこんなに吃驚してしまったことも後にも先にもないだろう。秋の風景描写のもの悲しさが、親友を亡くした少女の悲しみをさらに浮き彫りにし、彼女を見つめる周囲の温かい人々の目に対し、彼女の孤独の深さがより鮮明になる。物語終盤、人と人との関係、人が人を思うこと、考えること、そして思いやることが、どれだけ複雑な糸の絡み合いの上に織りなされているものなのかを思うと、先を読むのも怖いくらいの印象がある。ラストの素晴らしさも著者ならではの、出会えたことに感謝できる作品。

 この書評への感想をいただけると嬉しいです。ききょう

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紙の本三月は深き紅の淵を

2000/12/29 01:21

三月は深き紅の淵を

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 たった一人にだけ、たった一晩だけしか他人に貸してはいけない本。コピーを取ることすら許されないその本に魅了される、貪欲な読者達。ミステリアスな謎を巡って、ミステリアスな人々が織りなす四つの物語は、精巧なからくり細工のようで一つ一つの部品に無駄がない。一つの章が終わるとき、他に例えようのない余韻のなかで、次の章が始まる。しかし結局物語は、永遠に続いているかのようであり、自分が先へ読み進めているのか、それとも読み返そうとしているのかさえ怪しくなってくる。等身大の絵本を見ているかのような第一章「待っている人々」も素晴らしいが、圧巻は第三章「虹と雲と鳥と」高校二年生の美少女達をおそった不運な事故。その真相が語られるとき、人生で一番美しく、ある意味一番残酷な季節を鋭利に切り取ったこの物語に、畏敬のため息すらしばらくでなかった。

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紙の本クリスマスに少女は還る

2001/06/03 23:06

ページ数も関係なし

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 こんなラストを迎える小説はないと思っていた。これほど驚くラストを、ごく自然に涙して受け止めさせるような小説なんてないと。緻密な構成と浮き立ったキャラクター描写によって、一見混ざり合うはずのない連続殺人の話とクリスマスのタイトルが、ギリギリのところでなおかつ重厚な安定感を保っている。サスペンス小説にも、サスペンス以上のものを求める方にはぜひ。

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紙の本九マイルは遠すぎる

2001/05/07 23:33

遠すぎる

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「九マイルもの道を歩くのは容易ではない。ましてや雨の中となるとなおさらだ」ふと耳にしたこの言葉をきっかけに、ウエルト教授が暴き出した真相とは?本格推理って何?って問われるときに、その一つとして魅力的な謎の提示があること答えるのだとすれば、その偉大なる例がまさにここにありますね。些細な手がかりから解かれる難事件の数々をバイブルとしてぜひに。

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桜がある

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 桜を撮るのは難しい。特にカメラに興味がなくても、お花見の記念写真に、入学式のバックに桜を入れたときの難しさはよく話題に上る。全然桜色じゃないのだ。そこに写るのは、白い、どちらかといえば下品な紙吹雪のようなしろもので、とても桜と呼べるようなものじゃない。毎年毎年、桜を前にただカメラを隠すように逃げ帰ってくるだけだった。今年、アマチュア写真家への講評つきのこの本を見た。思わずカメラを手にするときの、あの桜がそこにあった。来年こそは、桜を撮る。

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紙の本緋色の記憶

2001/01/19 02:45

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 老いた<わたし>が語る、あの日の記憶。家族、友人、ある日転任してきた女性教師、将来の悩み、初恋の甘い感傷…フラッシュバックのように章ごとに呼び起こされる、せつなく、そして時に忌まわしい青春時代の記憶は、一体読者に何を語ろうとしているのか。連載小説のように読者を引きつけて離さない、手法の妙技が光る。誰が誰に何をしたのか、少しずつ明かされていく事実が後半一気に結びつくとき、さらに悲しい事実が待っている。謎を謎として残した、その理由の説得力に、ただ読後ため息がもれた。

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紙の本高木康政四季の菓子

2001/07/16 00:18

この表紙!

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 この表紙の美しさ。それだけで、もう買った!、と言ってしまう勢い。作れなくてもいい、眺めるだけでもいい、飾って置いてもおしゃれだし、とレジへ直行。中をあけると、簡単に作れそうなものから、材料表だけでも読むのに時間がかかりそうなものまでそれこそ彩り鮮やかに揃えてある。ケーキ屋さんでつい手が伸びるあのケーキ、下がスポンジで上がフルーツたっぷりのゼラチンで固めてある、あのケーキもちゃんと載っている。ただ、本格派といっても、小さい型で作る物も結構載っていて、案外大きな型で作るより、失敗が少ないのかな、と思わせてくれる。

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犯人にされたくない

2001/07/13 00:01

ちょっと一息つきたい人に

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 俳優をしたこともある元数学教師で売れない作家、何故か持っているライセンスで生活費稼ぎをする探偵、スタンリー。その人物造型だけでも、ちょっと笑える。作者自身、俳優であったこともあり、作曲家でもあるらしい、なんなんだろう、この人。手にとってみなければ損みたいな気持ちにさせられる。今回、息子の幼稚園入園をきっかけに先立つものが必要になったスタンリーだが、おりしも頭の上がらない妻の友人がとある事件に巻き込まれ、なんとスタンリー自身が犯人にされてしまう。犯人にされたくない探偵の、さあ、調査の行方は…。

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紙の本赤い収穫

2001/06/18 23:54

これがオプだ

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 一年が一世代前にも思えるような、今の高速に移りゆくIT時代に住んでいると、およそ70年前の作品だというのに、何度読んでも感動を与えてくれるこの物語の素晴らしさは他に表現すべきことばが見あたらない。冷たく乾いた台詞が、荒涼とした町の風景描写、何より、この作品が影響を与えたと言われている、後世あまたの作家の作品を思いながら読むとき、最高のぜいたくが味わえる。

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幻の終わり

2001/06/04 00:13

装丁が好き

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 舞台はニューヨークの新聞社。ベテラン社会部記者ジョン・ウェルズを主人公とするハードボイルドシリーズのこれは第二作目にあたる。社会部新聞記者が主人公という時点で、他のハードボイルドとはひと味違うのは承知の上でも、このサスペンス感、ロマンチックな恋、センチメンタルな展開、個性的というか一癖あるというべきか。謎の女を追う設定の話はよくあるが、その女の描写にただうなるのみ。

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