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先月(2017年6月)

みっちぃさんのレビュー一覧

投稿者:みっちぃ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

一歩一歩進もう。彼らのようにね。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私に小説の面白さを教えてくれたシリーズ作品の最新刊。

ライトノベルの先駆け的存在のこのシリーズ作品。1989年に初登場して以来、実に16年間も続いています。
当時、主人公パステルと同じ16歳だった読者は現在は32歳ということになるし、生まれたばかりだった子は高校生にまで成長してるというんだから、ひえ〜って感じですね。当のパステルはやっと1つ年齢を重ねいまだ17歳だというのに……。
しかも16年経っても全く人気が衰えず、それどころか新しい読者もどんどん引き入れて人気を不動のものとしているんだから、作品の持つその力には舌を巻くばかりです。

ストーリーは、ドラゴンクエスト等のRPG(ロールプレイングゲーム)要素を下地に置いた冒険ファンタジー。なんて、こう端的に書くと、ありふれた個性のない作品のようだけど、この作品には個性がたんまりとある。そんじょそこらの冒険ファンタジー小説とはひと味もふた味も違います。
ドラゴンと死闘を繰り広げるようなスマートでかっこいい迫力満点の冒険なんて想像しちゃいけません。彼らの場合はドラゴンをやっつけるというよりも、お友達になってしまうんだから、ある意味すごいです。

そんな冒険を繰り広げるパーティのメンバーは、方向音痴で詩人兼マッパー(地図を書く人)の主人公パステルをはじめ、お人好しで貧乏くじばかり引くファイター、トラブルメーカーの盗賊(シーフ)、マイペースな農夫、無口な巨人族、メモを見ながら呪文を唱える子供の魔法使い——と、彼らは特に剣の腕が優れているわけでも、強力な魔法が使えるわけでもありません。それどころか、メンバー全員が冒険初心者で、レベルもまだまだ低いという貧乏ひよこパーティ。
思わず、「おいおい、大丈夫かい」と心配してしまうけれど、これがなんとかなっちゃうのだ。そのなんとかなっちゃうところが爽快でたまらない。ほのぼのした感じが強いけど、本当にハラハラドキドキワクワクで心は常に忙しく興奮状態です。


今回はマイペースで薬草・きのこ博士の農夫キットンがメインの物語。いよいよ記憶を失い離れ離れになっていた奥さんとの再会です。
でもすんなりとはいかず、その道のりは長いです。キットンの心の葛藤、躊躇い、優しさ、見た目はあんなキットンですが、なんてかっこいい男なのでしょうか。
キットンと同じく、ずっと記憶をなくしていた奥さんはキットンのことを憶えているのでしょうか? 再会の行方は読んでのお楽しみです。


この作品の魅力は、等身大の彼らが、自分たちなりに一生懸命に考え一歩一歩進んでいく姿にあります。そこが人気の秘密でもあるのでしょう。
今はまだ恋愛の中に身を置きたくないパステルの悩める乙女心や、将来のことについて悩む彼らの姿は、ほら、私たちの姿と似てるでしょう? この現実世界から遠くかけはなれた世界の物語のはずなのに、彼らの悩みや気持ちに共感できるので親近感と好感が持てます。そして彼らの彼らなりのがんばりを見ていると、自分もがんばれそうな気がしてくるのです。

無理にかっこつけていない、自然体のかっこよさ。目の前にあることから一つ一つ積み重ねていくことの大切さを教えてくれる作品です。
小学生から大人まで楽しく読める安心マークの良作です。

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