プラムさんのレビュー一覧
投稿者:プラム
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紙の本朗読者
2001/04/13 12:06
多くを語る必要はない
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本当に悲しい出来事があった時、涙は出ないものだ。同じように、本物によいものに出会った時は、賞賛の言葉を並べ立てる必要はない。
20年ちょっと生きてきて、これほど美しく、そして悲しい物語に出会ったのは初めてだ。
「朗読者」
このシンプルな響きと共に、この物語はいつまでも私の脳裏に焼き付いて残るだろう。
紙の本天国までの百マイル
2001/04/04 16:24
つべこべ言わずに釣られてみ?
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とりあえず泣かされる。3分の1くらいから、マスカラの滲んだパンダ顔で読むハメになる。いろんなことがつぶさに効いて、感情の糸に引っかかるのだ。
主人公の周りの全てのこと(母、マリ、兄弟、家庭、友人、医師のこと等々)出てくる状況ひとつひとつにグラングランに揺さぶられてしまう。まさに作者の「思うツボ」である。
冷静に考えると、結局うまくいき過ぎてる(やはり小説)気がするし、それぞれのエピソードも、昔どこかで聞いたような、観たことあるような感動話が大集合したような気がしないでもないけれど「それがどうした!」そんなの全くどーでもよくなってしまうのだ。そして読んだ後の爽快感、これが実にいい。
クサイの何のとつべこべ言わずに、まずはこの涙のコテコテスープにどっぷり浸かろう。色や形の異なる、様々な人の愛を嗅いで、味わうがいい。飲み干したあと、家族、周囲にいる人たちのこと、これからのことなど、ガツンと真正面から受け止めて、考えてる自分がいると思うよ。
小説として楽しめる上、いろんなことを感じ、考えさせられてたったの476円。安い。ここはひとつおバカな魚になって、釣られてみるべし。
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