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先月(2017年6月)

安井 清孝さんのレビュー一覧

投稿者:安井 清孝

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本ジャンプ

2001/02/02 10:42

恐れと憧れ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 失踪がテーマの小説。夜を徹してというか、もともと読書のスピードが遅いので一気に読むことはめったにないが、久々にノンストップで読めた。この小説にこれだけ引き込まれるのは「失踪」というテーマの向こう側にある、恐れや憧れのような感情なのだと思う。
 自分の恋人や身内が突然失踪してしまったら自分はどうするだろう。逆に、自分が突然失踪したら、まわりの人はどうするだろう。失踪により、新しい自分を見出せることができるのだろうか? 人生をリセットすることができるのだろうか?
 事件性の高い失踪を除き、つまり家出らしき失踪者は毎年7万人にのぼるという。彼らは何を思い失踪し、新天地でいかにして人生を切り開いているのだろうか。もちろん憧れなどと軽々しくいえるほど生やさしいものではない。その後の苦労は計り知れない。人目をしのび、過去を隠して生活しなければならないのだから。
 失踪の裏には逃避というテーマが隠される。追う男、逃げる女…。現実はどうなのだろう。やはりそんなケースも少なくないのだろうか? 漠然と自分も失踪してみたいと思いつつ、もちろんそんなことができるはずもない。せいぜい旅行で現実逃避をするのが関の山だ。
 歳月がたち主人公にとって失踪者が過去のものとなりつつあったとき、思いもよらぬ再会をはたす。失踪の原因はリンゴだったのか、それとも必然だったのか。テーマは失踪だけど、本質的には恋愛小説なのだと思う。

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