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ちゃうちゃうさんのレビュー一覧

投稿者:ちゃうちゃう

31 件中 1 件~ 15 件を表示

エンダーのゲーム

2001/08/02 10:42

近未来の天才児達

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 地球を攻めてきた昆虫宇宙人「バガー」と人類の戦いの話かと思って読み始めたのだが、「バガー」が攻めてきたのははるか昔のこと。人類は再度の来襲に備えて天才児たちを集めてバトルスクールでの訓練を行わせているところから始まるこの作品。

 主人公エンダーが生まれ持った才能をぎりぎりまで伸ばし、自分自身が生き残るための葛藤が非常に痛烈に描かれている。選ばれた友人との交流、自分の中に恐怖の対象として根付いている兄への思い、冷酷に思える教官達の態度。およそバトルスクールでの「いじめ」にも思える訓練にエンダーがいかに立ち向かうか、心優しい読者なら「もういいじゃないか、そんな訓練投げ出してしまいなよ」とエンダー擁護に回ってしまうような状況が残酷で痛々しい。

 現在(2001年)の地球に、もし「バガー」がやってきたらおそらく地球はこうなってしまうであろう、と思わせるリアルな近未来がおもしろいが、SFの内容と政治的要素、そしてなにより選ばれた天才児たちの子どもとしての性格描写が素晴らしく、うまい運びになっている。

 こういう天才的な能力を伸ばすことができるなら、コンピューターゲームもまんざら捨てたものではないな、と思うが、実際の現実の世界を見るとちょっと残念な気持ちになってしまった。

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画商の罠

2001/02/24 21:04

名画に隠された罠

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 美術館学芸員クリス.ノーグレンの、名画ミステリー第三作目である。舞台はフランス。相変わらず、豪華な料理(しかも今回は山ほど沢山形容詞がつくフランス料理である)の緻密な描写には、読んでいてちょっと贅沢なディナーを過ごした気分になれる。

 そして、今回の絵画は「レンブラント」と「フェルナン.レジェ」(私はレジェの名前をこの作品で初めて知ったが、20世紀初頭のキュービズム画家らしい。そのきびきびとした色彩は、要チェックである)。

 ことの始まりは、フランスのある画商から、なんと未発見の「レンブラント」を寄贈したいと言ってきたことだ。しかし、それには条件があった。「真作」か「贋作」を見極めるのに一切、科学手法を使ってはいけない。しかも、「真作」と認めた場合は5年間、その美術館に展示しておかなければならないのだ。これこそ、まさに「見極める目」の勝負。もし、万一「贋作」を「真作」とみなしてしまった場合は、その「恥」を5年も人目にさらさなければならない。

 「レンブラント」専門家代表のクリスと「レジェ」評論家の二人が下す判断は、一体どっちなのか?その画商がなにを企んでいるか、わからないまま話は進む。そして、起こった殺人事件。

 果たしてX線チェックなしで、一体どういう方法で「真作」「贋作」を判断するのか、非常に興味深いが、今回のこの作品には、もうひとつ、読者が「あっ」と驚くしかけが隠してある。その「しかけ」とはなにか?重厚な「レンブラント」は本物なのか?読んでいるこちらの芸術感覚が、研ぎ澄まされてくるような錯覚さえしてくる贅沢なミステリー。是非読んでみて欲しい。

 そうそう、このシリーズの中で、一番気に入っている作品ではあるが、同時に絵画の影に隠された人の内面の悲しさが、切なく感じられた作品であることは付け加えておこう。

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一瞬の光

2001/02/21 17:10

贋作を見破る参考書その2

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 美術館学芸員クリス.ノーグレンの第二弾。今回の舞台はイタリアそして登場する名画は北方画家。と言っても有名どころが名を効かせている日本ではあまりなじみのない画家達ばかりかもしれない。もちろん私も、出てくる名前を聞いてもさっぱり作品が思い浮かばないのだが、それでも十分おもしろい。
 だいたい、このシリーズでは物語の初期の頃に「真作」か「贋作」かを見極めるシーンが登場する。今回はまずルーベンスとファン.アイク。作風からよりその描かれている画板から偽者か本物かを割り出すシーンは相変わらず、われわれしろうとにもわかりやすい。将来本物の絵画を購入しようとする場合に、役に立ちそうだ。

 事件はそもそもイタリアで起こる。一晩の間にボローニャの美術館、絵画コレクターそして絵画の修復画廊の3件から盗み出された名画が、なぜかシアトルの複製画専門店の倉庫から発見される。何故、そこの倉庫に絵があるのか?倉庫の持ち主が犯人なのか?

 主人公クリスの相変わらずの美術バカぶり(失礼)には、思わず苦笑してしまう。魅力的なイタリア料理や古い町並みの描写。まるでちょっとしたイタリア旅行に行ったような気にさせてくれる作品である。

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偽りの名画

2001/01/15 14:00

名画に対する「ごたく」を並べたい人へは、まず読むべし

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 美術館学芸員クリスが遭遇するミステリーシリーズの第一作である。果たして彼に鑑定依頼が来た「フェルメールの絵画」は本物なのか?
 謎解きに「名画の手法」と贋作を見抜く「目」がしっかりと描かれてあり、読み終えた後は、自分がいっぱしの「美術評論家」にでもなったような気分にさせてくれる。なるほど、フェルメールというのは、こういう作風なのか、などと口走ってしまうかもしれないので要注意。もちろんミステリーなので、事件はちゃんと起こってくれるから、ミステリーファンにもお薦めできる。

 主人公のクリスは名探偵でも、腕力優れる刑事でもない。ごく普通の、美術館勤務の「公務員」だ。しかし、「絵画」がからむと彼の知識が冴え渡る。痛快である。

 別名「本物の名画を見極める方法の上級編」とでも書きたくなるような素晴らしい作品である。

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銀色の恋人

2000/12/19 13:36

純粋な愛情に感動したい人は読んでください

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 宇宙船も火星人も出てきませんがこれはSFファンタジーです。決して電車の中で読んではいけません。涙が止まらなくなること請け合いです。純粋に愛することはここまで心が痛くなるものなのか、私たちは実生活でそれを体験することはなかなかできませんが、この作品でそれを十分堪能してください。少女ジェーンと赤い髪のシルバーとの出会いは痛烈な「生きること」への始まりだったのでしょうか?ここまでしか書けません。あとは読んでください。そして泣いて下さい。

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紙の本カメレオンの呪文

2002/02/14 11:43

魔法の力ってなに??

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 ザンスは魔法の国。ここでは誰もが必ずひとつは魔法を使えなくてはならない。でも、主人公ビンクにはまだその力がなくて、もうすぐ国を追い出されてしまう。魔法を使えないことを悩むビンクの冒険と友情、そして彼の成長物語。

 まず、このザンスという国の設定がおもしろい。誰でも必ず(どんなくだらないことでも)魔法を使えなくてはならない国で、ビンク以外の人間が使える魔法のばかばかしさ。
 それが一体なんの役に立つの? と言うくらい役に立たなさそうなことでも、とにかく持っていないことにはここの国には住めないと言う、おかしな規則。でも、どんなにそれを否定したところでルールはルール。人生思うようにはいかないのだよ、というブラックユーモアが効いています。
 そしてビンクが旅の途中で知り合う仲間達。このあたりは指輪物語風な冒険編。剣と魔法のファンタジー要素がふんだん。

 上等な小説には最後のどんでん返しがちゃんと用意されているものだけど、この物語もちゃんとあります。「あっ」と驚く結末が。さて、それはなんでしょう? ビンクはちゃんと魔法を使えるようになるのでしょうか?
 ユーモア満点のファンタジー小説です。

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華麗なるイタリア3都市殺人物語への序曲

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 時はルネッサンス花盛り。イタリアはヴェネツィア の貴族の御曹司、ダンドロ家のマルコの人生愛の物語、第一作目の作品である。
 塩野 七生女史と言えば代名詞「イタリア」という答えが返ってくるほど、この作者の「イタリア」描写には間違いがない(…だろうと思う)。
 この作品ではタイトルとおり「ヴェネツィア 」が舞台になっているが、その町並み、風習、どれをとっても、まるでそれらを見てきたような気にさせられる。夕暮れの街角、夜の高尚な館の灯、そして活発な議会。
 主人公マルコは、大切な友人の秘密を知ることになる。個人的にもヴェネツィアにとっても重要、いや重大な出来事とはなにか。海を渡ったトルコやハンガリーを交えて繰り広げられる秘められた愛と陰謀。
 読み終わった後に、あなたの印象に残るのは一体誰でしょう?マルコ?友人?それとも?
 さあ、この後、フィレンツェ、ローマと続く物語の幕開けです。マルコの緋色のマントの優雅さに目を奪われてください。

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紙の本夜明けのヴァンパイア

2001/01/14 18:20

血と官能の匂い

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 映画「インタビュー.ウィズ.バンパイア」の原作であるこの小説。アン・ライス女史が描いた「吸血鬼の性(さが)」が濃厚な血の匂いと共に時間を、そして空間をさまよいながら、現代までたどり着きます。
 吸血鬼レスタトに見初められ、自らも人間から吸血鬼に身を変えていくルイ。吸血鬼ものと言えば「ホラー」「恐怖」がつきもののように思われますが、この作品は違います。同じ種族の彼ら同士で与え合う、彼らの生きていく糧である「血」の交流は、ともするとエクスタシーを錯覚させてしまうほど官能的です。
 「ホラー」ではない吸血鬼小説、読んでみる価値はあります。

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紙の本私という名の変奏曲

2001/02/18 22:16

華やかな「私」を殺したのは誰?

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 れっきとした殺人事件である。犯人は誰だ?ただし普通と違うのは、自分が犯人と思っている人間が沢山いること。しかも彼らは「本当に殺している」のだ。

 ファッションモデルが毒入りウイスキーを飲んで殺された。そこに行き着くまでに、我々読者はなんと6人もの容疑者の告白を読むことになる。誰をとっても彼女を憎んでいる連中ばかり。彼ら全員が一回ずつ殺したとしか思えない内容。そして全員が口をそろえてこう言うのだ。「間違いなく私が彼女に毒を飲ませて殺した」

 果たして犯人はこの中の誰なのか?

 久しぶりに「やられた」という思いがした小説である。もう一度、前に戻って読み直せば確かに「ヒント」はあるのだが、それはここで書くわけにはいかない。
 推理だけではなく、作者の都会的な、鋭いが鋭さをみせないしたたかな心理描写も楽しめた作品である。

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ソング・マスター

2001/01/17 20:40

心を揺さぶる旋律には「皇帝」さえも、ひれふする

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 「言葉はいらない」とは良く聞く言い回しだが、この作品はまさにそれにぴったりである。
 全宇宙を支配する皇帝ですら欲しがった「ソングバード」。彼らは歌で、そして旋律で「人の心」に接する。
 「癒し」とはこういうものか、ここまで豊かな思いを人に抱かせるものなのか。目で活字を追うだけで私たちはその「癒し手」の音に触れたような気分になる。だが、この「ソングマスター」は優しさだけで成り立っている作品ではない。「癒し手」として育てられた美しい少年の過酷で孤独な運命を、ひとつひとつ、少年の成長と織り交ぜながら描いているのだ。決して「かごの鳥」ではない自由な意思を持つ「ソングバード」が、今の疲れた私たちには必要なのかもしれない。

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紙の本エンダーズ・シャドウ 上

2001/08/02 11:06

人間が作り出した天才児の人生

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 近未来、地球を攻めてきた昆虫宇宙人「バガー」によって、一時は崩壊寸前まで行ってしまった地球。それでも各国はそれぞれ生き残っていた。オランダのロッテルダムは国際自由都市となっていたが、その反動で汚れた暴力とスラム街のはびこる都市となっていた。
 その中で捨てられ飢えに苦しむ子ども達「ストリートキッズ」の生をかけた戦いがあった。主人公ビーンはそういう街でたった一人で生き延びようとするちいさなちいさな子どもだった。
 その彼の能力を発見したシスターが、彼を「バガー」に対する楯としてバトルスクールへと送り出す。

 飢えたことなど一度もない、保護された生活を送っていた天才児達の中で、ビーンはその生い立ちと、超強力な能力を武器に、彼なりの「バトルスクール」に適応していく。
 教官を手玉に取り、同僚をコントロールし、そしてやがて出会う指導者「エンダー」。
 エンダーとビーンの間の「みぞ」や「違い」が、一種の芳香なスパイスように絡められていて前作「エンダーのゲーム」を読んだ読者にはなんとも奇妙な作品になっている。
 前半のロッテルダム時代のビーンの姿は今回初めて読者の前に現れたので、一気にのめりこんでしまうが、後半の「エンダーのゲーム」と重複するシーンは「あれ?この部分は前はどうやて書いてあったんだっけ?」と何度も前作と照らし合わせてしまう。

 「バガー」との戦いが終わったあと、最後のシーンにはやはり作者の暖かな配慮があるが、ちょっと物足りないと思ったのは私だけであろうか? 願わくはこの作品の次回作が出てこないかと期待してしまう。

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暗い森

2001/03/07 17:13

悲しいネイテブインディアンの歴史

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 悲しいです。胸が痛いです。真相が明らかになった後の、この罪悪感。

 人類学教授ギデオン.オリーヴァー、別名「スケルトン探偵」が「骨」から意外な事実を突き止めるこのシリーズ。人間の骨から一体どんなことがわかるのだろう?とその解析手法には興味津々。犯人探しより、骨から突き止める元の人物像が面白く、このシリーズの特徴になっている。

 この作品では、そういったこのシリーズに共通の面白さ、プラス、非常に悲しい、アメリカのもうひとつの顔が描かれている。絶滅するしか道が無かった原住民の歴史。この中で行われた「殺人」の「動機」があまりにも悲しい。

 単なる殺人事件物ではなく、少数民族の悲哀の歴史に心打たれる小説である。

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オルガニスト

2001/02/08 18:26

なんと悲しい天才の運命

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 おおよそ、秀作に対する読後感は2通りある。ひとつは「ああおもしろかった、また読みたい」という爽やか感の残るタイプ。もうひとつは「これは素晴らしい作品だが、できれば二度と読みたくない」という罪悪感の残る作品。この「オルガニスト」はどうやら後者であろう。
 強烈な天性を兼ね備えたオルガニストが、ある日交通事故によってその前途を絶たれてしまう。彼が選んだ道はひとつ。
 ファンタジー文学にありがちな「奇跡」は出てこない、しかしこの作品にはヒューマニズムの奇跡がふんだんに織り込まれている。ラストの胸が切なくなる風景。驚くほどの音楽的専門描写には、作者の知識の豊かさが感じられる。
 まさに胸にこたえる「音楽ファンタジー」作品である。

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ウィーヴワールド 下

2001/02/08 11:47

絨毯の開放の後、やってきたのは魔の中の魔

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 さて、下巻は上巻とはがらっと様子が変わる。今まで登場した「魔」よりさらに凶悪な「妖孽(ようげつ)」が登場する。逃げても逃げても追ってくるそれは、一体なにが目的なのか? あれほど邪悪であった魔女さえ、善き側に変身したように思えてくるこの描き方は、やはり「映画監督」が「みせる」ということを意識した作りなのだろうか?
 悪いものは徹底して「悪」に描く。そこには精神的に強い主人公でしか太刀打ちできない。この作品のこの見極めが難しい。上巻の上り調子に比べて、下巻が「超越した何か」との戦いになるので読んでいる側がその切り替えに失敗すると、この作品の評価が分かれてしまう恐れがある。
 しかし、どちらにしてもダークホラーの佳作であることは間違いない。

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ウィーヴワールド 上

2001/02/08 11:46

絨毯に織り込まれた理想郷の開放

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 ダークホラーファンタジーの本作品は、1988年の世界幻想文学賞を受賞している。「ウィーヴワールド」とは「織り込まれた世界」のこと。一体、なにが、何に織り込まれているのか? 舞台は確かにイギリスのリバプールであるが、そこで古びた絨毯を狙ってしたたかなセールスマン、魔女、警察、精霊、そして主人公の2人が巻き込まれる不思議な世界。
 上巻では絨毯に織り込まれた世界が「なぜそうなったか」という経緯と、その世界が解放されるまでが描かれている。
 心躍るファンタジーではない。全編にあふれる邪悪で薄気味の悪い妖魔とそれ以上にどす黒い人間の心。精霊たちが逃げ出した訳がよくわかる。開放された理想郷である世界に住んでいる住民は、人間とかけ離れている精霊たちではない。どこか接点があるのにそれを受け入れられない人間達。少しばかり自分達と違うからと言って「迫害」に走る人々を、この作品では読んでいるほうが痛い思いを感じるように描いている。
 まずは、この上巻で登場人物のダークと純粋を見分けて欲しい。そして一気に「織り込まれた世界」の魅力に浸ってみるべきである。

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