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ak さんのレビュー一覧

投稿者:ak 

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紙の本まちの図書館でしらべる

2002/02/17 20:51

あばかれた図書館の秘密!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「図書館でしらべる」プロが、その秘法を惜しげもなくお客さんに教えちゃおう! という太っ腹な本である。と同時に、全国のプロに対する痛烈な激励の本でもある。
 「図書館はどんなところ?」とか、「図書館は進化する」といったありがちなテーマも並んでいるが、この本の圧巻は、なんと言っても第1章に並んだ15の問いとそれと闘う図書館員達(そしてお客さん)の姿であろう。「サミットのシンボルマークを探せ!」といったありそうで意外と答えが見つからない質問から、「ミナミのサンショ」といったこれだけでは何の事やらまるでわからない質問まで、それぞれに取り組んできちんと答えを出してきた筆者達の足跡が記されている。
 「へー!図書館ってこんなことまでしらべられるんだ」というところで、「だから図書館を利用しようね」で終わったら、面白さもそこまでだが、この本のさらに念の入ったところは、第3章で「図書館でしらべてみよう」と題して、自分でしらべるときのテクニックまで説明しているところだ。事典の使い方から、検索の方法、さらに参考文献からたどっていく方法まで、プロの図書館員なら質問に答えるときにおよそ頭に浮かぶであろう方法がほぼ網羅されている。あとは何回か試してみれば、自分の興味のある分野については、図書館員よりしらべ方がうまくなるかもしれない。
 …ん? てことは、この本一冊あれば、「しらべる」プロなんていらないってことか? そう、この本の痛烈さは、今までおそるおそる「参考業務何とか」とか「レファレンスなんとか」と名前をつけてプロの間でしか共有していなかったテクニックの箱をお客さん側にぶちまけることで、暗にプロに対して一層の技術向上を求めているところにある。全国の図書館員は、今まで以上に、お客さんに「いや、それはもう調べたんだけど」と言われることを覚悟して、その上の情報提供ができるように努めなければならない。
 さあ、「しらべもの」がある人は「しらべ方」を覚えるために、図書館員はお客さんに見捨てられないために、すぐにでもこの本を読んでみよう。

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