サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. べこさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年4月)

べこさんのレビュー一覧

投稿者:べこ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

宮部みゆきの新たな進化

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 宮部みゆきの作品は、ラストシーンから作られる。つくづくそう思った。「火車」も見事だったが、今回のは、凄みを増している。これ以上書くと、ネタをばらすことになるので、やめておこう(本当はいいたくてしかたがない)
 基本的には、連続殺人犯の話である。が、主人公は誰か、と聞かれれば、殺人犯ともいえるし、殺人死体を発見した少年ともいえるし、豆腐屋の老人ともいえるし、女性ルポライターともいえる。デスクという聞き慣れない仕事をする刑事ともいえる。それだけ多彩な人物像を描ききった腕力にまず感嘆。次に緻密な構成、ストーリーテリングの妙に感心。最終盤にむけて、すべてが収束していく様を読んでいくのは、快感ですらある。
 しかし、それにも増して、すごいのは、心理描写の巧みさだ。ともすれば、テクニックに流れがちだった作者だが、本作では心理状態を丹念に丹念に追って作りあげていく。だから、登場人物が生きている。連続殺人犯もそうだよな、だから殺しをしたんだね、さもありなん、という感じすらする。宮部みゆきの新たな進化を見る思いだ。
 とにかく、今年一番の秀作になるのは間違いない。ありがとう、宮部みゆき。次作にも期待してます。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示