サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 藍桐さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年4月)

藍桐さんのレビュー一覧

投稿者:藍桐

58 件中 1 件~ 15 件を表示

関係した全ての人の誠意に涙

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作「墜落遺体」に続くこの本は、とにかく検死に関わっただけでなく、あの事故に関わった多くの人の当時の様子や想い、そして今の姿が描かれています。前作でもとにかく遺体の身元を早く割り出したい、遺族に遺体を返してあげたいという当時の検死関係者の誠実な思いがひしひしと伝わってきましたが、今回のこの本も当時の関係者が以下に誠実に遺族の事を想い、被害者の事を想い、自分のことを犠牲にして奉仕していたかがうかがえました。
 自分が加害者側でもないのに加害者側と間違えられて遺族に怒鳴り散らされても、ただひたすら裏方に徹した人達がいた。華やかに報道された救助活動、その後に必死に生存者の命を救うため、寝る間も惜しんで働き続けた医者と看護婦がいた。体育館を埋めつくす遺体を保存するために奔走した葬儀屋がいた。
 様々な人がその立場でできるだけのことを精一杯、誠意を持って行った。そのことを知ることができるだけでもこの本はとてもためになる一冊だと思います。

 どんな極限状態であっても、いや、極限状態だからこそ、人の真価は問われ、そしてそこで本当に誠意ある人間だけが努力を実らせ、そして感動を味わう。私もこの本を読むことで少しだけその感動を分けてもらえたような気がします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

鏡の中、神秘の国へ

2001/06/04 00:00

死を考えることは生を考えること、そして優しい生。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最初からとにかく主人公の少女が死を目前にしているから悲しい雰囲気が漂っています。でも、そこをくぐりぬけるとやって来る、美しくてちょっと陽気な天使。少女と天使は楽しく話をします。さわるってどんな感じ? 食べるとどんな味?味ってたくさんあるの? 雪は冷たいの? それは、生きているもの全てがいつも何気なく感じていること。普段は気にしない、そういう感覚を通じて、生きていると言うことを感じさせてくれる天使。
 死という世界と生という世界は鏡のように向き合っていて、実はとてもよく似ている。だから、死というものを考える時、それは生というものを考えることにつながる。私にはそんな風にこのお話は語りかけてきました。
 悲しいけれど、優しいお話。生きているということに優しくなれる、そんなやわらかい物語です。なんだか心がすさんでいるなぁという人に是非是非読んでもらいたい。そして、そうでない人にも、もちろん。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本D-邪王星団 3

2001/09/15 21:58

何が敵で何が味方か、守られるものの想いで決まる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 “絶対貴族”に狙われ続ける人間の兄妹。既に貴族に魅入られた兄に続き、その兄の誘惑に乗って妹までもが貴族に魅入られ始めた。更に、その妹をさらおうとしている敵であるはずの大男は、貴族の僕であるにもかかわらず少女に優しい。自分を狙う“絶対貴族”へとどんどん思いを傾けていく少女。そんなこととはおかまいなしにDは自分への依頼を全うすべく、全てのものと戦い、そして二人の人間を守るために“絶対貴族”のもとへと向かう。そこで現れたのはDを良く知る人物だった。

 敵と味方が入り乱れ、誰が味方だか敵だかわからなくなる上に“絶対貴族”の興味は人間からDへと移っていく、最後の一冊へ向けてストーリーが加速している。これを読んだらもう残る一冊を読まずにはいられないはず!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本D-邪王星団 2

2001/09/13 22:41

守られている者の裏切り、そして守っている者の鋼の意思

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 死ぬ間際、母親に二人の子供を託されたDは正式にこの子供達を守ることを依頼として受けたため、二人の貴族と共に旅することになった。目指すは二人の貴族が人間達を守るために作ったという「砦」そこは神祖と呼ばれる神にも等しき貴族の知恵と力が注がれた無敵の建物だった。ところが、その「砦」にたどり着く前にDの味方の貴族は倒れ、守るべき二人の人間のうち兄の方がおかしくなり始めた。「砦」まではまだ距離がある。Dは二人を無事、「砦」まで護送することができるのか?

 今まで仕事だからということもあってか、わがままなところがあっても決して二人の人間を見放さなかったDが人間を見放したかと思えば、やはり先々を計算してのこと。複雑に絡み合った人間関係と次々に展開するストーリーに魅了されること請け合い。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本D-邪王星団 1

2001/09/12 22:38

人の思いの刹那さとそれとはかけ離れた美しさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最近アニメ版の映画も上映されたこのシリーズ。こんなに長く続いてきたのにはそれなりの理由がある。もちろん、話が面白いだけでなく、とにかく登場するキャラクター達が想像から生まれたものとは思えないほど人間味があり、それなのに強い。そして今回はシリーズ中最もそのキャラクターの魅力が引き出されるのではないだろうか。そう予感させる一冊めだった。

 吸血鬼と人間とのハーフで吸血鬼ハンターを生業としている絶世の美貌と神技ともいえる剣技の持ち主、D。依頼された仕事をまっとうするため、ある貴族(吸血鬼)と戦っている最中に“絶対貴族”と呼ばれ、五千年前に宇宙に追放になった恐るべき貴族が地球へと帰還した。目前の敵はその“絶対貴族”からある人間を守らなくてはならない運命にあるという。Dは剣を引き、その運命に従うことを許した。そしてDもまた、皮肉なことにさっきまで敵だったその貴族と共に“絶対貴族”から人間を守ることに……

 とにかく続きが早く読みたくなる物語の序章。Dよ、いつからそんなに率先して子守りをするようになったのだ……というシーンも見もの。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本約束

2001/07/24 22:33

必死さと純粋さと、そしてそれが消えていくという時間

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 泣きました。凄く短くて、そして凄く分かりやすくて、あっという間に一気に読めてしまうのだけれど、でも、とても心に大きな何かを残してくれる、そんな一冊でした。
 子供の頃は純粋で、本当に友達と約束したほんの小さなことのために一生懸命になったりしますよね。その一途さや純粋さがとてもキレイに描かれいます。子供の頃はとても一生懸命で、現実と一生懸命戦っていて。
 友人の死を通して多くのことを学んでそして色々な思いを心に刻み付けたはずなのに、普通に成長していってしまう主人公達三人。成長して、大人になって、結婚したりして……そういう間に、どうして人間って子供の頃の純粋さを忘れてしまうのでしょう。どうしてあの頃の大切な思いは時間と共に薄れてしまうのでしょう。
 昔の自分の大切な思いを取り戻せそうな、そんな気がする一冊でした。
 この著者の他の作品を読んでちょっと好みじゃなかったという人にも、この著者の作品群とはちょっと違った雰囲気なのでオススメです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

新・SFハンドブック

2001/05/29 10:27

本当にSFは初めてという人からSFマニアまで(笑)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最初から断言します。はっきり言って便利です。(笑)私はそんなに今までSFというジャンルの本を読んだことがなくて、それでもなんとなく興味がありました。友人に薦められるまま、クラーク一冊、ハインライン一冊を読んだのみ。あとは梶尾真治とか田中芳樹とかそれくらいでした。でも、ハードSFって興味があったんです。
 ハードSFっていうとちょっと難しそうで、とっつきにくい印象があって躊躇していました。初めて出会った作品がダメだと感じてしまうと、もう次の作品に手が伸びなくなるのが恐ろしくて。でも、この本のおかげで安心してハードSFに手をのばすことができました。
 ちょっとしたあらすじと推薦文。本の表紙、既刊リストに用語集、とにかくデータが満載でSFを読み尽くしたと思っている人にも、そしてSFを読むことに躊躇している人にもとても便利な一冊だと思います。
 一家に一冊、かな?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風の大陸 第20部 水面下

2001/11/08 23:37

世界の存続をかけた未来とたった二人の人の想い

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 人の心だけでなく、自分の心さえもまだよくわからない主人公と、一緒に旅をしてきて共に過ごすのがあたりまえで自分の気持に気付かないその仲間。まだ幼い二人の男女はとてもぎこちなく自分の心に気付いて、でも、気付いた時にはもう、運命は大きく動き始めていた。世界を救うという大役と自らの想いの間で揺れる主人公達。
 世界の未来と人の想い、いったいどっちが重たいんでしょう。世界がそこにあっても人の想いがなければきっとその世界の意味がない。世界に意味がないというといいすぎかもしれないけれど、人にとってその世界が存在している意味がない。でも、人の想いだけを優先させるときっと世界は滅んでしまう。そこが難しい。
 タダ流されて生きているだけの日常の中でちょっとわずらわしいことがあった時、この本を読むとなんてちっぽけなことで悩んでいたんだろうって思います。そういう物語でした。
 物語の先と主人公達二人の行く末が気になってしかたがないので、早速次を読もうと思っているしだいです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本図南の翼

2001/11/08 23:00

そんなこと、本当はみんなわかってるんだよねきっと

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いいことと悪いこと、どう行動することが正義なのか、そんなことはきっと誰にでもわかりきっていること。でも、その正義を貫いたからといって、いいことだけをしたからといって全ての人々が幸せになるわけではないのはどうしてだろう? そういう簡単な疑問に気付かせてくれるのがこの話でした。
 主人公は十二歳の少女。少女だからこそ見えるものがある、感じることがある。そしてそこから見えてくる国の理想、ありかた、大人達の間違いがある。
 十二歳の少女が王になる、そのことが無理なく物語りにとけ込んでいてビックリです。十二歳だからこそ、少女だからこそ感じることや考え方、それらが王になるには必用だった。そして王になるまでの旅が必要だった。その旅の中でタダちょっと聡明な十二歳だった少女が、世間を学んで王となる資質を磨かれていくあたりもとても楽しく読むことができました。
 普段、何気なく見過ごしていることや、本当はとてもあたり前なのにできずにいること、そんなことをに気付かせてくれる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本陰陽夜話

2001/10/16 22:30

魅力的な作品を作る人々の魅力的な話

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 映画「陰陽師」を観た勢いでどうしても欲しくなってしまった一冊です。中には安倍晴明を魅力的に描く作家の皆さんや、その足跡をたどっていらっしゃる学者さん達の、それはもう魅力的な話がたくさんつまっていました。何度か行われた同タイトルのイベントでの対談部分をまとめたものなのですが、どうしてもそのイベントに行きたかったのに行けなかった私にとっては本当にこの出版はありがたかったです。話は安倍晴明のみならず、平安時代の文化の話や、当時の楽器のことにまで至り、物語を読んでいるだけでは知り得ない、作家さん達の苦労や、どんなものを資料にして書いているのかなど、貴重なお話がたくさん載っていてワクワクしました。
 イベントに行った人も、行けなかった人はなおさらのこと楽しめる一冊にしあがっていると思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本D-邪王星団 4

2001/09/26 21:54

主人公の正体はっ!正体はっ!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 二人の人間をかけての死闘はとうとう終わりを告げようとしていた。宇宙の全ての記録を書き換えるという恐るべき手を使ってまでその死闘は続けられ、そしてとうとう決着の時を迎える。だが、戦いの全てが終わる時、それは全ての問題が解決する時では決してなかった。まだ残された問題はいくつもある。謎もだ。貴族に魅入られてしまった二人の人間はいったい解放された後どうなるのか。そして今まで謎に包まれていた主人公、Dのその出生の秘密は明かされるのか? 
 とにかく最後までドキドキさせられっぱなしの作品でした。シリーズ中、わかりそうで、でもわからない主人公の出生の秘密、その秘密に今回はかなり近づいていて本当にドキドキしました。そして物語の静かな終わり方。あくまでも主人公をただのヒーローとせず、物悲しさと幸せそうな暖かさとその両方を持たせたラストシーンは必見です。必ず、今まで四冊読んで来てよかったと思える最後になっています。心置きなく楽しんで下さい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風の万里黎明の空 下

2001/08/14 20:48

少女達の成長に感動、そして人間とは…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 上巻でただひたすら後ろ向きだった三人の少女達。その三人が旅をして色々な人に出会い、成長していくのがこの下巻。
 そして彼女達が成長していくのが見えるのと同時に、その周りにいる人々の不甲斐なさも見えてくる。
 どんなに最初は後ろ向きだった人間もきっかけと努力さえあれば変わることができる、成長することができる。けれど、虐げられることに慣れてしまった、虐げることに慣れてしまった、そして努力することを忘れてしまった人間は醜くて哀れだ。そのことが少女達の成長と比較されるだけにはっきりと見えてくる。
 少女達は成長し、そして努力することを忘れた人々を救う礎になっていく。

 三人の少女達のように最初は後ろ向きでもいつか必ず前向きに歩くことを忘れずにいたい。そして人がどんなに弱く、もろい生き物であるかを忘れずに自分をいたわり他人をいたわっていたい。
 読み終った時に優しい心になれる一冊でした。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

映画はあまり観ないという人でも楽しめます

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私は本は読んでも映画はあまり観ない方です。そんな私でもこの本は充分に楽しめました。とにかくノンジャンル、ヒットしたかどうかも全く関係なく、ありとあらゆる映画が紹介されています。私が観ていたのはその中のほんの数本だけ。
 先に映画を観ていれば、吉野さんの表現力に大きくうなずいたり声をあげて笑ったり。観ていない映画はきっと観たくなる、そんな解説でした。
 とにかく映画っておもしろい、だからみんなに観て欲しい、そんな著者の暖かい思いが伝わってくる一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

平安陰陽奇譚 愁恋鬼篇

2001/07/09 22:11

他人の評判に翻弄される若き二人が微笑ましい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シリーズ二作目を先に読んでしまい、そこで初めてこの本の存在を知りました。読む順番は逆になりましたが、キャラクターは同じもののストーリーには全くつながりがないのでどちらを先に読んでも大丈夫です。

 まだまだ人間としてもそして陰陽師としても未熟な主人公達二人。持ち込まれたのは恋に関係する問題。まだ学生という身分ではあるものの、同僚のために全力で調査を続ける二人に鬼の気配がちらつき始める。
 ところが、ある日やってきた二人の師、賀茂保憲の式神が伝えた一言から二人は真実へと向かい始めた。その真実とは、人の噂や評判を上手く操り、自分だけがいいものに成りすまして悪事を働いている人物の姿だった。
 本当に鬼にとりつかれたのは誰だったのか、自分は鬼にならずに生きているだろうか? 若き陰陽師二人の成長は続く。

 まだ未熟ながらに一生懸命な二人の主人公はとても好感を持てますし、最後のしめに登場する二人の師、賀茂保憲の貫禄や優美さが物語をすっと引き締めています。なんともいえないキャラクター達のその存在感を楽しめるといい作品だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本ネバーランド

2001/06/07 20:29

青春小説、そんな表現では済まされない奥の深さ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 四人の少年達が抱える複雑な問題。親の庇護の下にあって、しかも、そのことが充分自分で自覚できる年頃。自分という人格がはっきりと出来上がっているのに、それを完全に認めて受け入れてはくれない親、そして大人の社会。その中で少年達は唯一の理解者として友人を選び、その友人達との微妙な関係を強固なものにすることで自分達の世界を守っていく。そんな物語でした。
 私自身、主人公達と同じ年頃の時に本を読むという行為にとりつかれました。それは、自分というものの世界を本を通して見ることができ、それを否定されることがなかったからじゃないかと思います。大人達に自分の世界を否定され続けた私としては、本の中の世界は友人達との付き合い同様、大切でした。
 そして、大人になった今、私がまわりの大人にされたようなことを決して自分はしたくないと思い続けていますし、この物語のような本を書いてくれる大人の作家がちゃんといることがとても嬉しかったです。
 だから、ただ正義とか、お年頃の少年達の葛藤だけを描いた作品とはちょっと違う、微妙で奥の深いこの作品を青春小説という言葉で片付けてしまいたくないなぁと思います。懐かしいような、そして切ないような、大切な何かを守りたくなるような、そんな物語です。是非、お楽しみ下さい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

58 件中 1 件~ 15 件を表示