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先月(2017年8月)

ちゃちゃさんのレビュー一覧

投稿者:ちゃちゃ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本iモード事件

2000/08/25 16:25

異質なビジネス文化のぶつかりあい

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この話は面白い。まったく違う三つのビジネス文化のぶつかり合いが面白い。NTTの半分官僚的文化と技術優先文化、マッキンゼーのロジック優先の外資系文化、そして松永さんが持ち込んだ雑誌編集者のマスコミ文化(正確にはNECの技術文化と若者ネット・ベンチャー文化も含まれている)。私自身、いくつかの新商品開発の仕事をやってきた。クライアントとマッキンゼーと3者でやったこともある。だからここに出てくる3つの文化の摩擦がとてもよくわかる。松永さんのマッキンゼーの横文字文化への違和感などおもわず笑ってしまうぐらいよくわかる。このiモード開発のプロセスで、3つの文化のバランスや主導権がかわってくる。この文化摩擦のなかで最終的に松永さんがやったのは、「ユーザーにとって何が価値か?」ということをベースに全てを意思決定し、組み立、実行していったことにある。
 これが実は簡単なようで、一番難しい。メーカはよく技術がいいから売れるはずだと単純に考えてしまう。松永さんが何をやったかよくわからないという人は、このことの重要性を分からないからだと思う。さまざまなバックグラウンドをもつチームをまとめて、「ユーザーにとっての価値」「生活者の視点」でなにごとも貫いていく意志。これが松永さんの唯一最大の貢献であるとおもう。彼女がiモードのネーミングを考えたとか液晶画面にはいる文字数にこだわった、などということは、そのホンの一例でしかない。たとえ、他の人がネーミングを開発したとしても、どういう視点で開発するかという松永さんの視点そのものが大切なのである。
 その松永さんが、最後に、日本の「どぶねずみスーツのお父さんたち」をみながら、「彼らも結構やるな」と思うところが重要だ。松永さんははじめてこの仕事を通じて、日本のドブネズミ・ルックの会社人間たちに敬意と好感をもったのであろう。これもまた彼女にとっての収穫であるに違いない。
 この本を読んで、新しい商品やあたらしいビジネスモデルの開発の醍醐味を味わいたくなった。本を読み終わった後、わたしはすぐにドコモショップに出かけて最新のカラー液晶の携帯を買い、iモードを使い始めたのは言うまでもない。

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