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吉田進み矢さんのレビュー一覧

投稿者:吉田進み矢

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本とん ことり

2001/09/30 19:35

林明子の真骨頂。

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 読後に猛烈に沸き起こる「今後の二人の幸せな物語」への想像はどう説明したらよいでしょうか。余韻力とでもいいますか。

 おそらく二人は木の下で誓い合ったり、シロップとワインを間違って飲んでしまったり、男子の頭で黒板を叩き割ったりするのでしょう。あ、思わずアン&ダイアナを想像してしまいました。

 引越ししてきたばかりのかなえに届いた、謎の郵便物から話しは始まります。送り主は誰か? まるで『郵便配達は2度ベルを鳴らす』ばりの迫力です。

 話全体は圧倒的な暖かさ、白浜温泉に肩まで浸かった心境のような展開ですわ。

 ラストシーンは補助輪付きの自転車で菜の花畑を走っているシーン。「世界はなんと美しいのだろう」と、『火の鳥鳳凰編』の我王の心境ですな。

 林明子の絵本に外れ無し、全てこれ傑作と言い切れる次第。特に筒井頼子とのコンビは僕の琴線に触れるようで、『はじめてのおつかい』(福音館書店)なんて手に汗握る展開というか絵本が手の汗まみれになりました。

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紙の本あのときすきになったよ

2001/09/30 19:33

飯野さんだからこういう髪型になったのでは。

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小学一年生のかさまつゆいことそのクラスメートきくちまりかの、実篤のような心暖まる友情譚。

 きくちがみんなから“しっこさん”と呼ばれている原因は、おもらしばかりしているからです。でも、かさまつだけは「きくちさん」と呼ぶ。しかし、実は内心「しっこさん」と囁いていたりする。

 最初はお互い攻撃しあう仲ですが、あることがきっかけでマブダチになります。アン&ダイアナのような蜜月が続くかと思えたとき、なんと、かさまつにも「授業中おもらし」というアクシデントが襲うんですわ。その時、きくちはどんな行動をとったのか?

 そして、「あのとき」がどのシーンなのか? それは、多分、川の向こうからきくちが声をかけた時なのか。それとも、一緒に金魚のお墓を作った時なのか。それともラストなのか。読み聞かせグループのご婦人方とそれを議論したことが懐かしいですわ。

 ガサツな男子である僕は、「なんで授業中におもらしなんてするのかなあ」と疑問に思ったのですが、シャイな女子は「先生、おしっこに行きたいです」と手を挙げて言えないのですな。読後、「やっぱり女子はデリケートだなあ」と、いや、「デリケートであって欲しいなあ」と思いました。

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紙の本アンパンマン伝説

2000/10/10 14:04

『やなせたかし伝説』

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 これは『アンパンマン伝説』ではなく、『やなせたかし伝説』です。プロローグ「夕日の歌」だけでも、読む価値あり。

 地平線の見えるだだっ広い平野の一本道を、一人の絵描きが立っている。前方には夕日。そして、目の前の空を、アンパンマンが飛んでいる。詩の中程にこうある。

「ぼくのぱっとしない人生の晩年に 
 めぐりあったヒーロー 
 アンパンマン
 君に逢えてよかった」

 この本はこのプロローグから始まり、最初のヒット絵本『やさしいライオン』のエピソード、アンパンマンの誕生、他のキャラクター誕生のエピソードからアンパンマンミュージアムの設立まで、全て詩付きで展開される。


 『やさしいライオン』の章の詩から抜粋。
「人生はいつも解らない
 未来のことは解らない
 誰も認めなかったこの絵本
 最初に認めたのは誰だったのか」

 「あとがき」がまたたまらない。ありふれた表現だが、この本を読んでますますやなせ先生が好きになりましたな。

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紙の本アンパンマンVSアンパンマン

2000/10/10 14:03

裏『アンパンマン』読本

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 『アンパンマン』・・・このシリーズは意外なほど謎が多かったりします。

 この本は原作者と声優(最初、違和感があったのだけど、今はこの人意外考えられない)の対談集で、多くの謎の解明に役立つ研究本でもあります。

 特に第四幕「クライマックスはこれからだ 登場キャラクター面白話」では、僕にとって『アンパンマン』シリーズ最大の謎だった「ジャムおじさんとバタコさんの関係」がついに明らかにされ、「胸がすく思い」とはこういうことなのかと実感した次第。また、おむすびまん&こむすびまんが農協への気遣いから生まれたという政治的背景や、シリーズの中で唯一母親がいるのが○○まんだという、言われて初めて気付く事項など、ファンにとってはたまらないソースの連続です。

 大ヒットシリーズがどのように生まれ、どのように人気を維持しているかが、自然に理解できるこの本は、ファンならずとも間違いなく楽しめる一冊です。

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紙の本いつでも会える

2000/07/19 21:11

いつでも読めるが大事に読みたい本。

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 98年ボローニャ児童賞・特別賞受賞。かなりのメディアでこの絵本の関連記事を見かけましたので、ご存知の方も多いと思います。

 それほど評判の高いこの作品、当時よく行った京都河原町の駸々堂で手に取り、ゆっくりと読んでみました。結果、この絵本、ボローニャ云々抜きで98年度最高の絵本です、と断言。凄まじい余韻で、しばらくクラクラ来ました。

 主人公は犬のシロ。ボクは愛犬家なのですが、そういう場合、犬絵本(犬がらみの絵本)ならある程度なんでも可と思われがちなのですが、実はそうでもないのです。逆に「本当に犬がらみにする必要があったのだろうか(ただなんとなく犬がらみにしたモノって多いじゃないですか)」という点を重要視してしまうものです。そういう意味でも、この絵本の主人公はベストチョイスだと思います。

 色も3色のみ。白・黒、そしてもう一色の選択がズバリだったのでは。いいアクセントになっています。

 テーマは「死」です。このテーマをここまで昇華させるセンス・・・、次回作が非常に楽しみな次第です。

 とにかく、これは「買い」です。女子への贈物としても最適(ノー説得力)。

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紙の本マサヒロ

2001/09/30 19:30

現代児童文学の側面。

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 近所の図書館で受講した児童文学講座で御題となった本。タイトルは主人公の名前。

 第20回部落解放文学賞児童文学部門受賞作なのですが、はじめてこのような賞を知りました。中心選考者は今江祥智と山下明生。

#児童文学作家は読み方のわからない名前の方が多いと思う。
#古田足日とか椋鳩十とか普通読めないと思う。

 話は、どうしようもないダメ大人なマサヒロ35歳(レゲエのおっちゃん)と、つい友達になってしまったヒロシとのふれあい譚。実際に自分の子供がこんな大人と付き合っていたら、僕だったらは大反対すると思うのですが、この話は完全な実話だそうな。

 マサヒロのモデルはヒロシの母(著者)の実の従兄弟。夏、秋、冬、春と時は静かに流れていき、少年の成長を淡々と描いていく。

 こういう児童文学もある。と、いうことがわかる一冊。

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紙の本チビクロひるね

2001/09/30 19:38

どこにどう伝えたいのかはっきりわかる絵本。

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 前作はマスコミをにわかに騒がせた『チビクロさんぽ』。これは、大阪府堺市の某小団体の運動がきっかけで絶版となったと言われている『ちびくろサンボ』をモチーフにした絵本です。その続編である本作品は“回転してバターになる”という発想を強調したストーリーなんですな。

 いろんな動物が回転融解現象(仮)を起こします。でもどうにも単純。絵はC・Gで描かれているわりには、硬い雰囲気はなく非常にほのぼのとしていると感じました。でもどうにも下手。

 差別表現問題は非常にナーバスだと思うのですが、僕は『ちびくろサンボ』絶版は基本的には反対なんですな。「後世に残すべき作品である」とかじゃなく、年月という淘汰を耐えた出版物が消える理由としては妥当ではないように思うのです。

 この本も、手にとって見たら、そのナーバスさが伝わってきます。

 『ちびくろサンボ』は英国人ヘレン・バンナーマンが、当時英国植民地だったインドで愛娘のために書いたもので、原題は『ザ・ストーリー・オブ・リトル・ブラック・サンボ』(1899年出版)。原書のモデルはインディアンだったのだけど、アメリカ販でなぜか黒人になったんですな。そして、アメリカ経由で日本にやってきました。

 インディアンのままだと絶版にはならなかったかもしれないなと、少し思いました。

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紙の本ムットーニおはなしの小部屋

2003/01/12 00:18

本に酔ったのか、酔った本なのか。

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絵本は「絵」と「文」から構成される表現媒体です。
オールCGで作成されたタロットカードと、それから派生したエピソードからなるこの本、そういう意味では「絵本」と呼ばれるものなのですが、如何せんそのバランスが「絵」に偏ってるんですな。「挿絵」ならぬ「挿文」とでも申しましょうか。著者は恐らくそう思って無いだろうけど、僕にはそうにしか見えないですわ。

これを「ハード・ファンタジー」と取るか、「不快な与太」と取るかは、読者によって綺麗に分かれる所。いや、本(=著者)が読者をザックリ選んでいる感じを強く受けます。その点で、少なくとも贈答に向いているとは言い難いですな。

この雰囲気に自分のフィーリングを沿わせるのはまず無理。自然にそれが合った人が、一人で静か浸るのには極上と言うか、その組み合わせ以外は悲惨と言うか。

それと、横書き左開きなのは「カードタイトルがアルファベット」なのでそれが必然としたのかな。僕はそんなのほっといて、縦書き右開きにした方が良いと思いましたわ。

読後、「企画段階で著者・編集・営業でどういう議論がされたのだろう」と想像してしまいました。「よくぞ企画を通した!」なのか、「何故誰も止めなかった!」なのか。僕がどちらを想ったのかは内緒にしときます。
(2003/1/12)

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