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    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

ホリピさんのレビュー一覧

投稿者:ホリピ

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自然を親しむ最良の方法

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 最初に本を開くとカラー8ページにわたって、世界のバードハウスと有名建築家のバードハウスが写真で紹介されている。どれも実にアーティスティックで、自由な発想で作られていることに気づくだろう。好奇心旺盛な方や、ガーデニング、日曜大工などを趣味にされている人はさっそく自分のバードハウスを作りたくなるだろう。

 バードハウスの起源や世界のバードハウス事情、日本の飼い鳥文化や巣箱の歴史について非常に読みやすく書かれている。そして野鳥たちと友人になる方法として、水飲み場や餌場の設置方法についても具体的に説明している。この一冊であなたもすぐにフェザードフレンドを得ることができるだろう。

 しかしこの本は単なるバードハウスの紹介本だけで終わらない。私たちはバードハウスをとおして、都市生活における自然との共生について考えさせられる。以下の文章は第5章からの抜粋である。著者の自然に対する考え方が述べられている。

“私は「自然のために自然を保護する」という思想は大それた考えだと思っている。その発想自体に、すでに人間が自然よりも上に立っているかのような奢りがないだろうか。…(略)… 自然を保護する必要があるのは、何よりも人間のためであると思っている。そして大切なのは、まず身近なところから自然を回復させ、生活圏に潤いを取り戻していくこと。動物たちを保護の対象としてではなく、友人として迎え、共生できる環境を考えていくこと。その活動を日常生活に採り入れ、毎日続けることだと思う。その意味で、バードハウスは、森林よりも、東京のような都市にこそ必要なものである。”

 この本を読んだ後、私は幼いころ鳥の囀りで眠りから目覚めたことを思いだした。何の鳥かはわからないし、別に感動もなかった。だが目覚し時計のけたたましい音や出勤の雑踏などで目を覚ましている今の自分にとっては貴重な経験をしたと思う。そして鳥の囀りで目を覚ましたいという欲求から、さっそくバードハウスを作った。大事なのは自然への知識を増やすことではなく、自然との親しみ方を学ぶことだとこの本は教えてくれる。

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