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先月(2017年8月)

かっぱさんのレビュー一覧

投稿者:かっぱ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本うるさい日本の私

2001/09/04 17:20

少数派のため息

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これは大学教授中島義道さんの闘いの記録である。そう書いてしまうと、なんだかドキュメンタリーチックに聞こえるかもしれないが、ユーモアもあって、楽しく読める本なのだ。
 図書館でこの本を見つけた事があるが、騒音・公害問題に分類されていた。確かにそうとも言えなくはない。中島さんはバス・電車・デパートの「アアセヨ・コウセヨ」との案内を、竿竹屋さんや石焼いも屋さんのスピーカー音を騒音と呼び、日夜騒音の発信元と議論をし、音撲滅のために戦っている。その戦いっぷりが、自らドン・キホーテと呼んでいるだけあって、おもしろいのだけれど。
 でも、ただのそう言う本だろうか。
 私が気になったのは、日本人の少数派を切って捨てることなかれ主義だ。
 今の日本では、中島さんのような考えを持つ人は少数派である。少数派の意見は排除する。そんな意見はワガママだと一蹴してしまう日本人の「まぁまぁまぁ、ちょっとは我慢しなさいよ」的な問題の対処のし方。
 私は左利きだ。左利きだと不便な事がよくある。けれど、少数派なために、あんたが我慢すれば済む事と終わらされる事がある。もうちょっと意見を聞いてくれても良いのではないか、議論の余地はないのだろうかとよく思う。問題提起はワガママと言われてしまう。
 この本に出てくる人々はみな普通の人達だ。しかし、改めて読んでみると、なんとも冷たい、いいかげんな人たちに思える。だけれども、これが今の日本の大人なのだ。自戒と、憤慨そしておかしみの感じられたこの本はぜひ多くの大人の人たちに読んでもらいたいと思った。

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