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  3. 宇野みれさんのレビュー一覧

宇野みれさんのレビュー一覧

投稿者:宇野みれ

11 件中 1 件~ 11 件を表示

文書作成、用語統一の良きガイドライン

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本業はマニュアル制作ではなく、コンピュータ関係の英日翻訳だが、マニュアル関係の翻訳も多いため、参考になる。特に単独ではなくグループで翻訳をてがけるときは、使用漢字、送り仮名、表記法など、グループ間の用字用語の統一が大きな課題となる。詳細な辞書、用字用語ガイダンスを提供するクライアントもあるが、そうした指針がない場合の用語統一の目安となる。
 以前、新聞記者をしていたので、知っている内容も多かったが、マスコミが作った新聞用の独自の体系とは違う視点のアプローチも多く、参考になる。
 「なぜ、そうするのか」という解説が必ず載っているので(納得するかどうかは別として)説得力がある。なぜ、「のみ」ではなく「だけ」にするのかとか、「による」ではなく「によって」なのかの説明は興味深かったし説得力があった。
 新聞社の校閲がいつもこだわって、ついに校正支援システムにまで組み込んでしまった「たり・たり」ルール(並列で「たり」を使う場合、「〜したり、〜したり」と「たり」を並列表記し一方を省略しない)は、マニュアルなどの場合、煩雑になるのでこだわらないのかと思っていたら、しっかり載っていた。 参考文献にも厚く5ページを割いている。
 この本と、「朝日新聞の用語の手引き」があれば、日本語表記に関する最低限のガイドラインができる。常に読者の立場に立ち、読み誤りのない一意性を持たせる、というポリシーは、マニュアル・ライティング、翻訳のみならず、一般の文書作成にも役立つと思う。

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紙の本おばあさんの植物図鑑

2000/09/02 20:55

クニ子さんの語り口が生かされた山の知恵

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 宮崎県の山村、椎葉村でただ一軒、毎年、焼畑を続ける椎葉クニ子さんから直接、話をお伺いしたことがある。焼畑の火入れの前に「これよりこの薮に火をつけ申す。へび、ワクドウ(かえる)、虫けらども、早々に立ち退きたまえ。水の神さま山の神さま、火が余らず焼け残らぬようおん守りやってたもれ」と唱え、蛇や蛙が無用に焼け死なぬように祈るのだ。焼畑に仕事に入ると、食べ物も飲み物もまず山の神にお供えするという。昔ながらの山の暮らしを守っている人だ。話し始めると、山の恵みや不思議がとうとうと口からあふれて出て聞く人を放さない。
 「博物館の先生が焼畑の現地をみたいというので、車では行かれないから山道を行くと、『クニ子さん、これは何ですか』と草の名前を聞く。どうも知っとって聞いた風です。学名知らないから方言で答える。『これはこれに使わるる』言うてするうちに、その先生、植物の先生やったとですよ。ものすごく興味があるから朝日新聞に連載してみませんかといわれました。私がほっぽうに話すからいいものを先生が区別して出してくださいと、ほっぽうほうらい語ると、4年と1カ月、朝日の宮崎版に載りました」(クニ子さん談)という経緯で平成2年から朝日新聞に連載された聞き書きをまとめたのが本書である。
 食べられる野草と木の実、薬草と毒草、暮らしに役立つ植物、庭や畑で栽培できる植物、年中行事と伝承に生きる植物、山里を彩る植物に分類し、写真入りで1ページに1つの植物を地域名、学名付きで紹介している。クニ子さんの語り口を生かした聞き書き部分と著者の解説部分の配分が絶妙。
 植物図鑑としても山里の生活記としても楽しめる。

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紙をつくる

2000/10/03 13:38

ティッシュを利用した簡単な紙漉きのハウツー

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 ティッシュを材料とした溜め漉きの方法を中心に解説。ティッシュ4枚ではがき1枚ができるという。牛乳パックはコーティングをはがすのが意外と大変で時間がかかる。ティッシュなら気軽に挑戦できそう。模様入り、二層漉き、反故、布、葛、藁などさまざまな材料からの紙漉き、立体の形成、墨流し、にじみを防ぐ方法など創作のヒントも豊富。紙のおいたちや解説も詳しい。「子どもとつくる」シリーズの一冊だが、内容は大人向け。
 著者は和紙染色・販売の「ゆしまの小林」4代目。和紙、折り紙の普及に尽力しており、オリガミ会館館長。

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和紙の造形が美しい本格的な手漉きの本

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 本格的な手漉き和紙の本。コウゾ、ミツマタ、ガンピなどを使った本格的な流し漉きの手法の解説が中心で、初心者にはとっつきにくい面もあるが手順の写真、説明はわかりやすい。漉いた和紙による造形、インテリアなどの作品例が豊富で美しい。色ガラスや実のついたホオズキの枝を漉き込む、二種類の紙の漉き合わせなど高度なテクニックも紹介されている。反故紙の漉き返しや紙料の残りを利用した紙ザルなどアイデアが豊富。見ているだけでも楽しい。

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タウン誌読者投稿による宮崎の「都市伝説」

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 「おじい」とは宮崎弁で「怖い」という意味。「怖じい」から生まれた言葉らしい。読者から寄せられた「実際にあった怖い話」投稿のアンソロジー。宮崎の「都市伝説」だ。
 某トンネルの真ん中に夜中に車を止めると、コツコツと女性のハイヒールの足音だけが近づいてくるという「コツコツ・トンネル」などの「名所」もいっぱい。実際に知っている地名が出てくるので恐怖感もリアル。思わず読みふけってしまった。
 相手が県外人とみるとあまり宮崎弁を使わない人が多く、「若い人の生きた宮崎弁とその用法」情報の入手先はもっぱら、「タウンみやざき」などタウン誌の投稿欄だった。

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宮崎方言版小倉百人一首

2000/07/13 07:44

抱腹絶倒!百人一首を宮崎弁で読み解く

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 小倉百人一首をすべて宮崎方言に翻訳したという抱腹絶倒、画期的な試み。標準語による解題があるので、県外人でも理解可能。
 宮崎日日新聞の都城の地方版では、狂句と呼ばれる薩摩弁を使用した(都城は言葉も気風も薩摩風)川柳が毎週連載されている。狂句自体はおろか、やはり薩摩弁を使用した解題すらも理解できない(地元でも若い人は理解不能らしい)。これほど大らかに方言が紙面を飾るのをはじめて見た。
 ただし、本書で使用されている宮崎方言は、宮崎で通常使用されているものとは少し違うようだ。地域にもよるが、概して宮崎弁は他の九州地方ほどきつくなく、標準語に近い(イントネーションはだいぶ違うが…)。それで もこうした試みがあるというのは、それだけ地元の言葉に対する愛着が強いのか。
 桃尻語訳などではなく、各地でお国言葉で古典を翻訳し競えば興味深いものとなるだろう。

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紙の本働く母親たちが危ない

2000/07/13 02:54

アメリカのワーキング・ママも苦労しているのだ

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 アメリカのワーキングマザーの悩み、罪悪感を、やはりワーキングマザーである著者がレポートしたノンフィクション。アメリカというお土地柄、ベビー・シッターがらみの体験談が多い。
 前の職場で初めての子を妊娠した10年前、「今はまだ実感がないだろうけど、職場復帰したら、この本を読むと気が楽になるよ」と、職場の先輩ママから勧められた。
 産休、1年の育休の後も毎日夜勤という以前の職場に復帰した。頼みのダンナは私の職場復帰と同時期に長期海外出張。昼過ぎ出勤、帰宅は午後11時という勤務では、公立保育園など望むべくもなく、給料の大半をつぎ込んで家政婦さんを頼んだ。
 そのときに、この本の体験談を実感した。我が子がベビーシッターになつくのは何よりありがたいことなのに、母親にとっては何よりも寂しいことなのだ。
 何人も同じ悩みを持ったワーキングマザーの実例が紹介されている。耐えられなくて、子供がなついているシッターをやめさせた例もある。
 私の場合、当時シッターさんが、二人とも50年配と私の母と同世代で、どちらかと言えば、「第3のおばあちゃん」という感じであったし(実際、休日に息子と公園で遊んでいると、知らないお母さんから「あら、きょうはおばあちゃんが一緒じゃないの」と声をかけられて、「ああ、はた目には、おばあちゃんと孫という自然な感じに見えていたんだなぁ」と安心した体験がある)子育ての先輩、人生の先輩として、相談にのってもらったり、甘えたりできる部分もあり、葛藤は少なかった。
 それでも、帰宅した私に抱き付いてきた息子に「あら、やっぱりママの方が良いの?」と、シッターさんが、ちょっとすねた言い方をすると、「トーゼンですよ」と思いつつ、「ママの方がよくなくなったらどうしよう」と一瞬不安に思ったり、小さなさざなみが立つことはあった。
 「シッターさんより掃除や洗濯も頼める家政婦さんがいい」「産休、育休の間にお母さんネットワークを築いて二重、三重のバックアップ体制を整えないと続かないよ」「子供はすぐに大きくなる。たとえ給料で足が出ても辞めるな」。激務の中で苦労して子育てをしてきた会社のの先輩ママたちのアドバイスと体験談がどれだけ支えになったか。
 この本も、もう内容的には古くなったかもしれないが、「どこでも、みんな同じ苦労をしているのね」と共感するとき、きっと少しだけ背負い込んだ肩の重さが軽くなり、元気が出てくると思う。

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平易な用語や表記統一のガイドライン

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 朝日新聞の記者、編集者が記事の執筆・編集に使用する「憲法」で、表紙が赤いことから社内では赤本と呼ばれている。
 基本的に朝日の紙面にはこの赤本に掲載されている漢字でなければ使用できず、やむをえない場合は()内に振り仮名をつける。漢字だけではなく用字用語(熟語など)で使用する漢字、言い換え、送りがな、外来語の書き方、送り仮名のつけ方など、さまざまな表記法の基準が記されている。元号西暦対照表、世界時差表などもついている。
 新聞には意外と難しい漢字は使われていないし、一般の文章に比べて漢字の使用比率は少ない。最近、ワープロの普及で、自分では書けない難しい漢字でも、つい使ってしまうことが多くなったが、他人に読ませる文章では、平易さと用字用語の統一が必要になる。
 特にグループで分担して原稿執筆や翻訳などをする場合、この赤本を目安にすると使用漢字、送り仮名などの統一がしやすい。
使用できる漢字が限定されているため、「砂塵」を「砂煙、砂ぼこり」、「妖怪」を「化け物」、「せり売買」を 「競争売買」と言い換えるなど、情緒や語感が薄れたり、ニュアンスが異なる規定も多いが、そうした個別のケースは新聞記者ではないから遵守(あ、これも赤本違反だ。赤本では「順守」)する必要はなく、ケース・バイ・ケースで柔軟に使用すればよい。
 一線の記者だったときは赤本の引き方もいい加減で、製品の煙草を「タバコ」(赤本ではこれは植物の場合に使用。正解は「たばこ」)と書いたり、漢字を書き間違えたりで、よく同い年のキー・パンチャーに「お前ちゃんと赤本読めよ」と支局内を追いまわされた。編集担当の整理記者になってからは、うっかり見出しなどで送り仮名を間違えるとせっかく本数(文字数)をそろえた見出しが練り直しになったり、カットを作り替える羽目になり、真面目に赤本を弾くようになった。校閲ともよくひとつの漢字、用語を「認めろ」「認めない」でけんかをしていた。記者もワープロ出稿、校閲もソフトで、という時代になっては、それも懐かしい昔話か。
 新聞記者を辞め、現在は英日翻訳に従事している。もう赤本の縛りはなくなったが、自然と赤本に基づく表記になる。わざわざ引く回数は減ったものの、赤本は常に手元に置いている。

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著者から一言

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 「これは安い」と冗談半分で申し込んだ地域公団の土地に補欠繰り上げ当選してから真剣に考え始めたIターン。住宅建設期限が5年だったことから5年計画で住宅建設の頭金を貯め、再就職先が見つからないなら会社を起こしちゃえ、と二人でコンピュータコンサルティングと英日翻訳の有限会社ハラパンメディアテックを設立。そんな私たち夫婦のどたばた奮戦記です。
 専用サーバとインターネット専用線を導入し首都圏のクライアント相手のビジネスを可能にしたSOHOオフィス整備術、有限会社設立の実際、ことごとに意見が割れる夫婦の「対決コラム」など、1997年の移住前後を詳細に綴っています。
 物価の安い地方に住み、首都圏から仕事を受けるという戦略は順調に推移、移住から3年余、宮崎への移住を後悔したことはありません。
 ハラパンメディアテックのホームページに、目次や紹介された書評、関連リンクなど詳しく内容を紹介したコーナーを設けています。ぜひ、ご笑覧ください。

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紙の本カイコの絵本

2000/07/11 13:05

詳細な蚕飼育と繭の利用法

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 蚕飼育に焦点を当てた小学生対象の本。大人も楽しめる。
 絹の概説、歴史、蚕の一生など基礎知識もきっちり押さえているが、特に飼育編は詳細。細かい飼育手順や注意事項、蚕が繭をつくるための「まぶし」の作り方も紹介されている。
 小学校などで蚕を観察目的で飼育したり、飼育セットも販売されているが、実際に繭を作ってからの繭の利用法や保存方法がわからず困ることがある。
 そういう意味で、乾繭の作り方、絹糸の取り方、真綿の作り方、テグス、セリシンの膜の作り方からサナギの佃煮まで、繭の利用法を丁寧に紹介している。
 これ一冊あれば、蚕飼育はばっちり。
 ただ、蚕の飼育につき物の、「いつ、どの時点で殺すか」については明快に触れておらず、産卵させた卵の保存法まで触れているのが気になった。病害を防ぐため、羽化させ産卵させても、親蛾も卵も償却処分をしなければならない、と聞いたのだが。生から死までセットになった蚕飼育という視点も必要だと思う。

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蚕の美しさを伝える一冊

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 立派な、モスラのような触覚、ふさふさと波打つシルクのような体毛。愛嬌のある顔の成蛾が糸が絡まる白い繭にしっかりつかまっている美しい写真が表紙を飾る。

 蚕の繭から作る花、花まゆを習い始めた頃、先生に「みれさん、お蚕飼ってみん?」と言われ、「それだけはご勘弁を」と逃げていた私がお蚕さんを飼ってみたいと思うようになったのは、この岸田功の写真との出会いからだった。

 私が最初にこの写真を見たのは、英語の子供向けの本、Silkworms (A Lerner Natural Science Book)だった。全編、岸田功の写真が使われていたのだ。

 蚕を紹介する本は、卵、幼虫と順を追って蚕の生涯をたどるものが多い。うまれたばかりの毛子(けご)は黒くてとげがある毛虫で、はっきり言ってグロテスクだ。桑の葉に群がる蚕の大群は悪夢に見そうな光景でさえある。初めて見る蚕の写真がこれでは、蚕嫌いを作りかねない。

 この本は表紙の美しい成蛾の写真で、まず読者(小学生向け)を惹き付け、本編も「カイコガの誕生」から始まる。繭の中で羽化する姿、繭を溶かして出てくる様子、繭を溶かす液のしずくをつけて頭を出したところ、と丁寧に美しい写真で追っていく。糸を吐く仕組みや様子の紹介も詳しい。

 蚕の不思議な営みに目からウロコ、蚕に親しみを感じる一冊。文章も平易でわかりやすく、大人も楽しめる。

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