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先月(2017年6月)

locoさんのレビュー一覧

投稿者:loco

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誰が、何のために、何によって、どんな立場で語っているのか

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 カルチュラル・スタディーズ(CS)とはどういうものかを説明するのに、日本において、この二人ほどふさわしい人物はいないだろう。かなり早い時期からCSに関心をもっていた彼らは、CSと呼ばれる前の歴史や、CSと関連する分野にまで言及し、その上で、まるでこの本一冊が参考文献リストかのようにして、次々に固有名詞と書物名を登場させる。それぞれを簡潔に説明していく巧みな手さばきは、ある意味、職人芸とさえ言える。おそらく、提出された参考文献をひとつずつつぶしていけば、カルチュラル・スタディーズとは何かがわかってくるのであろう。だから、この本を読んだ「だけ」では、カルチュラル・スタディーズとは何かは、はっきりとは伝わってこない。
 しかしまた、こういう考え方もできるかもしれない。入門書といえども、筆者の問題意識をそこに反映させるという方法もあったはずで、その方が読者に、CSとは何かをより深く伝えられたのではないかということだ。たとえば、表紙のタイトルの下に小さな字でこう書いてある。「カルチュラル・スタディーズの言説においては、つねに誰が、何のために、何によって、どんな立場で語っているのかが問題とされる」。
 誰がどのような立場で、誰に向かって書いたのかがはっきりしない文章は、結局、本当に言いたいことはなんなのか、が伝わってこないおそれがある。たとえ、迷宮のような結論にたどりつこうとも、「誰が、何のために、何によって、どんな立場で語っているのか」がはっきりしていれば、読者がそこから得るものは大きいのではないだろうか。

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