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先月(2017年8月)

日下夏海さんのレビュー一覧

投稿者:日下夏海

3 件中 1 件~ 3 件を表示

「希望」あふれる闘病記

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 書店では全集の陰に隠れてしまった感もありますが秀作です。武満徹さんが入院している間に書き綴っていたノートをまとめた一冊で、病院日記の「サイレントガーデン」とレシピ集の「キャロテインの祭典」の2部構成。
 「サイレントガーデン」では時折弱気な一面が顔を出したり、頑張らなければ、と自分を励ます記述も多いのですが、重い空気に覆われることもなく日々は進行していきます。毎日体重を量り種々の療法に身を委ねつつ、彼は常に次々と舞い込む仕事のことを考えていて、前進を続けてゆく。そのことが大きな支えとなっているのがひしひしと伝わってきます。
 そして圧巻が「キャロテインの祭典」。色鮮やかなイラストとともに繰り広げられる創作料理の世界。苦痛を伴う治療に追われる中で、ここまで自分の世界を楽しんでいたとは敬服します。個々のレシピのタイトルも洒落ていて「キャロテインの祭典」というのもタイトルのひとつなのです。内容は読んで確かめてくださいね。
 装丁は手触りの良い函入りにフランス装。あちこちに氏のイラストが遊んでいて楽しい本です。是非、手にとって、味わっていただきたい1冊。

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紙の本ミカドの淑女

2001/03/24 22:43

筆が載りまくっている饒舌な作品

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 さすがに構成からして良く出来ています。明治期の宮廷に尽くし、伊藤博文らを手玉に取り、当時の女性では最高給を取るまでに登りつめた下田歌子。反政府組織の新聞での連載記事を中心に読み解かれていく彼女と周囲の人々。
 かなりの量の文章を旧字体で読まされることになりますが前後の文章がきれいにまとまっているので苦になりません。
 欲を言えば淡白に収まりすぎているきらいあり。この薄い文庫本でもぐっと惹きつける挿話に溢れているわけで、もっと広げられますよね。女性誌的好奇心を徹底的に追求した林真理子による下田歌子一代記を切望します。

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紙の本香水 ある人殺しの物語

2001/03/17 10:03

18世紀のフランスの匂いに匂う様がお見事。

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 須賀敦子さんが続きが待ち遠しいほど(イタリアでの新聞連載時)夢中になったというのも納得の物語です。作品のテーマや物語の完成度も素晴らしいのですが、これを後押ししているのが訳者、池内紀さんです。谷川俊太郎が訳した『マザーグースのうた』という世にも恐ろしい作品に匹敵する、不思議というよりは不気味な口上仕立てによって『香水』の世界を仕上げてくれました。

「奇想天外な物語である。鼻が主役だ。胸をつく悪臭から天にも昇るような芳香まで、ありとあらゆる匂いが顔を出す中で、主人公ひとり、匂わない。(後略)」

 これは訳者あとがきの一説なのですが、まるで小説の一部のよう。
 彼の丁寧な仕事のおかげで、はるか昔の、およそ想像し得なかったおフランスを堪能することができました。感謝!

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