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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

ゆ〜らりこさんのレビュー一覧

投稿者:ゆ〜らりこ

10 件中 1 件~ 10 件を表示

赤いカヌーにのって

2004/06/30 12:05

おばさんとおかあさんに教わってサムとわたしは赤いカヌーではじめて3日間の川下りをしたのよ!

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 はじまりが、いかにもあの『かあさんのいす』(あかね書房)の作者らしいのです。
「学校がえりに赤いカヌーがうりにだされているのをみつけたのはあたし。」そして「かあさん、ロージーおばさんと、いとこのサムと、あたしで、お金をだしあって、赤いカヌーをかったんだよ。」
 そして、女の子はおかあさんとおばさんが計画を立てて、3日間のカヌーの旅にでかけることになります。おとうさんやおじさんが出てこないのもちょっと面白いところです。
カヌーでの川下りの面白さ、川の生き物たちの紹介、テントのはりかたや野外料理のおいしい作り方などもでていて、楽しい川遊び入門絵本にもなっています。
 絵の感じは、これまでの作品とはちょっとイメージが違うけれど、とても素敵です。絵が細かいので、大勢の前で読むのには向かないけれど、この季節にピッタリの題材で、ストーリー良し!絵良し!のおすすめ絵本です。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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紙の本あらまっ!

2004/06/30 11:40

おばあちゃんのところへはじめて「おとまり」にいったパトリック。おばあちゃんは「あらまっ!」といっては、大活躍ですが…。

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 はじめての「おとまり」絵本?と思ったら、これまでのとは、大違い。
 パトリックという男の子が、ある日おばあちゃんのところにひとりでおとまりにいきました。このおばあちゃん、お日様が沈みかけたらもう「さっさとねなさい!」っていうのです。そこでパトリックは、「ベッドでねなさいといったってベッドはないよ」と言えば寝なくてもいいかなと思ったら、おばあちゃんのしたことといったら、オドロキ!
  「あらまっ!」と言っては、庭へ走り出て大きな木を1本切り倒し、のこぎりで木を切ってくぎをとんとん打ちつけて、絵にはドリルで穴をあけているところなども描いてありますが、ベッドを作ってしまったのです。こういう具合に次々とスピーディに展開していき、面白いうえに、ものの作り方まででてくるので、ホントに楽しい絵本です。絵もとても魅力的です。
 「あらまっ!」といって読むのがどんどん楽しくなってくる絵本です。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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あおいうま

2004/06/15 15:01

フランスっぽいユーモアとセンスあふれる絵と文、なんともかわいい・ほほえましい、絵本です。きっと好きになってしまいますよ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

※『オレンジいろのめうし』『あおいうま』共通の書評です。

 オレンジ色のめうしが、牧場をにげだします。それを見つけたのが灰色ぎつね。きつねというともしかしたら悪い奴?と思うとそうではなくて、このきつね本当にまじめで親切でやさしくて…。オレンジ色のめうしがまたかわいい。逃げ出したりするのだから、ずるい奴なのかと思うとそうではなくて、なんともぽーっとしたかわいらしさがあって、このきつねでなくても思わずかいがいしく世話しちゃうかもしれないと思うくらいです。
 絵は素朴なようでいて色がきれいで洗練されています。なんとなくフランスの素朴さ、フランスカントリースタイルという感じ。

 『あおいうま』の方も、あおいうまがカッコイイしかわいい。洋服をきるところや、ブーツをはくところの絵は、何度もみたくなるほど魅力的。顔の表情がとてもいい。そしてオレンジいろのめうしもでてきます。こちらでは、それほどぽーっとしたかんじはなく、あおいうまをひきたてています。
ストーリーはなんてことなく、うそだとわかっていながら、すっかりひきこまれてしまう面白さ。小学校低学年くらいの子ども達に1冊読んだら、読み終わった後も本を手にとって「これおもしろかった!」といって「もう1冊の方も読んで」といわれてしまいました。
 1954年の作ということですが、古さを感じさせない、むしろそれがより魅力的になっているような素敵な絵本です。低学年くらいまでの子が、何度も繰り返し「読んで!」というお気に入りの絵本になりそうです。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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オレンジいろのめうし

2004/06/15 15:00

フランスっぽいユーモアとセンスあふれる絵と文、なんともかわいい・ほほえましい、絵本です。きっと好きになってしまいますよ。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

※『オレンジいろのめうし』『あおいうま』共通の書評です。

 オレンジ色のめうしが、牧場をにげだします。それを見つけたのが灰色ぎつね。きつねというともしかしたら悪い奴?と思うとそうではなくて、このきつね本当にまじめで親切でやさしくて…。オレンジ色のめうしがまたかわいい。逃げ出したりするのだから、ずるい奴なのかと思うとそうではなくて、なんともぽーっとしたかわいらしさがあって、このきつねでなくても思わずかいがいしく世話しちゃうかもしれないと思うくらいです。
 絵は素朴なようでいて色がきれいで洗練されています。なんとなくフランスの素朴さ、フランスカントリースタイルという感じ。

 『あおいうま』の方も、あおいうまがカッコイイしかわいい。洋服をきるところや、ブーツをはくところの絵は、何度もみたくなるほど魅力的。顔の表情がとてもいい。そしてオレンジいろのめうしもでてきます。こちらでは、それほどぽーっとしたかんじはなく、あおいうまをひきたてています。
ストーリーはなんてことなく、うそだとわかっていながら、すっかりひきこまれてしまう面白さ。小学校低学年くらいの子ども達に1冊読んだら、読み終わった後も本を手にとって「これおもしろかった!」といって「もう1冊の方も読んで」といわれてしまいました。
 1954年の作ということですが、古さを感じさせない、むしろそれがより魅力的になっているような素敵な絵本です。低学年くらいまでの子が、何度も繰り返し「読んで!」というお気に入りの絵本になりそうです。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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紙の本にじをみつけたあひるのダック

2004/05/21 15:44

扇型をした絵本。その形に秘密あり。きれいな幼児向きしかけ絵本です。

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 目を引く変わった形の絵本です。扇型です。なんでそんな形をしているのかって? 読んでみたらすぐにわかります。もしかしたら、この本のタイトルだけで、わかる方もいるかもしれませんね。
 シンプルな絵とリズムのある文。そして単純な内容。それが、幼児にはすっと受け入れられるものにまとまっていると思います。「はじめてブックシリーズ」ということですが、いわゆる赤ちゃん絵本というよりは、幼児向きだと思います。色に興味が出る時期があるので、そんなときにもいいでしょう。単純にあひるさんだねと、みているうちに、色のきれいさにも「とっとこ ぱたぱた」の音にも気がついていくということになるかもしれません。
 子どもの目や耳に楽しい絵本になっているでしょうか。デザイン化されていることが、子どもにとっての面白さや楽しさとあっているでしょうか。赤ちゃん絵本・幼児絵本はたくさん出てきていますが、いろいろ考えさせられます。

(ゆ〜らりこ/図書館の学校・児童書選書委員会)

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紙の本だ〜れ?

2004/08/30 16:59

くるりんぱ!とひっくりかえすと……。さかさまからみてもちゃんとした絵で違うものになっちゃう。不思議で楽しい絵本です。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 さかさまにしてもちゃんと違うものの絵になって見えるという面白い絵本です。「くるりんぱ!」と声をかけてさかさまにすると、まるで魔法をつかったみたいに違う絵が見えてきます。魔法の呪文「くるりんぱ!」なのです。幼稚園児にとても人気があります。
 人気がある? そうです。この本は、もっと大きなサイズでだいぶ前から出ていました。『だ〜れ?』の大きい版を図書館のおはなし会で読んだら、楽しそうな声がたくさんあがりました。「くるりんぱ!」といってみせるとゲームみたいにあててくれるのです。
 ミニ版というのもでていました。でも、ミニ版は見にくいし、せっかくのアイデアがちょっともったいないな、なんて思っていました。今回は「ユネスコ世界寺子屋運動」に賛同して出版されたようです。
 『だ〜れ?』は動物、『な〜に?』は乗り物や建物・景色その他を絵にしたものです。
 絵は、親しみやすくてすっきりしていて心地よいかんじです。「くるりんぱ!」と何度もひっくり返して楽しむには、このくらいの大きさがいいかもしれません。読んでいる方も楽しくなる「くるりんぱ!」絵本です。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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紙の本えんぴつはかせ

2004/09/27 17:59

ある日宿題を片付けている途中でボーっとしていて気がついたら、もう答えが書いてあったんだ。全部出来てる。ぼくって天才かな?

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 シリーズとはっきりいってはいないけれど、同じ版型で、同じ作者の本がこれまでに2冊でています。貼り絵ののびのびとしてちょっとかわいい絵の『おやすみ時計』『おかし・な・ごはん』です。ストーリーもちょっとしたひねりとユーモアがあって、読みやすくて楽しめるものになっています。
 今回は、えんぴつ。ぼく(まさる)は、算数がきらい。でもある日、ノートに教科書の問題をうつしてえんぴつをもったままぼーっとして、気がついたらこたえがちゃんとかいてあったんだ。さあそれからのまさるは、どうしたと思う?
 ちょっと先が読めちゃうところもあるけれど、おもしろおかしくて、なんとも愛らしくて、親しみ易くて、小学校中学年や低学年におすすめです。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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な~に?

2004/08/30 17:02

くるりんぱ!とひっくりかえすと…。さかさまからみてもちゃんとした絵で違うものになっちゃう。不思議で楽しい絵本です。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 さかさまにしてもちゃんと違うものの絵になって見えるという面白い絵本です。「くるりんぱ!」と声をかけてさかさまにすると、まるで魔法をつかったみたいに違う絵が見えてきます。魔法の呪文「くるりんぱ!」なのです。幼稚園児にとても人気があります。
 人気がある? そうです。この本は、もっと大きなサイズでだいぶ前から出ていました。『だ〜れ?』の大きい版を図書館のおはなし会で読んだら、楽しそうな声がたくさんあがりました。「くるりんぱ!」といってみせるとゲームみたいにあててくれるのです。
 ミニ版というのもでていました。でも、ミニ版は見にくいし、せっかくのアイデアがちょっともったいないな、なんて思っていました。今回は「ユネスコ世界寺子屋運動」に賛同して出版されたようです。
 『だ〜れ?』は動物、『な〜に?』は乗り物や建物・景色その他を絵にしたものです。
 絵は、親しみやすくてすっきりしていて心地よいかんじです。「くるりんぱ!」と何度もひっくり返して楽しむには、このくらいの大きさがいいかもしれません。読んでいる方も楽しくなる「くるりんぱ!」絵本です。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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紙の本まじょのほうき

2004/06/15 15:04

楽しい魔女の本が出ました。えっ!そんなことあるの?なんて思いながらも引き込まれてしまいます。

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 すっきりした表紙。でもそこには、ほうきにまたがった魔女が書かれています。そうやって空を飛んでいた魔女は、ドスンと墜落。なんと、ほうきの柄が折れてしまったのです。かわりになる棒をさがしにいっている間にトラが来て、きりかぶの上に置いた柄の無いほうきをかぶってみたら、あらら、ライオンに変身しました。うれしくなってシマをおいていくと、そこへロバがやってきてシマをさわるとシマウマに変身。ロバの耳がぽろりととれてそれをきりかぶにおくと…、というように次から次へと展開していきます。そして、魔女がもどってきて気がついて…。単純だけれど子どもの大好きな展開。ちゃんと元に戻ってくるお話の収まり方で、心地よいのです。
 まさかとばかばかしいようでいて、先がわかるようでいてそうでもなくて、とても楽しめる絵本です。
 絵もすっきりしていて親しみやすく、かわいらしすぎず、心地よい感じです。小学校低学年の子ども達に読んだら「面白い!」といって、表紙を見て、タイトルの字の「まじょのほうき」が1字ずつ違う模様になっている意味がわかったとよろこんでいました。しっかり聞いているし見ているんですね。

(ゆ〜らりこ<図書館の学校・児童書選書委員会>)

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紙の本ペドロの作文

2004/05/21 15:13

映画『イルポスティーノ』の原作小説の作家アントニオ・スカルメタが書いた軍事政権下のチリの恐ろしさを伝える物語の絵本です。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「支配」ということの恐ろしさは、こういう日常のできごとの積み重ねの中ではっきりしてくるものなのでしょう。自由の有難さは、自由な時にははっきりとはわからなくても、おびやかされてくるとはっきりとわかるものです。
 1973年南アメリカのチリで軍事クーデタが起こり、チリは軍事独裁政権となりました。その独裁政権下の生活を描いた絵本です。1970年代に書かれたものの本国チリでは発表できず、フランスでルモンド紙日曜版に掲載されたのだそうです。それが次第に注目され、2000年にベネズエラでスペイン語で絵本化されました。
 サッカーが大好きなペドロ少年。軍事独裁政権下の街では、軍人をよく見かけるようにになりました。家で両親は受信しにくい外国放送をラジオで聴いています。サッカー仲間のダニエルの父親が「独裁に反対した」とのことで連行されました。そんなある日、学校に大尉が来て「わが家の夜のすごしかた」という題の作文を書かせるのです。一番うまく書けた人には、金メダルと祖国週間の行進の旗手をつとめるというごほうびがあります。さあ、ペドロは作文に何を書いたのでしょうか。
 この絵本では静かに表現されています。でも、読み終わるとズーンと何かが重く残るのです。子どもがのびのびと子どもらしく過ごせない世の中。家庭の中まで、国の支配が入り込んでくる息苦しさ。それを、見事に表現しています。中学生〜大人が読むとそう感じ取れるでしょう。でも、その文章のさりげなさが、絵本になると絵によって薄まってしまう感じもします。子どもにも読んでもらいたいということなのでしょうけれど。絵本にすると絵で重みが薄まるような気がするとはいえ、絵の雰囲気はとてもあっています。
 この絵本は、多くの国で翻訳出版されて、2003年にはユネスコ児童書賞を受賞しています。

 国内・国際紛争が多発している現在、大人と子どもが共に読んで話し合う、考え話し合うきっかけとしての絵本があるといいと思います。子どもたちは、どのくらい感じ取ってくれるでしょうか。一緒に読んで話をしてみたいと思う本です。

(ゆ〜らりこ/図書館の学校・児童書選書委員会)

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